テロリストの家 の商品レビュー
国際テロを担当する警視庁公安部のエリート刑事・幣原の息子が、テロリストに志願したとして逮捕されてしまい…。守るべきは正義か、家族か。幣原の選択とは? 社会派ミステリー。 「社会派ミステリー」と梗概にあるし、タイトルからしてもテロリストの一家の話かと思ったら、家族愛の話だった。た...
国際テロを担当する警視庁公安部のエリート刑事・幣原の息子が、テロリストに志願したとして逮捕されてしまい…。守るべきは正義か、家族か。幣原の選択とは? 社会派ミステリー。 「社会派ミステリー」と梗概にあるし、タイトルからしてもテロリストの一家の話かと思ったら、家族愛の話だった。ただ結末がこうだとすると、途中でミスリードするような記述がなかったかどうか、イマイチわからない。確認のため読み直すほどでもないけれど。 (B)
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公安刑事がテロリストの家族になってしまう警察小説。 一 見知らぬ同僚 二 見知らぬ妻 三 見知らぬ息子 四 見知らぬ娘 五 見知らぬ明日 警視庁外事三課の公安刑事である幣原の息子・秀樹が、イスラム国の志願兵に応募したとして逮捕される。 釈放されてもしつこい公安に、自分が息子の監視を申し出た幣原だったが、秀樹は何者かに殺されてしまう。 捜査一課と公安を手玉に取る命がけの作戦に出で、秀樹の無念を晴らそうとする幣原。しかし公安刑事としての意地も見せる。 密室的公安の中で生きる一人の男の奮闘。 作者初めての公安モノではないかと思います。 秀樹の思惑は、もう少しひねりが欲しかったかな。
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公安の刑事の息子がイスラム国の兵士に応募した…。妹を思う兄に対して、妹の保身が強くてげんなりする。これが全てだと思わないけれど、なかなか公安は大変そう。一つ、良くある「辛い時にはお母さんだけで、お父さんは仕事ばっかりだった!!」みたいな展開、そろそろいいかなぁ。仕事を頑張る父親に失礼じゃないかと。今作の幣原さんは、過酷な仕事に加えて家でもそれなりに父親であろうとしてた、と私には読み取れました。伝わらないのは家族の怠慢だと思う。仕事も家の事も…女も大変だけど、男も大変だなぁ、と思った読後でした。
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公安のリアルさと家族の在り方・・ 考えさせられますね。 読み終わった後の爽快感を求める作品じゃ無いですね。
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公安の刑事である幣原。国際テロを担当するエリートだったが、ある日急に通常任務から外され、内勤を命じられる。そして、息子がテロ組織へ志願したと逮捕され… あまりに遠い存在のテロ組織や公安の話だったので、スピード感はあったけど、イマイチ話に入り込めなかったです。そして、ラスト衝撃の事実が…やるせない気持ちでした。
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警視庁公安部のエースと自他ともに認められている幣原、突然捜査から外され、息子・秀樹がテロリストに志願したとして、公安の仲間に連れて行かれる。まさに青天の霹靂、妻や娘からは警察に家族を売ったと疑われ、警察や世間からは身内から犯罪者を出したと非難される。 ただただ職務に忠実に頑...
警視庁公安部のエースと自他ともに認められている幣原、突然捜査から外され、息子・秀樹がテロリストに志願したとして、公安の仲間に連れて行かれる。まさに青天の霹靂、妻や娘からは警察に家族を売ったと疑われ、警察や世間からは身内から犯罪者を出したと非難される。 ただただ職務に忠実に頑張ってきた幣原だが、秀樹が逮捕されたことで秀樹本人、妻、娘の知らなかった面を知ることに…さらに悲劇は続き、秀樹が殺害されてしまう。犯人と動機には釈然としないが、その後の大ドンデンが中山作品。秀樹の真意を知り、幣原は護るべき大切なものに気づく、そんなラストがよかった。
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10月-16。3.0点。 公安エリート刑事、大学院生の息子が突然逮捕される。 しかもテロ関連。 「家族」と「公安刑事」という立場で揺れながら、捜査していく。 息子、娘、妻と家族との関係を再確認しながら進んでいく。 この作家では意外と珍しい展開の気がした。 犯人はどんでん返しと...
