おいしくて泣くとき の商品レビュー
面白くてというと不謹慎だけど読み始めたら1日で読んでしまった。幸せになっていて良かった。物語の中だけでも優しい人々が報われる世界でよかった。
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中学生二人と、カフェの話がいまいち繋がんないなと思っていたのよ。なんだろうこの平行なかんじ。関係なさそうなのに、ここにあるってことは関係あるはずで…。 桜の木が大事なヒントだったのね。美味しいものもヒント。 最後のどんでん返し、うわぁ、そうきたか、そう繋がんのかって、びっくりしまくり。 いやはや面白かった!
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最近良くテーマになる貧困と虐待だが、本作では森沢さんの温かく柔らかな文体で優しい作品に仕上がっている。 「偽善」と言われても貧困家庭の子供達に無料で食事を提供し続ける『大衆食堂かざま』 そして『カフェレストラン・ミナミ』とのリンク。 いじめや虐待をする者達に怒りを覚えるが、そ...
最近良くテーマになる貧困と虐待だが、本作では森沢さんの温かく柔らかな文体で優しい作品に仕上がっている。 「偽善」と言われても貧困家庭の子供達に無料で食事を提供し続ける『大衆食堂かざま』 そして『カフェレストラン・ミナミ』とのリンク。 いじめや虐待をする者達に怒りを覚えるが、それ以上に心根が優しく芯が通った人達の行動に感動し目頭が熱くなる。 母が桜の木に託した願い、父の志、ラストは様々な想いが過り涙で文字が滲んだ。 奇跡の様な物語だけど、この人達には必然だったと思える。 優しさの連鎖を感じ、幸せな余韻がいつまでも続く。
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親が子ども食堂をしている主人公と、よくその子ども食堂を利用している幼なじみの女の子の中3の頃と、未来についての物語。 子ども食堂をしていても、子供がいじめられることを知った。もう今の時代、なにをやっても いじめられるんだなと学んだ。また、虐待を受けている子供は楽しい・幸せのボーダーが低く、普通に育っている子供がなんともないことでも、楽しい・幸せだと思うんだと つくづく思った。
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素晴らしく心が温まる作品だった。 2つの物語の繋がりには感動がとまらなかった。 特に心也が優しすぎる、中学生時代からこんなに優しくて大人な考え方を持っててカッコ良い同級生がいたら惚れると思う。
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登場人物の視点で、複線的に描かれた心の動き、見えるものが、どれも繊細で美しい。ストーリーに合わせて、登場人物に合わせて揺れ動く自分の心に、時折深呼吸が必要となった。ラストは涙が自然と溢れていた。もう一度、読み返したい。
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初森沢さん。 甘くて、切なくて そして、あたたかい。 全ての謎が解けた時 心の中から満たされた。 大好きな作家さんがまた1人増えました。
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森沢明夫氏の本は、心が暖まる話が多く、読みやすいので結構気に入っている。 各登場人物の目線で描かれているこの物語、各状況は分かるのだが、物語の流れがよくわからないでいた。 ただ最後まで読んでみると、全ての話が繋がる感動の話になっていた。 かなり感動の一冊、おすすめです(^^)
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久々に読んだ森沢明夫氏 間違いない!本当にいつも感動する良き本! 面白かったー 義父の虐待から逃れられない夕花、食堂の息子の心也とは幼馴染。心也の母は若くして亡くなる… 食堂での『こども飯』は亡くなった母の夢。 夕花とは突然の分かれで37年間音沙汰なし。 事故の際に桜の木に守られたマスターが実は… そして修理に来てくれたタカナシ工務店。 器用で無口な阿久津さん、萌香ちゃん… こんな伏線回収があるのかーーと。 面白かった! 子どもにもおすすめできる。 「わたしのヒーロー」ありきたりで実は難しいのではと思う。つくづくいい話だ… 人の幸せってのは、学歴や収入で決まるんじゃなくて、むしろ『自分の意思で判断しながら生きているかどうか』に左右されるんだって p. 127
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