1,800円以上の注文で送料無料

おいしくて泣くとき の商品レビュー

4.3

144件のお客様レビュー

  1. 5つ

    67

  2. 4つ

    52

  3. 3つ

    20

  4. 2つ

    3

  5. 1つ

    0

レビューを投稿

2020/08/13
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

自分達で解決するにはまだまだ無力な15歳という年齢。それ故のもどかしさや、切なさにキュンとしました。夕花の未来の幸せを願わずにはいられなかった。 息子を信じる心也のお父さんがとっても素敵だった。 子供がいる親として、全ての子供達が安心してごはんを食べられる家があってほしいと切に願います。 最後は幸せな気持ちになりました。 森沢さんの物語はいつもあったかい。

Posted byブクログ

2020/08/07
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

 今回のテーマはこども食堂。  食堂を営んでいる家の子、心也。それと、そのこども食堂に通う夕花。夕花にはそこへ通わざるを得ない事情があり…  義父虐待され、ついに耐えられなくなった夕花に付き合って、つかの間の逃避行をする二人。淡い初恋に近い関係が初々しくて可愛かったけど、現実は中学生。心也の父が大らかで、本当にヒーローの様な人だったのが救いでした。  視点が変わり、どう絡むのかドキドキしましたが、やっぱり森沢さんらしい温かなストーリーで、読了感は爽快でした。  食堂は形を変えて受け継がれていた事にジーンとしました。

Posted byブクログ

2020/08/05

プロローグの病院の場面からの、 貧困家庭、いじめ、虐待‥ 目を逸らしたくなるような重いテーマの中、飲食店にまつわる2つの物語が同時進行していく。 どうなるんだろう‥どこかで混じり合っていくのか‥ 生きていれば必ず良いことは起きる。 偶然⁈いや、必然だ‼︎

Posted byブクログ

2020/08/03

『おいしくて泣くとき』 森沢明夫さん著 これからの季節にぴったりです。 無駄な場面がない、非常によく練られた展開に何度も心打たれました。森沢さんってすごいなぁ、と改めて思いました。 大切な人に想いを伝えたいのに、みんな不器用で、どこか強がってしまう。でも、気持...

『おいしくて泣くとき』 森沢明夫さん著 これからの季節にぴったりです。 無駄な場面がない、非常によく練られた展開に何度も心打たれました。森沢さんってすごいなぁ、と改めて思いました。 大切な人に想いを伝えたいのに、みんな不器用で、どこか強がってしまう。でも、気持ちはまっすぐだから、尊敬します。登場人物が情の温かい人ばかりだから、読んでるこっちも度々目頭が熱くなってしまいました。。。゚(゚´Д`゚)゚。 恥ずかしながら、本作を読むまで「子ども食堂」についてほぼ無知でした。食事を提供する側には、経済的に余裕がある、というわけではないのですね。生活が苦しいながらも、生きていくのに必要な栄養を与えてくれる方々、なんと心が広いのでしょう。このような方々が、真のヒーローなのでしょうね。 私も「バター醤油の焼きうどん」を食べてみたいです!(読めば何のことかわかります) 過去の森沢作品とリンクしている場面がちらほらあるので、「はっ!これはっ!」と時々一人でにやついてしまいました。笑 梅雨で鬱々とした気分をほっこりあたためてくれます。読んでください!

Posted byブクログ

2020/07/27

15歳中学3年の夕花と心也。夕花は母親が再婚した義父から虐待を受け学校でも苛められていた。心也は9歳のとき母親を亡くし大衆食堂かざまを営む父親と二人暮らし。二人は夏休みに学級新聞の担当となり、「ひま部」と称し活動する二人の視点で交互に語られる甘酸っぱい話に、時々ゆり子のさんの語り...

