メソポタミヤの殺人 新訳版 の商品レビュー
ポアロシリーズ12作め。 遺跡発掘チームに起こる殺人事件の話だった。 犯人の正体はわりと想像ついたけど、まさか過去のあの事件とつながっていたとは。 「ナイルに死す」と同様に異国情緒あふれる作品だった。 いいね、ミステリーは。こういう古き良きミステリー小説を読んでいる時が、一番心穏...
ポアロシリーズ12作め。 遺跡発掘チームに起こる殺人事件の話だった。 犯人の正体はわりと想像ついたけど、まさか過去のあの事件とつながっていたとは。 「ナイルに死す」と同様に異国情緒あふれる作品だった。 いいね、ミステリーは。こういう古き良きミステリー小説を読んでいる時が、一番心穏やかでいられる気がする。誰にも邪魔されないのだ。
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多分、今、私の灰色の脳みそは“ポアロ”色に染まっている。 事件に関わった看護師の手記という書き方のためか、ポアロの容姿などがこと細かく描写されている。 そのためか、NHKドラマで観たスーシエの演じるポアロは、ほんとにそっくり(まるでドラマが先にあったよう)。 この、新訳シリー...
多分、今、私の灰色の脳みそは“ポアロ”色に染まっている。 事件に関わった看護師の手記という書き方のためか、ポアロの容姿などがこと細かく描写されている。 そのためか、NHKドラマで観たスーシエの演じるポアロは、ほんとにそっくり(まるでドラマが先にあったよう)。 この、新訳シリーズは文字が大きく(眼に優しく)カバーもステキで、楽しく読める。 イラクの照つく大地とジリジリするような人間関係を、冷房の効いた部屋で没頭して読んでました。 この後、ポアロはオリエント急行で帰るそうです……ということは?アレですか?
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最初から最後まで読みやすくてスラスラと読了。手記として書かれた形式なのも客観的な視点で面白かった。ポアロの事が改めてわかりやすい。 最後の推理の披露が長くて読み応え◎そして、わかりやすい。
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ミステリーなのに犯人が誰であるかよりも、この物語の世界を楽しむために読んでしまう。 相変わらずロマンティックだな。 再婚したルイーズの元に届いたのは、死んだはずの先夫からの脅迫状。 怯える彼女以外は誰もまともに取り合わなかったが、その文面通りに事件は起きてしまう。
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ポアロ作品は面白いのは当然。そしてクリスティは魅力的な女性キャラクターを描くのが上手いと本書を読んで改めて感じた。
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イラクで遺跡を発掘している調査団長のエリック・レイドナーの妻ルイーズが精神的に不調を抱えているため、看護婦のエイミー・レザランがルイーズのサポートをするためテル・ヤリミアの現場に赴くが、ルイーズが何者かに殺されてしまう。 外部から人が入りづらいので、遺跡調査団のメンバーの中に犯人がいるらしい。。。 そして、調査団は昨年までは和気あいあいとしていたが、この年からはメンバーが入れ替わったせいなのか、ギクシャクとしてよそよそしい雰囲気が漂っている。 うーん。この感じが何とも言えないサスペンスを感じさせてくれる。 もちろん、ポワロが登場して事件を解決してさすがポワロとなるのだけど、殺されたルイーズの性格設定の重要さがよく考えられているなと思いました。(ツッコミどころは目を瞑ります。) でもルイーズは哀れだなぁ(美人だからなおさらか)
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死刑判決を受けた前夫が、列車の転覆事故に乗じて別人に成りすまし、以降、考古学者としてキャリアを築いてきた、とサラリと説明されているが、さすがに無理がありすぎる。 列車内で接触があったわけでもないのに(かたやドイツ出身の死刑囚、かたやスウェーデン系の学者)、どうやって相手の職場や自宅がわかったのか。それに、相手の家族や知人にはバレるでしょう、さすがに。 筋書きそのものは二転三転してクリスティらしさがあるものの、詰めの甘さにしばし呆然。
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犯人は最後まで全く分からず。騙された感は楽しめた。 でも、いくら時間が経ち、変装していたとしても、前の夫と今の夫が同一人物だったら妻ならば分かるんでないの? もうひとつ言うと、一つ目のトリックが少々物理的過ぎるかなあ。あの状況で鉄格子から頭出すかな。。 と、ツッコミどころはあるけど、面白いです。
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絶対に全員を平等に疑おうと決めてかかっていたのに、犯人の予想をまったく付けられなかったので大分びっくりした。なんだったら語り手がポアロではないので疑わしい、という先入観に邪魔されていたかもしれない。それでも、作中の女性たちが口々に言う『ミセス・レイドナーはろくでもない』説を、そう...
絶対に全員を平等に疑おうと決めてかかっていたのに、犯人の予想をまったく付けられなかったので大分びっくりした。なんだったら語り手がポアロではないので疑わしい、という先入観に邪魔されていたかもしれない。それでも、作中の女性たちが口々に言う『ミセス・レイドナーはろくでもない』説を、そういうタイプには見えない…と半信半疑でいたら、正しくはそういう空気のせいだったというどんでん返しがあり、クリスティの真実に対しての着眼点が相変わらず凄くて、震え上がった。
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アガサクリスティの作品は本当にどれも面白い。 この「メソポタミアの殺人」は、他の有名タイトルに比べるとワクワクドキドキ感は少ないけれど、抜群の読みやすさと程よい謎解き加減がちょうどよかった。 新訳版についている解説もとっても良かった。 たまにひどい解説がついていてゲンナリすること...
アガサクリスティの作品は本当にどれも面白い。 この「メソポタミアの殺人」は、他の有名タイトルに比べるとワクワクドキドキ感は少ないけれど、抜群の読みやすさと程よい謎解き加減がちょうどよかった。 新訳版についている解説もとっても良かった。 たまにひどい解説がついていてゲンナリすることもあったのでその点もかなり嬉しいポイント。
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