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童の神 の商品レビュー

4.4

40件のお客様レビュー

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2022/07/06

平安時代、京を中心とする朝廷は、童と呼ばれ、鬼、土蜘蛛などという古来からの朝廷とは対立する集団の討伐を繰り広げていた。 もしかして、大陸からきていた蘇我氏であったり、蝦夷であったりしていただろう。 平安時代の有名人、安倍晴明、源頼光、頼光四天王、渡辺綱・坂田金時・碓井貞光・卜部季...

平安時代、京を中心とする朝廷は、童と呼ばれ、鬼、土蜘蛛などという古来からの朝廷とは対立する集団の討伐を繰り広げていた。 もしかして、大陸からきていた蘇我氏であったり、蝦夷であったりしていただろう。 平安時代の有名人、安倍晴明、源頼光、頼光四天王、渡辺綱・坂田金時・碓井貞光・卜部季武、酒呑童子など、オールスターキャストのエンターテイメントに仕上がっている。

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2022/06/05
  • ネタバレ

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源頼光、渡辺綱が登場し、桜暁丸が酒呑童子だとわかった時点で結末は悲劇であることが知れ、読み進むのが辛かった。語り伝えられている大江山の物語とは違ったラストだったらいいのにな…と少し期待しながら読んでいた。 桜暁丸や仲間たちの覚悟に涙し、桜暁丸の「人を諦めない」という純粋な想いにまた涙。 でも、桜暁丸の夢見た世界は遠い… この『童の神』は三部作の第一部だそうで。 続編が楽しみだ~。

Posted byブクログ

2022/05/20
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

⁡ 凄く面白かった✨ 「共に生きる」 読んでいて、涙が溢れてきました 人が人として、生きれない人達がいた時代。差別は、いつの時もある、 1000年前の時を感じながら読みました 時は平安時代、貴族達が蔑む人々、鬼、土蜘蛛と呼ばれる土着民がいた。 その総称を童と呼びます。 その童が、人として、差別なき世を作るため、朝廷軍と戦うおはなし ⁡ 主人公の桜暁丸のかっこよさはもちろんの事こと、皐月、袴垂、晴明、鞠人の息子達のかっこいい事ったら、胸が熱くなりました

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2022/03/29

2022.3.27 ラストが格好良かった! 自分より下がいる事で安心するのが人間の性だけども、醜いねぇ。 人を超えたいよ〜

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2022/03/26

朔の日に朧月 は、合っているのか…? それだけが気になりました。 感想としては面白かった!! 直木賞作家さんとはしらず、『鬼を切った渡辺綱』の話が読みたくて検索してたら辿り着きました。 各ゲームのキャラクターが頭をよぎったりもしますが、史実か、創作か、どちらにしても勉強にな...

朔の日に朧月 は、合っているのか…? それだけが気になりました。 感想としては面白かった!! 直木賞作家さんとはしらず、『鬼を切った渡辺綱』の話が読みたくて検索してたら辿り着きました。 各ゲームのキャラクターが頭をよぎったりもしますが、史実か、創作か、どちらにしても勉強になったなと思う。 昼休みや帰りのバスで読みながら泣きそうになったりもしました。 全3部作にする、とあとがきに書いてあったので楽しみに待ちたいと思います。はやめに。お願いします。 読んでよかったです。

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2022/02/01

時代小説好きなおかーちゃんが 読むかもしんないなー って買っておいた本 子供の神様が大活躍する ファンタジー そう思ってたのに ぜんぜん違った びっくり 胸アツだし いろいろ考えたし 滾ったから 星は5つ

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2022/01/31

今まさに頬を濡らして読み終わりました。 今村さんの先品は火消しシリーズではまりました。 時代物は好き嫌いが出やすく、読み始める時に躊躇しがちなのですが今村さんは間違いない。 この作品も今後2作続くそうなので楽しみにしたいと思います。 直木賞取った作品も読みたい。

Posted byブクログ

2022/01/26

源頼光、坂田の金時、渡辺綱に酒呑童子、子供の頃に読み聞かせてもらった御伽噺の類としてしか知らなかった彼らが絵本から飛び出し、血も涙もある肉体と崇高な魂を持って躍動する、権力と民の戦の物語。

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2022/01/22
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

終盤になって桜暁丸の京人からの呼び名が酒呑童子であることから一気に全て繋がった。 鬼の頭目である大江山の酒呑童子が源頼光に退治された話は知ってたが、妖怪としての印象しかなく、ここに登場する鬼、土蜘蛛、滝夜叉、犬神などが歴史上、実は人間であり、恐れられたことから妖怪として語られていたのかもという新しい視点を持つことができた。 桜暁丸が上洛した時の掛け声のシーンが1番心が熱くなった。 結末シーンは私は好きな終わり方だった。 めちゃくちゃたくさんの人物が出てきてはバタバタと去っていく。

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2021/11/13

平安時代中期、安和2年(969年)の「安和の変」に端を発する物語。 この時代のことを知らなかったので、読み終わってからここに登場する人物のことを調べてみたが、源頼光や渡辺綱ら四天王は酒呑童子ら都を荒らす悪党を平定した武人として紹介されており、この本を読んでからそれを知ると、ふ~ん...

平安時代中期、安和2年(969年)の「安和の変」に端を発する物語。 この時代のことを知らなかったので、読み終わってからここに登場する人物のことを調べてみたが、源頼光や渡辺綱ら四天王は酒呑童子ら都を荒らす悪党を平定した武人として紹介されており、この本を読んでからそれを知ると、ふ~ん、そうなんだという感じ。 往々にして歴史は勝者によって都合良く書かれたものであるので、通念にある正邪をひっくり返し虐げられた側から書こうとした作者の企てはなかなか興味深い。その根底には人の生きる権利や平等に対する思いが流れているが、それを声高に叫ぶことなく、面白い読み物に仕立てあげられたところに値打ちあり。 それにしても、袴垂に、酒呑童子とその配下、土蜘蛛、子持山姥、滝夜叉姫に安倍晴明…、数多の書物、伝承伝説から御伽草子や能、神楽まで呑み込んで、よくもここまでキャラとつながりを作り込んだものだ。対峙する四天王もそれぞれに個性あふれる人物として描かれ必ずしも悪役でないところもまた良し。 色んな場面で映画のように映像が目に浮かぶ書き振りを楽しんだが、中でも、帝の意思に従い上洛した大江山の一行と京の民との祭りのような一瞬の交わりの場面が白眉であった。

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