すべて忘れてしまうから の商品レビュー
どうにも心地好い。 それは『ボクたちはみんな大人になれなかった』 が当時沁みまくって以来、燃え殻さんに対して勝手に好印象を持ったから。が理由なのはハッキリしているがエッセイ本にはなぜか手を延ばさないでいた。 ただどういう風の吹き回しかやっと手にしてページをめくった、そしたらやっ...
どうにも心地好い。 それは『ボクたちはみんな大人になれなかった』 が当時沁みまくって以来、燃え殻さんに対して勝手に好印象を持ったから。が理由なのはハッキリしているがエッセイ本にはなぜか手を延ばさないでいた。 ただどういう風の吹き回しかやっと手にしてページをめくった、そしたらやっぱりどうにも心地好かった。 年内にはボクたち…は映画化されるというし 調べたら新作の小説も発売されていた それをポチってすぐこれを書いている そろそろこれを終わりにして『これはただの夏』を 読み始めよう
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燃え殻さんを読むと、忘れていた思い出が人肌に温まって気付くとそっとそばにいる。 共通の思い出があるわけではないのに、不思議と懐かしさを感じるのは、どこか記憶が同類項だからなのかもしれない。 いつか消えてなくなるものは、どうしたって愛おしくて読んでたら日記を書きたくなった。 ...
燃え殻さんを読むと、忘れていた思い出が人肌に温まって気付くとそっとそばにいる。 共通の思い出があるわけではないのに、不思議と懐かしさを感じるのは、どこか記憶が同類項だからなのかもしれない。 いつか消えてなくなるものは、どうしたって愛おしくて読んでたら日記を書きたくなった。 その日一日起きたことを忘れないように書く日記じゃなくて、重ね重ね思い出しては、時間の流れと想いを織り込めた記憶をカタチにしてみたくなった。 いつか、すべてを忘れてしまうまえに。 くすっと笑えて、優しさが伝って 「よし、がんばりますか♪」ってなれる、すてきな本。
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後輩のリツイートがきっかけで自分のTLに現れた燃え殻さん。その呟きに何となく惹かれて「ボクたちはみんな大人になれなかった」を読んだわけですが、そのまま自然とこっちも購入してました。 この人の文章を読んでいると、今こうして感想を書いている瞬間も、一人の人間がどこかで自分と同じ日を、...
後輩のリツイートがきっかけで自分のTLに現れた燃え殻さん。その呟きに何となく惹かれて「ボクたちはみんな大人になれなかった」を読んだわけですが、そのまま自然とこっちも購入してました。 この人の文章を読んでいると、今こうして感想を書いている瞬間も、一人の人間がどこかで自分と同じ日を、けれど自分とは違う時間を確かに生きてるんだという感覚がじわじわと湧いてきて、それが心地良くてついついページをめくってしまう。 誰もが忘れてしまう過去の些細なことや、口に出せず、行動に移せず過去になっていった事柄を丁寧に救い上げて文章にする。それはきっと燃え殻さん一人の想いではなく、他にも似たような体験をして、けれどそれを飲みこんできてしまった人たちの代弁にもなってるんじゃないかなと思った。のたうちまわって一言一言を紡いでいる様を想像するに、とても魅力的な人だと感じています。
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著者「燃え殻」氏の日々や思い出を綴ったエッセイ集。 「はじめに」で書かれているのは著者と大槻ケンヂ氏とのやり取り。大槻氏の著作で感動したシーンを伝えた著者に「あー、それは全部なかったかもなぁ」「あそこはね、僕の希望なの。で、燃え殻くんの小説の中の希望はどこ?」と返した大槻氏。 書...
著者「燃え殻」氏の日々や思い出を綴ったエッセイ集。 「はじめに」で書かれているのは著者と大槻ケンヂ氏とのやり取り。大槻氏の著作で感動したシーンを伝えた著者に「あー、それは全部なかったかもなぁ」「あそこはね、僕の希望なの。で、燃え殻くんの小説の中の希望はどこ?」と返した大槻氏。 書かれている全てが本当のことだとは思わないけど、かと言って全てがウソだとも思わない。心の中の「遊び」の部分でふんわり受け止められると良い作品なのではないかと感じました。 さて、本著。SPA!の連載を集めて(大幅に加筆修正して、とのこと)1冊にしたせいか、3ページほどの短い1編を読むだけでそれなりの余韻が生まれてきて、この短編集を一気読みするのはなんだか間違った振る舞いに思えてしまいます。 文章自体の密度が高いと感じたことと、読者の記憶を呼び起こすような「とっかかり」が散りばめられていることが原因だと思うのですが、眠れない夜には最適書かもしれません。 個人的には、カセットテープに「レベッカの『フレンズ』をA面B面全部入れして聴いていた」というくだりを読んで、自分の大学時代のスキー授業で、山荘の古びた送迎バスが駅からの道中延々とカセットで「ヒーロー」を流し続け、途中から軽い拷問のように感じた記憶を呼び起こされたんですが、こういう「特に意義はないけど、なんか引っ掛かった思い出」がプカッと出てくるので、扱いに悩んでしまうと言うか(笑 タイトルの「すべて忘れてしまうから」もそうなのですが、本文中の漂うような空気感が心をほぐしてくるような感覚です。 ・僕たちはどうせいつかたどり着いてしまう ・ある日、僕たちの日常はプツッと途切れた それでも抗う訳でもなく、諦めきる訳でもなく、答えはその間のどこかにあるのかもしれません。
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目次が素敵です。 買うか迷ってる方、是非目次を見て、気になったものがあれば購入して読んでみてください^ ^ 私は6つ好きな話があったのですが、『君はいつか知らない誰かとまたここに来る』が好きでした。
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決して同じ体験をした訳ではないけれど、ふと過去の出来事を思い出す。 眠れない夜に、また読み返したいです。
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文字に起こすと何故か特別な感じがする。(この本の内容を平凡だとか言ってるわけではない)でも、自分が書いてもこうはならないから、この方の手腕だなって思った。
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Twitterでいつからかフォローしている燃え殻さんのエッセー。 なんだか物悲しく、さめざめしていて温かい。人間ぽい諦めと、諦めだからの、生きる、光、ともしび、みたいな。 苦しいだろうけど、こんな人になりたかったな、と、青春時代の自分を思う。
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たまにクスッと笑ってしまうようなことが書いてある。 文章が面白くて、少しずつゆっくり読み進めたい本。 さすが燃え殻さんは人気があるなと思った。 続編もゆっくり読んでいきたい。
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燃え殻さんに何故か嫉妬してしまう。嫉妬する資格すらない何者でもない自分に凹みすらする。こういう文章が書けたらいいな。物事の捉え方とか感性の豊かさとかが羨ましい。自分もなんてことのない1日を意味あるものとして消化したい。心地よさと優しさを感じながら、燃え殻さんみたいになりたいとも思...
燃え殻さんに何故か嫉妬してしまう。嫉妬する資格すらない何者でもない自分に凹みすらする。こういう文章が書けたらいいな。物事の捉え方とか感性の豊かさとかが羨ましい。自分もなんてことのない1日を意味あるものとして消化したい。心地よさと優しさを感じながら、燃え殻さんみたいになりたいとも思った。眠れない長い夜は、この本を読み返そう。
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