本日はどうされました? の商品レビュー
恩田陸さんのQ&Aみたいな進み方 バイアスかけてたものが 段々覆されていく系 途中で真相は分かるんだけど それでも自分の結論が本当に正しいのか 確かめたいから最後まで飽きずに読めた
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複数の人物のインタビュー形式で進んでいくタイプ。イメージだけど、湊かなえさんよりも丁寧な文章で、イヤミス具合は真梨幸子さんみたいな感じ。とても読みやすく、最後までイッキ読みしました。 女性特有の、表面的な付き合いだけで裏で何言われてるかわからないとことか、そういうドロっとした暗い...
複数の人物のインタビュー形式で進んでいくタイプ。イメージだけど、湊かなえさんよりも丁寧な文章で、イヤミス具合は真梨幸子さんみたいな感じ。とても読みやすく、最後までイッキ読みしました。 女性特有の、表面的な付き合いだけで裏で何言われてるかわからないとことか、そういうドロっとした暗い話、たまに読みたくなるので打って付けでした。
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ジワジワ来る違和感。語り手が変わる話は最近流行っているのかよく見るけど、個人的には区切りも早くて好き。膨らんだ違和感が解決した時、自分が何処から「まなちゃん」を勘違いしていたのか、違和感を感じたのか知りたくなって久しぶりに読み返しても良いかも…という本で嬉しい
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読んだ後、女性作家さんだって見てびっくり! だからかわからないけど、女子特有の、妬みとか嫉みとかがあって、わかるーってなった。 自分に都合の悪いことは言いたくないし、人にはいいように伝えるから、そこからのイメージって本当に信じられないなって思う。 まなちゃん、、普通に真中さんって思っちゃうよなぁ。
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加藤元。ファンの間では通称:カトゲン。 恥ずかしながら今回の作品で初めて知りました。 目次にずらりと並ぶ人物名。 私はミステリーなんかを読むときにはメモ帳と人物名を羅列せずには読み進められない性質なのですが、この作品はメモなどなくともするすると読み進めることができました。 ト...
加藤元。ファンの間では通称:カトゲン。 恥ずかしながら今回の作品で初めて知りました。 目次にずらりと並ぶ人物名。 私はミステリーなんかを読むときにはメモ帳と人物名を羅列せずには読み進められない性質なのですが、この作品はメモなどなくともするすると読み進めることができました。 トリックや謎解きは一切なし! (とはいっても謎はあります) 唯一の手掛かりは一章ごとに入れ替わる“証言”だけ。 このシンプルかつ口語での(記者の聴いた)陳述だけが頼りの謎解きは新鮮でもあり、ワクワクさせられる構造でした。(こういう進め方って面白くなくなりそうなのに、そうならないところが作者の手腕ですね!) 主となるテーマは 「人間関係」「噂話」「いじめ」 あたりでしょうか。 特に陰湿なシーンがあるというわけではありませんが、こういう雰囲気あるあるだよね……と思わせられ、身に覚えのあるような空気感があります。 個人的には、途中で犯人が分かってしまったものの、そこへ至る道筋が最後に丁寧に明かされているのは好印象でした。 くどすぎる表現もなく、かといってあっさりしすぎず、文体もとても肌に合う作家さんでした。 普段はあまり“作家追い”で本を読んだりはしないのですが、他のカトゲン作品も読んでみたくなりました。 さしあたっては、医療関係の友人にこの一冊を送りたいと考えています(笑)
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独白形式のミステリー。ドキュメンタリーを読んでいるような感覚になり、一気読み。 愚痴や陰湿な行為の描写に嫌気が差す部分もあったが、現実世界でも一歩間違えればこんな風になるのかなあと思ってみたり…。 途中からなんとなく違和感はあったものの、最後までミスリードされてしまった。
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インタビューを繰り返しながら真相に迫る。どの会話もいろんな種類の違和感というか引っかかるところがあり、やっぱり主観なんてそれぞれで、そして大きな展開もあり。真相に気付けるヒントも親切に配置されてるし読みやすく面白かった。
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まあ推理小説。病院での患者の連続死亡事件を雑誌記者が追うという体で、看護婦などにインタビューしていくという内容で、各人のインタビュー記事を読みながら、だれが犯人か読者が考えるという形式。なので、インタビュー内容自体は大して面白くもなく、推理に興味がないので読みすすめるのがやや苦痛...
まあ推理小説。病院での患者の連続死亡事件を雑誌記者が追うという体で、看護婦などにインタビューしていくという内容で、各人のインタビュー記事を読みながら、だれが犯人か読者が考えるという形式。なので、インタビュー内容自体は大して面白くもなく、推理に興味がないので読みすすめるのがやや苦痛だった。
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いやミス。 愚痴や陰口が陰険すぎてウンザリする位悪意に満ちてて、怖すぎる。 語り手が毎章ごと変わって、登場人物覚えれるのかなと思ったけど、意外とすんなり入ってきた。 丁寧な文章と分かりやすい構成のおかげ。 とても読みやすくて、面白かった。
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カトゲン作品を読むのは3作目だけど、読むたびに違う印象を与えてくれる作家さん。今回は、まるで湊かなえ作品を読んでいるかのようなイヤミスの様相。 ある病院で起こった入院患者の連続死。これがある看護師の仕業だという噂が囁かれる。噂はほんとうなのか?悪魔のような看護師の正体を探るべく、...
カトゲン作品を読むのは3作目だけど、読むたびに違う印象を与えてくれる作家さん。今回は、まるで湊かなえ作品を読んでいるかのようなイヤミスの様相。 ある病院で起こった入院患者の連続死。これがある看護師の仕業だという噂が囁かれる。噂はほんとうなのか?悪魔のような看護師の正体を探るべく、関係者にインタビューをしていく記者。10人の女性たちの証言だけで構成される物語は、終始緊張感に包まれている。次第に明らかになる真実。果たして悪魔の正体は‥‥ 人の心の醜さ、嫌らしさを描き、人間関係の残酷さをこれでもかと見せながら、興味を逸らさない筆力はさすが。多数派が必ずしも正義ではないこと。いじめる側に回る人間の言い分、切り捨てられる側の思い。スピード重視、声の大きな者が優位に立つ社会、そんな世の中の風潮にささやかな疑問を投げかけるとともに、弾かれる側への優しさに溢れた作品でした。
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