15歳中学3年の夕花と心也。夕花は母親が再婚した義父から虐待を受け学校でも苛められていた。心也は9歳のとき母親を亡くし大衆食堂かざまを営む父親と二人暮らし。二人は夏休みに学級新聞の担当となり、「ひま部」と称し活動する二人の視点で交互に語られる甘酸っぱい話に、時々ゆり子のさんの語りも挟まれる。夕花と心也はある日、二人で遠くの町に一泊で逃避し、夕花のある告白に動揺する。一方、ゆり子さん、カフェレストランミナミのマスターの夫と二人暮らし。店にダンプが突っ込み修理をタカナシ工務店に受注。そんな話なんだけど。 エピローグになると「なんだこりゃ、そういうこと」って一気に涙腺が弛み、それまでの流れの伏線に鳥肌が立つほど感動した。マスターの感激に、タカナシ工務店の女社長の緊張感にホッコリ、温かい気分になった。そして、工務店の敏腕大工の阿久津さんにも驚き。これは感動と驚きを味わさせてくれる話でした。賽銭箱のある喫茶店「昭和堂」をチラリと登場させるところが憎い。本作品で印象的な台詞「人の幸せっては学歴や収入で決まるのじゃなく、自分の意思で判断しながら生きている

Posted byブクログ

2020/07/27
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

読み始めは「重たいテーマだなあ」と思い、一度本を閉じました。数日経ってからもう一度読み始め、あとは一気に読みました。止めることができませんでした。ストーリーが繋がっていそうで繋がってなくてモヤモヤし、時間軸がづれていることに気づきはじめ、最後に全部が繋がったときは、やっぱり森沢作品が好きだなあと思いました。桔梗を逆さにしたような形の風鈴は色々な作品に登場します。その「凛」という音色が作品に温もりを与えてくれているような気がして、私の一番のお気に入りアイテムです。

Posted byブクログ

2020/07/17

こども食堂がテーマ。 DVや貧困など重くなりがちな社会問題が取り上げられているけど、森沢さんらしいほっこりする表現、例えば夕方をパイナップルのような…で軽やかさもあって久しぶりに清々しい気持ちになった。 石村の生立ちやその後が気になった。 永遠のサッカー小僧の著者だけあって前十字...

こども食堂がテーマ。 DVや貧困など重くなりがちな社会問題が取り上げられているけど、森沢さんらしいほっこりする表現、例えば夕方をパイナップルのような…で軽やかさもあって久しぶりに清々しい気持ちになった。 石村の生立ちやその後が気になった。 永遠のサッカー小僧の著者だけあって前十字靭帯断裂の描写はさすが。憲剛もリハビリから練習復帰してる最中でリンクしてた。

Posted byブクログ

2020/11/11

貧困家庭の子どもたちに無料で「こども飯」を 提供する「大衆食堂かざま」。その店のオーナーの 息子、中学生の心也は、こども飯を食べにくる 幼馴染の夕花が気になっていて…。

Posted byブクログ

2020/06/22

「大衆食堂かざま」と「カフェレストラン・ミナミ」の2つの子ども食堂を軸に物語は展開していく。2つの子ども食堂がどんな関係で物語は終わるのか?気になりながら我慢して読んでいくと、最後の最後に奇跡の展開が待ち受けていた。 思わず涙が出る感動の物語でした。森沢さんの小説って心が洗われる...

「大衆食堂かざま」と「カフェレストラン・ミナミ」の2つの子ども食堂を軸に物語は展開していく。2つの子ども食堂がどんな関係で物語は終わるのか?気になりながら我慢して読んでいくと、最後の最後に奇跡の展開が待ち受けていた。 思わず涙が出る感動の物語でした。森沢さんの小説って心が洗われる。 印象に残った文章 ⒈ 人の幸せってのは、学歴や収入で決まるんじゃなくて、むしろ「自分の意思で判断しながら生きているかどうか」に左右されるんだって ⒉ あまりにも心が苦しくなったときは、深呼吸をするの ⒊ だって、主役は、最後に登場するものでしょ?

Posted byブクログ

2020/06/15

読み終わった感想は「森沢さんに騙された」でした。 一見交わらないような二つのストーリーが同時進行で語られ・・・・ていなかった(笑)   ほっこりしてください。   一つ気になるのは武闘派の彼はどうしたんだろう?

Posted byブクログ