1,800円以上の注文で送料無料

君が夏を走らせる の商品レビュー

4.3

419件のお客様レビュー

  1. 5つ

    176

  2. 4つ

    164

  3. 3つ

    58

  4. 2つ

    1

  5. 1つ

    2

レビューを投稿

2024/06/23

「あと少し、もう少し」で、中学校駅伝大会で2区を走った大田君が主人公のお話。 高校生になった大田君は、夏休みの一ヶ月間、先輩の子供をあずかることになる。 断り切れず引き受けたものの、2歳前になる鈴香は、突然現れた金髪少年に泣き叫び、ご飯もろくに食べない始末。 まったく言葉の通じ...

「あと少し、もう少し」で、中学校駅伝大会で2区を走った大田君が主人公のお話。 高校生になった大田君は、夏休みの一ヶ月間、先輩の子供をあずかることになる。 断り切れず引き受けたものの、2歳前になる鈴香は、突然現れた金髪少年に泣き叫び、ご飯もろくに食べない始末。 まったく言葉の通じない鈴香に振り回されながらも、鈴香の食べやすいご飯を作ったり、積み木を教えたり、絵本を読んだり、公園で知り合った子連れママさんたちにも馴染んで悩み相談をしたり、ほんとに大田君の頑張りには拍手を送りたくなります。 大田君は、中学校で駅伝をやってから、今までのように学校で暴れたり物を壊したりすることに虚しさを感じるようになっていて、言葉の伝わらない鈴香の面倒を見ているうちに、むやみに暴言を吐いていた過去の自分と重ね合わせて、何かに気づき始めます。 身体じゅうを使って一生懸命に生きてる鈴香と、何となく日々をやり過ごしていた大田君との、短いけれど濃密な時間に触れることができて、心にふわっと温かいものが残りました。 大田君だってまだ16歳だもの。まだまだこれからだよ。 頑張って明日への一歩を踏み出して欲しいです。

Posted byブクログ

2024/06/20

あたたかくて優しいお話でした。 「あと少し、もう少し」が好きだったので、読み始めて、あの大田くんだ!と気づいたときにはとってもうれしかったです。 不良だけど心優しくて、最後まで変わらないあたたかさにほっこりしました。みんないい人で素敵な物語でした。

Posted byブクログ

2024/06/18

やはりとても読みやすい 好感の持てる主人公だった この生活が終わってしまうという名残惜しさが読者に乗り移った

Posted byブクログ

2024/06/14

不良だったたった16歳の少年がひょんなことから1歳の子どものお世話をするお話。慣れないことに戸惑いながらも少しずつ仲良くなっていき、お互いに成長していく姿がとても温かいと思った。前作であるあと少し、もう少しが読んでみたくなった。

Posted byブクログ

2024/06/09
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

君が夏を走らせる、いいタイトルだった。タイトルの如く、一気に走り読みしてしまった。 君とは、鈴香だろうが、それだけでなく、先輩、奥さん、上原先生、公園にいる子どもたちやお母さんたち。様々な登場人物たちが彼の背中を押し、変化していく、取り戻していく様はとても心地が良かった。 最初躊躇っていた、奥さんの両親への手紙も贈ることができたのは、彼なりの鈴香への愛なのだろうと思った。この著者の小説にハマりそう。

Posted byブクログ

2024/06/08

子どもの新聞で推薦されてて、手に取りました。人生の目標や、今しかできないことを大切に、がテーマなのかなと。優しさがあふれていてとてもいいです。「あと少し、もう少し」は後から読みましたが、その登場人物が繋がってるのもおもしろいなと。

Posted byブクログ

2024/06/06

突然、1歳10ヶ月の鈴香の世話をすることになった男子高校生の物語。 赤ちゃんとも子供ともつかない、この時期にフォーカスを当てているのが珍しい気がした。ちょうど今うちにいる1歳10ヶ月と重なる部分がとても多く、お世話に苦戦する主人公にいろいろ口出ししたくなる。 普段毎日一緒に過ご...

突然、1歳10ヶ月の鈴香の世話をすることになった男子高校生の物語。 赤ちゃんとも子供ともつかない、この時期にフォーカスを当てているのが珍しい気がした。ちょうど今うちにいる1歳10ヶ月と重なる部分がとても多く、お世話に苦戦する主人公にいろいろ口出ししたくなる。 普段毎日一緒に過ごしていると忘れがちな、子供と一緒に生活をするプラス面(おもしろさ、楽しさなど)を思い出すことができてじんわりした。 これからどんどん広がっていく世界を一緒に見ていきたい、けれど終わりの日が来てしまう、という終盤の主人公の寂しさと、ひたすら純粋な鈴香のやりとりが切ない。 多くの人に読んで欲しいと思う本。

Posted byブクログ

2024/05/30

育児に参考になる。大田くんが築いていくすずかとの対等な関係性、信頼関係がとてもよい。高校生男子だってまだまだ子ども。夏のバイト、頑張ってえらかったよー!

Posted byブクログ

2024/05/29

やりたいことが見えず、悶々とした日々を送っていた主人公。外見とは裏腹に、人生の軌道修正をしたいと心のどこかで思い続けていた時、今まで経験したこともない小さな子供の託児を任せられる。 人はどんな時でも、出逢いによって、学んでいくのだなと思う。全幅の信頼を寄せてくれる先輩夫婦と2歳に...

やりたいことが見えず、悶々とした日々を送っていた主人公。外見とは裏腹に、人生の軌道修正をしたいと心のどこかで思い続けていた時、今まで経験したこともない小さな子供の託児を任せられる。 人はどんな時でも、出逢いによって、学んでいくのだなと思う。全幅の信頼を寄せてくれる先輩夫婦と2歳に満たない女の子。非日常そして無邪気な子供達や共感してくれるお母さん達との触れ合いの中で、自分の強み、心から欲していることに気付いていく。だれにでも居場所は必ずあるよ、と背中をそっと後押ししてくれるような1冊。 #自分の居場所 #子どもから教わること

Posted byブクログ

2024/05/26
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

読んでる時からすごい心があたたかくなる本 この主人公のように居場所がなくて低い方に流れていってしまう子はいっぱいいるんだろうな バイト最終日にママ友(?)には伝えてもと思ったけど先輩がねだられて公園に連れてこられてまた新しい物語が始まりそうな気配もいいなと思った とにかく私もベランダからがんばれと応援したい

Posted byブクログ