メソポタミヤの殺人 新訳版 の商品レビュー
エルキュール・ポアロの作品でメソポタミヤが舞台になっていました! 考古科学者と再婚したルイーズの元に死んだはずの先夫から脅迫状が届いて、ルイーズは奇妙な人物を見たと周囲に言って、、、というハラハラドキドキのサスペンス物語です! ぜひ読んでみてください!
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ポアロ作品。 メソポタミアの発掘現場で起こる殺人事件で、何故メソポタミアなのかというと、クリスティ本人の再婚事情にあるらしい。 当然悪くないのだが、他作品と比較しても解決はちょっとあっさりめであった印象。
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殺人の過去を再現せよ。 妻の様子を見てほしいとドクター・ライリーを通じて考古学者に依頼され、看護師のレザランはバグダットに向かった。不思議な魅力を持つルイーズ・レイドナーは不安定な様子を見せ、周囲の空気も何かピリピリとしている。ルイーズが昔の夫からの脅迫状に怯えていることをレザランは知ったが、その後ルイーズは殺されてしまう。犯人は死んだはずの昔の夫なのか? ドクターに頼まれてレザランが書いた手記という形で表された作品。『アクロイド殺し』を知っていると警戒してしまうが、そんな警戒心もあっけらかんとした書き出しで解けてしまう。バグダットへの第一印象と心の変化。遺跡発掘への無関心と調査団や現地で出会う人への好奇心と鋭い批判。小気味良い語り口で次々とページをめくらせる。 込み入った話かと思いきや、解決してしまえば人間関係は単純に近い。正直この人は登場しなくても話まとまったなという人も。それでも大勢の人間が集まる異国の風景はそれだけで何か起こる予感を備えている。バグダットの気候はよくわからないけど、熱い日差しと乾いた空気にクラクラして、何かが起きそうな。 レザランのキャラクター気に入ったので、この人が語る物語を他にも読みたかったなと思った。
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すべての手掛かりは提示されているのに、真相が最後までわからないもどかしさ。100年近く前の作品なのに色あせないね。素晴らしい。
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最初、夫が怪しい!と思っていたのに、「夫は本当に妻を愛していた」と何度も書かれて「そうなのかぁ」と思わされてしまった。いや、確かにそうなのだけれどそれが動機だとは。元夫の弟が、兄を失ったショックでからだの成長が止まり、アラブ人の子供として働いてるんだ!とまで考えが飛躍したのに。 日本語訳、文章を書き慣れていない女性の手記のナチュラルさが出ていてとてもよかった。
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劇画的ではあるけれど東洋が舞台として描かれているのがいい雰囲気を出していると感じた。 他の作品のように欧州が舞台とならないだけで、結構ガラッと印象が変わるものなんだなと思う。 「殺人は癖になる」というのは怖い台詞だ。
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遺跡調査団の団長エリック・レイドナーの妻ルイーズが何者かに撲殺される。しかし目撃者はいない。ルイーズは以前婚姻歴があり、前夫は戦争で亡くなった。後夫のエリックは妻を愛してやまない。ルイーズは調査団の団員との関係性が噂されている。遺跡調査団の全員が怪しい。今回ポアロはレザラン看護師を相棒に犯行時刻のアリバイを聴取し、動機を全員から探る、またルイーズへの感情をも聞きだす。中盤、さらに1人が殺害される荒れた展開、また別件で逮捕者も。今回の犯人は外れたが、ルイーズよ!○○は覚えているだろう!と叫ぶ自分がいた。④
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考古学者と再婚したルイーズの元に死んだはずの先夫から脅迫状が舞い込んだ。さらにルイーズは寝室で奇怪な人物を見たと周囲に証言する。だが、それらは不可思議な殺人事件の序曲にすぎなかった・・・過去から襲いくる悪夢の正体をポアロは暴けるか?幻想的な味わいをもつ中近東を舞台にした作品の最高...
考古学者と再婚したルイーズの元に死んだはずの先夫から脅迫状が舞い込んだ。さらにルイーズは寝室で奇怪な人物を見たと周囲に証言する。だが、それらは不可思議な殺人事件の序曲にすぎなかった・・・過去から襲いくる悪夢の正体をポアロは暴けるか?幻想的な味わいをもつ中近東を舞台にした作品の最高傑作、新訳で登場。 いやーー今回も面白かった。昔読んでるはずなんだけど全然覚えていなくて自分の記憶力のなさに呆然とするが。ルイーズの性格やふるまいが、見る者によって全く異なることに面白さと人間の相性を感じました。レザラン視点だと非常に愛すべきレディだけれど、美人過ぎて自分が中心にいないと気がすまない人間はある意味災いのもとでもあるんだよね。クリスティの作品は単なるトリックだけでなく人間関係や動機が非常に大きな意味を持つのが強みであり、これだけ年数がたっても色あせない理由に思えます。二人目の殺人には理由を聞いてもびっくり。長年の付き合いが合って信頼しあっているように思えたのにな・・・。
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トリックは今では平凡といわれるかもしれない。 だけど本筋の殺人に泥棒や麻薬中毒をカモフラージュとして入れるところが好き。 児童文学みたいにさくさく読めるのも魅力の一つだと思う。 新訳版の一橋大学春日直樹名誉教授による解説が本当に素晴らしいので、是非読んでみて欲しいです。
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ポアロシリーズ第12巻 舞台は中近東であり、時系列的にはオリエント急行殺人事件の前になります! クリスティーの旦那が考古学者だからか、結構細かく遺跡調査の実態を書いてある 犯人はなんとなくそうかなと思ったけども、トリックが分かりませんでした うーん、と唸った作品です!
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