深夜特急 新版(6) の商品レビュー
旅は続いていく、そんな自由な空気感を感じさせる終わり方だった。趣くままに旅に出たい、自由な雰囲気を感じさせてくれる面白い内容でした
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ワレ到着セズ 私も人生こうありたいと思った、簡潔で好きなフレーズ。 井上陽水との対談が面白かった。 バランスを欠いている人は何かで補おうとしているというくだり。 私もバランスの欠いた人に惹かれるが、その欠けている部分を補うものが、その人の魅力になるのだろう。
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※このレビューにはネタバレを含みます
全6巻通して、面白かった。旅に出たくなった。 締めくくりも、旅に終わりはないという感じで、心地よい読後感だった。 巻末に単行本あとがきと、韓国語版あとがきがあり、後者にて 「私にとって初めての外国は韓国でした。二十五歳のとき、飛行機が海を越え、半島の上空に差しかかった瞬間の感動は忘れられません。ーーこの地から、西に向かってどこまでも歩いていけば、ヨーロッパに達することができるのだ!」p273 私も25歳での韓国旅行が初海外だったので、親近感と、飛行機の窓から見えた景色を思い出し、あのワクワクを思い出し、嬉しくなった。 ヨーロッパまで歩いて行こうとまでは思わないが、日本がちっぽけな島国で、広大な世界のほんの一部に過ぎないことを思い知らされる。 「知らなければ知らないでいいんだよね。自分が知らないということを知っているから、必要なら一から調べようとするだろう。でも、中途半端に知っていると、それにとらわれてとんでもない結論を引き出しかねないんだな」 「どんなにその国に永くいても、自分にはよくわからないと思っている人の方が、結局は誤らない」p122 「ほんとにわかっているのは、わからないということだけかもしれないな」
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「分かっていることは、分からないということ。」 インドのデリーからロンドンまで乗合バスで駆け抜けた旅の終わり。 世界はどこまで行っても分からないことばかりだった。 一緒に旅したような達成感といくばくかの喪失感を味わっています。 いやいや、旅の終わりは旅の始まり? 最後に打った電報...
「分かっていることは、分からないということ。」 インドのデリーからロンドンまで乗合バスで駆け抜けた旅の終わり。 世界はどこまで行っても分からないことばかりだった。 一緒に旅したような達成感といくばくかの喪失感を味わっています。 いやいや、旅の終わりは旅の始まり? 最後に打った電報がイカしてますね。 日本に住んでいるとオブラートに包まれているけど、人間が生きる上で必要な根源的な営みや欲求がむき出しのまま晒されていた。 それをむき出しのまま体感したかったのだと思う。 特に香港、インド、シルクロードがエキサイティングでしたね
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旅の始まりの香港・マカオの活き活きとして熱気に溢れた描写に比べて、旅の終わりを迎えるポルトガル、スペイン、イギリスでの穏やかで抑えた文章が印象に残りました。 それは、若者が幾多の経験を積んで歳を重ねて落ち着いていく様にも似ているような気がします。 はじめは「旅は人生に似ている...
旅の始まりの香港・マカオの活き活きとして熱気に溢れた描写に比べて、旅の終わりを迎えるポルトガル、スペイン、イギリスでの穏やかで抑えた文章が印象に残りました。 それは、若者が幾多の経験を積んで歳を重ねて落ち着いていく様にも似ているような気がします。 はじめは「旅は人生に似ている」と言われることに否定的だった著者が、旅の終わりが近づくにつれてその思いに変化が出てくるのにも何か繋がる気がしました。 話は変わりますけど、6巻のあとがきでの著者と井上陽水氏の対談がまた面白かった。仲の良い、互いに独特な感性を持つお二人ならではの会話が楽しくて、だから二人のファンになったんだよなと、妙に納得してしまいました。 また、何年かしたらもう一度読んでみようと思います。
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一通り読み終わった。 特別面白い文章というわけではないが、ついつい読み進めてしまう。 長く旅行をすることで見えてくる良い面悪い面が非常に興味深かった。 世界を駆け巡りたくなるシリーズでした。
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6巻に渡る、バスをひたすら乗り継ぎ移動する旅にもついに終止符が…と思いながら読んでいたけれど、あっという間に読み切ってしまいました。 ただの「旅」ではなく、自分の生き方と向き合う沢木さんの姿がとても印象に残りました。色んな国の人達の様子が伝わってくる素敵な本でした。
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香港からロンドンまでの道のりは長かった。その土地土地の情景や匂いや音、そこに住む人々とのふれあい。このことを通して実に多くのことを知れたと思うが、 「わかっていることは、わからないということだけ」 この言葉の意味は重い。
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遂に最終巻 イタリアはローマ、フィレンツェ そしてお隣りモナコではマカオのリターンマッチ 所持金総額500$を切っているのに、カジノに出陣しようとするのには驚いた マルセイユ、バルセロナ、バレンシア、リスボン、サグレス、マドリード、パリ、ロンドン マドリードではバルをはしご ...
遂に最終巻 イタリアはローマ、フィレンツェ そしてお隣りモナコではマカオのリターンマッチ 所持金総額500$を切っているのに、カジノに出陣しようとするのには驚いた マルセイユ、バルセロナ、バレンシア、リスボン、サグレス、マドリード、パリ、ロンドン マドリードではバルをはしご 旅を始めて酒場で楽しむのは初めて 最後は、そういうオチなんだ? 全巻通して一番前向きに見えたのは、香港とマカオのカジノだったかなあ〜 所持金1900$で一年以上の旅は凄い! 時代は違うとはいえ、なかなか出来ません 若いうちの苦労?は、大きな財産になりますね 公開中の沢木耕太郎さん原作の映画『春に散る』も観てみたい
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このシリーズは私にとって、心躍る冒険の旅を味わえる作品でした。 ページ数が減る度に感じる寂しさ、そして近代的なヨーロッパの街並みを思い描かせる最終巻のストーリーは魅力的でした。特に私は序盤のアジア編が個人的に好きでした。 筆者が旅の中で様々な国々を巡り、心躍る体験をしなければ...
このシリーズは私にとって、心躍る冒険の旅を味わえる作品でした。 ページ数が減る度に感じる寂しさ、そして近代的なヨーロッパの街並みを思い描かせる最終巻のストーリーは魅力的でした。特に私は序盤のアジア編が個人的に好きでした。 筆者が旅の中で様々な国々を巡り、心躍る体験をしなければ心が満たされなくなってしまった様子が伝わってきました。 我々もこのような旅が実現できれば、後の人生にも大きな影響を与えることでしょう。 全編通して70年代の時代背景が感じられ、それがとても面白さを引き立てていました。当時のインターネットのない時代に、このシリーズがどれだけ多くの旅人を生み出したのかが容易に想像できました。 ラストも予想外の結末で、旅はまだまだ続いていくのかと思わせられました。私にとってもこのシリーズは非常に好きな本であり、ランキング上位に入る作品です。
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