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夜の向こうの蛹たち の商品レビュー

3.5

47件のお客様レビュー

  1. 5つ

    4

  2. 4つ

    16

  3. 3つ

    18

  4. 2つ

    3

  5. 1つ

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2024/06/22
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

サラッと読み始められるが、しっかりと物語に入れて好きなタイプのお話だった。  主人公は、容姿にも恵まれ小説家としても成功してる「織部」を巻き込んで起きるお話。彼女、恋愛対象は女性。彼女の恋心が、一人の美人で異性受け抜群の新人作家の秘密に巻き込まれていく様が、読んでいて「あ〜」という感想の元進んでいった。 小説の内容は興味深かったが、何より登場する料理の描写がたまらん!

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2024/04/05

女性三人の心理サスペンス。客観的でそして平静、冷静にいたいと思う自制心。それが好きな人への思いのなかで揺れ動く。ヒリヒリとした駆け引きがリアルに感じた。登場人物には共感できるものが無かったけれど面白かった。

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2024/01/24

誰もに勧めるものではないけれど、私は面白く引き込まれた。 レズの話だけれど、生々しさはなくサクッと読める。主人公に北川景子か菜々緒、主人公が好きになる赤ちゃんみたいな白いぷくぷくした初芝は富田望美、美人過ぎて薄幸な速水は今田美桜かなぁ。トリリオンゲームに引っ張られてるかなぁ。

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2024/01/15

小説家である織部妙は、新人小説家の橋本さなぎという綺麗な女性を紹介される。 織部は、橋本さなぎの本に夢中になるが、紹介された橋本本人が、本の印象とは違うことに違和感を抱く。この人がこの本を書くのか?という違和感、わかる気がする。 暗く不条理な、そんな小説を書いている女性がホステス...

小説家である織部妙は、新人小説家の橋本さなぎという綺麗な女性を紹介される。 織部は、橋本さなぎの本に夢中になるが、紹介された橋本本人が、本の印象とは違うことに違和感を抱く。この人がこの本を書くのか?という違和感、わかる気がする。 暗く不条理な、そんな小説を書いている女性がホステス風だと、なんかイメージ違ったなってなりそうだ。この本では、織部以外の人は橋本さなぎに違和感を抱いていない様子なのは、単に「美人だからいっか」と美人は許されるということなのか、橋本さなぎの文体を初芝祐のような太った女性が書いていることを笑うのが主流だからなのか…。私には分からない。 でも確かに、小説家について見た目と作風をからめて嘲笑する人々がいることは知ってる。私の家族がそうだったからだ(某氏の美女シリーズとか、中身読んだこともないのに色々言ってた)。 橋本さなぎを構成するふたりの女性の間で揺れ動く織部。 レズビアン女性の恋愛観についても、知らない世界を読ませるのがとても上手な近藤史恵さんだ。 織部が初芝と親しくしているときは、初芝が謎めいて見えたし、その後速水と親しくなりつつあるときは速水が謎めいて(ぬるりと生活に入り込んでくる感じが…)感じた。 でも実際には、本当はふたりともそんなにミステリアスな存在ではなかったのだろう。読み終わったあと、織部が、ふたりのことを思いたいようにフィルターをかけて思っただけだったような気がした。 難しく考えすぎてはいけないのだ、何事も。私自身にとっても、教訓のような、戒めのような。 でも恋愛となると、冷静になるの難しいよね。 好きな人が何を考えているのか?あれってれどういう意味だったのか?と、ついつい、深読みしてしまう。

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2023/10/15
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

 近藤史恵さん、たぶん初読みです。「夜の向こうの蛹たち」、2020.6発行。女性作家織部妙と女性作家たち(作家初芝祐と秘書速水咲子)のレズビアン(三角関係?)を扱った作品でしょうか・・・。読みやすかったですが、女性心理は難しかったです。

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2024/05/19

少しずつ言葉の意味を ずらしていき、 あるいは話をすり替え、 自分の意思を通そうと する人たち。 でも、大概の人はその 思惑にすぐ気付きます。 当人としてはうまく事 を運んでいるつもりが、 この人は信用ならない と警戒されてしまう。 一度抱かれた不信感は 容易に拭い去...

少しずつ言葉の意味を ずらしていき、 あるいは話をすり替え、 自分の意思を通そうと する人たち。 でも、大概の人はその 思惑にすぐ気付きます。 当人としてはうまく事 を運んでいるつもりが、 この人は信用ならない と警戒されてしまう。 一度抱かれた不信感は 容易に拭い去れません。 誠実であることが一番 です。

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2023/02/15

主人公の織部妙が文学賞のパーティで新人作家・橋本さなぎと、秘書・初芝祐と出会う所から三人の女性の物語が展開して行く。 小説家として順調にキャリアを積み容姿に恵まれたレズビアンの妙と、新人ながら処女作『やさしいいきもの』が話題になり凄い美人と称される橋本さなぎ、この二人に対して顔...

主人公の織部妙が文学賞のパーティで新人作家・橋本さなぎと、秘書・初芝祐と出会う所から三人の女性の物語が展開して行く。 小説家として順調にキャリアを積み容姿に恵まれたレズビアンの妙と、新人ながら処女作『やさしいいきもの』が話題になり凄い美人と称される橋本さなぎ、この二人に対して顔面にも体型にもコンプレックスを持つ初芝祐の存在が不穏な空気を作り出している。 さなぎと祐に隠された秘密、妙の恋愛感情、其々が其々の欲を満たす為に行動するも少しずつズレが生じ誤解を生む。 黒でも白でもないアンニュイな空気感を醸し出していた。

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2022/12/17
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

全部わかったように他人にアドバイスしたり判断したり委ねたり出来るのに自分の事が一番わからない。 最後の一文が全てだと思った。 見た目も性格も才能も見る角度で随分と変わるもんだな。 人の持つそれぞれの傷をきちんと受け止める織部さんはいいと思う。 初芝さんのようなこちらの内面を静かに抉ってくるような本は実は苦手です。

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2022/09/06

なんとなくモヤモヤが残るが、決して悪い気分ではなく、いてるよなーと思わせる。構成としては面白かった。

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2022/08/02

小説家の織部妙は、今話題の小説"やさしいいきもの"を読み、内容の面白さや、美人という事にも"橋本さなぎ"と言うペンネームも、やけに目についてしまった。 ある日妙は、文学賞のパーティーで、対面した橋本さなきの完璧すぎる受け答えに、幻滅した。...

小説家の織部妙は、今話題の小説"やさしいいきもの"を読み、内容の面白さや、美人という事にも"橋本さなぎ"と言うペンネームも、やけに目についてしまった。 ある日妙は、文学賞のパーティーで、対面した橋本さなきの完璧すぎる受け答えに、幻滅した。 反対に、興味を覚えたのは、決して美人とは言い難い、橋本の秘書の初芝祐という女性だった。 やがて妙は「橋本さなぎ」の存在に違和感を抱くようになる。 同性愛者で、不器用な恋しかできない女性。 才能はあるのに、容姿に劣等感を持つ女性。 誰かに寄生しないと生きられない女性。 三人の女性が繰り広げる物語。 ちょっと、理解できない世界だった。

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