10月-16。3.0点。 公安エリート刑事、大学院生の息子が突然逮捕される。 しかもテロ関連。 「家族」と「公安刑事」という立場で揺れながら、捜査していく。 息子、娘、妻と家族との関係を再確認しながら進んでいく。 この作家では意外と珍しい展開の気がした。 犯人はどんでん返しと言うよりは、唐突感が勝つ。もう少しページ数を使った方が良い気がする。
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+++ 国際テロを担当する警視庁公安部のエリート刑事・幣原は、イスラム国関連の極秘捜査から突然外された。間もなく、息子の秀樹がテロリストに志願したとして逮捕された。妻や娘からは仕事のために息子を売ったと疑われ、組織や世間には身内から犯罪者を出したと非難される。公安刑事として正義を...
+++ 国際テロを担当する警視庁公安部のエリート刑事・幣原は、イスラム国関連の極秘捜査から突然外された。間もなく、息子の秀樹がテロリストに志願したとして逮捕された。妻や娘からは仕事のために息子を売ったと疑われ、組織や世間には身内から犯罪者を出したと非難される。公安刑事として正義を貫くか、父としてかけがえのない家族を守るか、幣原の選択とは―。衝撃の社会派長編ミステリー! +++ 警察官者に暮らす公安部のエリート刑事・幣原一家に起こった出来事の顛末である。テロリスト志願という衝撃的な題材ではあるが、テロリストの物語ではなく、家族の物語と言った方がいいだろう。刑事として生きるか、父親や夫として生きるかという究極の選択を迫られもし、その時々で揺れ動く幣原の胸の裡が切なく、迫ってくるものがある。家族もそれぞれが、ばらばらのようでいて互いを思いやっており、家族だからこそ起こった哀しい出来事でもあったのかもしれない。誰もが、自分で処理しきれない理不尽な悲しみや憤怒を、どこにぶつければいいのか思いあぐね、長年にわたって地下で溜まり続けたマグマがある日突然噴火とともに流れ出すように、胸の裡のものが噴出したような事件なのかもしれない。登場人物の誰もが哀しく切なくやりきれなさにまみれているが、幣原一家にも、ひとすじの救いはあるような気がする。なんともやりきれなくもどかしい一冊だった。
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テロリストの烙印を押された家族の物語。 息子がテロリストに応募したら・・・という設定から家族の崩壊を描き、息子の死からその真相追及による家族の再生を描いています。 息子が本当に良い奴で哀しすぎますが、娘の方の設定が雑すぎるのがいまいちでした。 イスラム国は設定的に古いかもしれませんが、かつての連合赤軍、オウム真理教など若者のテロ参加は普遍的なテーマではありますね。
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中山七里デビュー10周年、12ヵ月連続刊行企画第8弾 久々に読んだ中山作品。本を閉じずに一気に読了。日が落ちてから読み始めたため、登録はこの様な深夜となった。 1年間に12冊刊行するプロジェクトの一環、つまり毎月1冊読むことになる。当初は結構キツいと思っていたがなんのその。集中...
中山七里デビュー10周年、12ヵ月連続刊行企画第8弾 久々に読んだ中山作品。本を閉じずに一気に読了。日が落ちてから読み始めたため、登録はこの様な深夜となった。 1年間に12冊刊行するプロジェクトの一環、つまり毎月1冊読むことになる。当初は結構キツいと思っていたがなんのその。集中、いや熱中すれば全然問題ない、というよりも初めから引きずり込まれるのは中山作品の共通項と言える。 色々と忙しくてこれまで積読だったものを今後ハイペースでこなす予定。この麻薬の様な連鎖購読を断ち切るのには時間がかかるのはこれもいつもの事。 最後に、勝敗(犯人当て)は・・・・負けました。久々だったからな、と負け惜しみ。次回は頑張る。
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