テロリストの家 の商品レビュー
これはせつない!「テロリスト」が焦点なのではなく「家」が焦点なのですね。主人公の苦悩は読んでいてつらいほど。途中で、もしかして真相はこうかも?とわかるのですが、そこは家族一人ひとりの心情の描写が巧みで読み応え十分。こんな社会でいいのか?こんな国でいいのか?そう問われている気がしま...
これはせつない!「テロリスト」が焦点なのではなく「家」が焦点なのですね。主人公の苦悩は読んでいてつらいほど。途中で、もしかして真相はこうかも?とわかるのですが、そこは家族一人ひとりの心情の描写が巧みで読み応え十分。こんな社会でいいのか?こんな国でいいのか?そう問われている気がしました。将来を担う若者たちの価値観人生観を知るためにも、おおいに対話したほうがいい。問題をなげかけてくれる小説です。
Posted by
公安とテロリスト、お仕事と家庭、親子、兄妹様々な要素を盛り込んだ割には釈然としないお話だった。こんなことがまかり通ってよいものなのだろうか。結果として兄の優しさが物語を救ったけれど全てが後手後手でやりきれなさばかりが残った。
Posted by
公安に勤める優秀な父親の息子が、イスラム国の兵士に志願したことが発覚し、任意聴取を受けた。 家族も同様な扱いを受け、聴取後の室内には盗聴機が仕掛けられていた。 息子は家を出て殺された。 しかし、応募したのは、妹だった。 仕事と家族。よく知っていると思っていたが、結局何もわかってい...
公安に勤める優秀な父親の息子が、イスラム国の兵士に志願したことが発覚し、任意聴取を受けた。 家族も同様な扱いを受け、聴取後の室内には盗聴機が仕掛けられていた。 息子は家を出て殺された。 しかし、応募したのは、妹だった。 仕事と家族。よく知っていると思っていたが、結局何もわかっていなかった。家族、親子、兄弟、夫と妻、一緒に生活しながら何も理解していない。そんな家族はいっぱいいるだろうな。
Posted by
加害者の家族が被る出来事を描く。家族といっても公安の刑事なので、かなり特別な設定。しかも担当する案件がらみで身内が逮捕される。冒頭で加害者と書いたけど、公安案件なので容疑者として逮捕されるまで。でもそれだけで世間は豹変する。小説ではよくある展開だけど、今回のどんでん返しはキレがい...
加害者の家族が被る出来事を描く。家族といっても公安の刑事なので、かなり特別な設定。しかも担当する案件がらみで身内が逮捕される。冒頭で加害者と書いたけど、公安案件なので容疑者として逮捕されるまで。でもそれだけで世間は豹変する。小説ではよくある展開だけど、今回のどんでん返しはキレがいい。逆に「日本の公安ってこんなに無能なの?」って思わされちゃうけどね。
Posted by
81家族が亡くなるのは悲しい。この作家は作風が大きく変化した気がする。スパイものは食傷気味だが家族の再生へのきざしがほのみえて読後感がスッキリした。ただ表紙のイラストは変えた方がいいかも。
Posted by
図書館で借りた本。公安警察に勤務する幣原の息子が、テロリスト募集に応募していた事が発覚し逮捕された。世間はテロリストによる大使館乗っ取り事件から間もない事もあり、マスコミの過剰な報道合戦で家族は困窮するが…という話だが、最後の本当のオチは想像がついた。 そのオチに対する公安の捜査...
図書館で借りた本。公安警察に勤務する幣原の息子が、テロリスト募集に応募していた事が発覚し逮捕された。世間はテロリストによる大使館乗っ取り事件から間もない事もあり、マスコミの過剰な報道合戦で家族は困窮するが…という話だが、最後の本当のオチは想像がついた。 そのオチに対する公安の捜査は甘いんじゃないかなとも思ったな。真っ先に捜査で気付くはずだから。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
公安の息子かテロリスト志願で逮捕。 自分は言わずもがな、妹は学校中でいじめにあい、妻も敵意にさらされりる。 何よりマスコミや世間の正義感という名の集団攻撃に、一線を踏み越えた醜さは悪人も善人も同列に思えた。 何故息子は志願したのか。ヒドラの正体はとかの 種あかしは、そこまで大層な名義ではなかったが、どの犯罪も蓋をあけてみれば、幼稚さが根底にあるのかもしれない、
Posted by
警察官の家族がイスラム国に協力しようとしていた?!というストーリー自体は、勢いがあって読ませるところもあるのだが、本作の主人公にちょっと魅力が感じられず残念だった。 まず、主人公=警察官が気が動転していたといっても、さっくり家族に暴力をふるったところ。 警察官とか、ボクサーのよう...
警察官の家族がイスラム国に協力しようとしていた?!というストーリー自体は、勢いがあって読ませるところもあるのだが、本作の主人公にちょっと魅力が感じられず残念だった。 まず、主人公=警察官が気が動転していたといっても、さっくり家族に暴力をふるったところ。 警察官とか、ボクサーのようなある意味暴力を生業としている方は、私生活では暴力をふるうことにより抵抗感があるのではないかと思う、というかそうであってほしい。 さらに家父長制の臭いも強くて苦手なタイプの主人公。
Posted by
あっという間に読み終えた。 次の展開が知りたくてグイグイ読んだ。 結果拍子抜け。 驚く展開も無く最後もまあ予想範囲内と言うかストーリーに緊迫感を感じなかった。 父親がやたら手を挙げるのも実感が湧かないし、犯人もはあっていう感じ。 凄く期待して読み進めた割に何だかあっさりした感じの...
あっという間に読み終えた。 次の展開が知りたくてグイグイ読んだ。 結果拍子抜け。 驚く展開も無く最後もまあ予想範囲内と言うかストーリーに緊迫感を感じなかった。 父親がやたら手を挙げるのも実感が湧かないし、犯人もはあっていう感じ。 凄く期待して読み進めた割に何だかあっさりした感じの作品。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
公安刑事が任務を内勤にされる。翌日、息子がイスラエル国のサイトに応募。 運営する男も逮捕。証拠不充分で釈放。官社の部屋は盗聴器と監視カメラ。外して自分が監視する。ベランダの非常階段から息子が家を抜け出す。2時間後、死体で発見 捜査一課は家族を容疑者扱い。犯行現場の土の成分からアリバイあり。 官社はイスラム国のテロ遺族、マスコミ、公安の刑事に囲まれる。 犯人は直接話しかけてきた遺族。息子の死んだ姿を見たと思しき発言。自分の息子が惨殺された衣服と息子の衣服がコンビニに行くような衣服。 証拠なしに捜査一課がかんたにおとした。階段から突き落としたので殺人罪で起訴できなかった。 葬式にきた友人から妹の虐めから息子が助けた話を聞く。 娘のアダナがヒドラ。イスラエル国にアクセスしたアカウントはヒドラ。申し込んだのが妹。息子は妹を庇う為に秘密を守り死んだ。公安刑事も事実を隠蔽。
Posted by