白馬山荘殺人事件 新装版 の商品レビュー

東野圭吾(著者)

2024/03/24

良くも悪くも新本格ミステリー。新本格というジャンルは往々にして「リアリティがない」「人間が描けてない」という批判を受けますが、本書にもその批判があてはまります。
トリックのためにストーリーと登場人物があるように感じました。
特に主人公の兄が旅に出た理由を考えると、ラストで明かされるとあの人との関係は違和感しかなかった。
トリックは密室殺人とマザー・グースの暗号解読の二軸。
マザー・グースの方は法則性があるわけではなく、こじつけ。あれ正解できる読者いるんだろうか。
小説として不満はあれど、結末をを予想しながら楽しく読むことができました。

2024/03/24

暗号と密室、ミステリーの王道が満載で最高でした！マザーグースを使った暗号はややこしくて（若干こじつけ感はあったけど…）、おもしろくて、読み応えがあります。

殺人事件が解決したあと、「結局マリア様の角は何だったの…？」と思っていたら、最後に伏線回収され、最後の最後まで楽しめました。あと、毒入りペンダントに込められた意味が怖い…。

新装版デザインも素敵で気に入っています。

2024/03/12

1990年に発表された作品だが、古さは全く感じなかった。
現在の2024年に新作だと言って発表されたとしても、違和感なく読むことができるのではないか。
密室や暗号など、ミステリファンにとっては歓喜する内容ではあったが、それがなくともストーリーだけでも十分に楽しむことができた。
山荘物は面白い。

2024/03/10

こちらも卒業同様かなり好きな作品でした。
マザーグースはあまり知らなかったけど訳し方によって意味合いが少し変わるのとか面白い。
一緒に謎解きしていく感覚で引き込まれていきました。
最後までそんなところまでと思わせるポイントがあって面白かったです。

2024/02/25

兄の死に疑問をいただいた妹のナオコが、親友のマコトと、兄が死んだ信州・白馬のペンションまざあぐうすを訪ね、その死の真相を解き明かしていくお話。
面白かったけど、マザーグースをそもそも知らなかったのと解説があっても暗号解読があまりよくわからなかった…。犯人が最後まで読めなかったので、クルミが犯人に浮上した時は驚いた。一回読めばいいかな、という感じでした。

2024/02/09

「マリア様が家に帰るのはいつか。」というメッセージの葉書を残し、一年前の冬のペンションで副毒死した公一。
兄の自殺に納得のいかない、奈穂子は兄が亡くなった信州のペンション「まざあぐうす」に友人の真琴と訪れる。
英国人の別荘を改装したペンションの各部屋に飾られるマザーグースの歌。
兄のメッセージの謎とは。

かなり以前に読んだと思うけれど、ほぼ覚えていなくて新鮮な気持ちで読む。
トリックも動機もなんだかなーと思いつつ、それでも楽しく読めた。

2024/01/20

ラストの、真琴のセリフじゃないけど、女は怖いなぁ。執念深いなぁ。東野さんの作品の幾つかにも描かれているけど、この１冊も、女の恐ろしさが骨身に染みるようなお話です。しかし、よく考えられているなぁ。組み立て方が上手いんだよね、東野さんって。

2024/01/07

暗号、暗号ってあるけど、さっぱり！
暗号ではなくこじつけ！

登場人物多いけど、読了後、あいつら必要か？という人物チラホラ

2023/12/24

作者の自己満足。解かせる気がない。話はそこそこ面白いのだが、ミステリーを読みたい人にはおすすめできない。

2023/12/17

かなり古い作品ながら面白かった。プロローグとエピローグがちゃんと対になっているのも良かったものの、肝心のマザーグースの暗号解読が分かりづらく、頭に入って来なかった。きちんと伏線を張ってはいたものの、登場人物たちが多すぎて頭の整理がつかなかったのもちょっとマイナスポイントだった。要所要所は面白かったので大事なところが自分に合わなくて残念だった。