二百十番館にようこそ の商品レビュー
両親によって島流しにされたニート青年が、生活のために引きこもりたちを誘致する話。 現実だったならこんなふうにうまくいくことはないだろう夢物語だ。だが、世知辛い世の中だからこそフィクションの中くらいこんな大団円があってもいいじゃないか。 安易に恋愛エピソードを盛り込んでいない...
両親によって島流しにされたニート青年が、生活のために引きこもりたちを誘致する話。 現実だったならこんなふうにうまくいくことはないだろう夢物語だ。だが、世知辛い世の中だからこそフィクションの中くらいこんな大団円があってもいいじゃないか。 安易に恋愛エピソードを盛り込んでいない点も好感が持てる。
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ネットゲームを知らないので、ハンドルネームで最後まで呼び合うのになかなか慣れず…(笑) でも、島の人や親の気持ちや、読了感はいいのかも。私はあまり得意な内容ではなかったけども。自分の生き方は、自分が変えようと努力しなきゃいけないんだなぁ。
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ニートでネトゲ廃人の俺は 親に見捨てられ、離島の館に住むこととなった。 働いてはいるし引きこもってもいないけれど メンタル属性としてはそんな「俺」に共感する処多し。 [図書館·初読·9月10日読了]
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オンラインゲームはやった事がありません。知り合いにハマった人もいません。だから、新鮮にこんな世界なんだと感じた。 また、ニートを肯定する訳では無いが、ニートの人たちはニートになるそれなりの理由があるのだと知った。それなりの理由(痛み)を知っているから優しくなれる。一人ひとり出来る...
オンラインゲームはやった事がありません。知り合いにハマった人もいません。だから、新鮮にこんな世界なんだと感じた。 また、ニートを肯定する訳では無いが、ニートの人たちはニートになるそれなりの理由があるのだと知った。それなりの理由(痛み)を知っているから優しくなれる。一人ひとり出来る事や得意な事を中心に、出来ない不得意な事は少しづつ、二百十番館の住人と小島のジジババみたいに暮らして行ったら、みんな過ごしやすいのに…
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オンラインゲーム、やったことないのだけれど 一度はまったらやめられないとか、廃人になるとか 耳に入ってくるのは何やら恐ろしげな情報ばかり。。。 でも、現実世界からドロップアウトしてしまった主人公たちが没頭しているオンラインゲームの世界は、 読んでいてやたらと魅力的なのだ。 まま...
オンラインゲーム、やったことないのだけれど 一度はまったらやめられないとか、廃人になるとか 耳に入ってくるのは何やら恐ろしげな情報ばかり。。。 でも、現実世界からドロップアウトしてしまった主人公たちが没頭しているオンラインゲームの世界は、 読んでいてやたらと魅力的なのだ。 ままならない現実から抜け出して、理想の自分になれる場所がオンラインゲームなら、 その場所が私にとっては読書だったというだけだ。 本当にこんな島があればいいのにね。 こんな風にお年寄りと若者が支えあえる場所があるといいのにね。
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やっぱり加納さんのお話は読みやすい。 話ができすぎだとは思いましたが、一人一人のキャラが良かったです。特にBJさん。 現実はこんなに上手くはいかないと思いますが、本当にこんなことがあってもいいなと思いました。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
「未来は、未だ誰もプレイしたことのないゲームみたいなものなのだから。」の言葉が胸に響きます。人生は、本人次第だと思います。未来は、自ら切り開く気持ちの大切さが伝わりました。 ニートから簡易郵便局長へと、夢物語ではなく、日本郵便ホームページを見ると、作家さん簡易郵便局長制度を良く調べてあると思いました。
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最高の読後感。 「刹那」が島に放り出されたいきさつはなんだかろくでもなくて、どうなることかと思ったけど、島の老人たちのキャラがナイスで嬉しくなる。 そして、最初は生活費のためのやむにやまれずだったとはいえ、他の人間と同居を始めることで変わっていく刹那。 ヒロもBJも変わっていく。...
最高の読後感。 「刹那」が島に放り出されたいきさつはなんだかろくでもなくて、どうなることかと思ったけど、島の老人たちのキャラがナイスで嬉しくなる。 そして、最初は生活費のためのやむにやまれずだったとはいえ、他の人間と同居を始めることで変わっていく刹那。 ヒロもBJも変わっていく。 BJの抱えたトラウマは重すぎたけれど、島での出来事が大きなきっかけになってくれた。 サトシも、最初はどうなることかと思ったー。 それにしても、まさか、あんな事実が隠されていたなんて。 予想もしなかった。 人と人は、思いがけないところでつながっていた。 最高の夏休み。
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母方の兄が遺した離島にある大きな建物。元々は会社の研修センターに使われていたが、今は使われていない。 それを主人公に残したいということで、その手続きのために現地へ。しかし、売却しようとしたが、実家はもう引っ越しされていて、両親もどこへ行ったかわからず。ニートを離し難いがための強制...
母方の兄が遺した離島にある大きな建物。元々は会社の研修センターに使われていたが、今は使われていない。 それを主人公に残したいということで、その手続きのために現地へ。しかし、売却しようとしたが、実家はもう引っ越しされていて、両親もどこへ行ったかわからず。ニートを離し難いがための強制手段なため、結局、半ば強制的に住まわされることになった離島での暮らし。 これからどうするか?島の人達や他に暮らしてくる仲間たちを通して、人との絆や肌で感じる「生きている」という実感を感じさせる作品でした。 ちなみに題名の210番館は、210(ニート)からきています。 今までゲーム三昧だった暮らしが、突如として島暮らし。 ちょっと昔だったら、原始的な暮らしが描かれるのですが、今はパソコンやスマホ一つあれば、何でもできるんだなと改めて便利さを感じました。 ただ、島の人たちとの交流も描かれており、ネットでは味わえない生身の実感が主人公を変えていきます。 やっぱ生身のコミュニケーションも良いなと感じさせてくれました。 一人だからこそや仲間とだからこそ、今後をどうするか、様々なシチュエーションに主人公がどう立ち向かうのか、主人公の成長記としても楽しめました。 内容としては、偶然の出来事が次々と登場します。よく偶然が重なると、必然になると言われていますが、この作品は必然ではないなと思いました。偶然すぎる!とツッコミたくなりました。 どう物語は終わるのか気になっていたのですが、後半からは次々と伏線を回収するかのように意外な発見が見えてきて、ちょっとした驚きがありました。その先には、切なさや感動がありました。 ネットと現実のそれぞれ良いところをかいつまんでいて、読み終わった後、ほっこりとした優しい気分に浸れました。 人間、どんな苦境にも立ち直れるんだなと感じました。
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【崖っぷち野良ニート、島暮らし始めます】親に見放されたニートの俺に残されたのはネトゲの仲間と離島の不動産だけ。渋々始めた島暮らしだったけど――。朗らかな成長物語。
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