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あやかし草紙 の商品レビュー

4.4

80件のお客様レビュー

  1. 5つ

    38

  2. 4つ

    28

  3. 3つ

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2024/02/27

三島屋怪談語りの百物語、第5作。禍々しい話からほんわかする話まで、常に優しさを持つ宮部節は変わらず、ずっと読み続けたいシリーズ。 おちかが新しい門出を迎え、次作から百物語の聞き手は富次郎へ。はてさて、次はどんな話が待っている? 今回で累計27話(文庫版最後に、これまでの一覧と簡...

三島屋怪談語りの百物語、第5作。禍々しい話からほんわかする話まで、常に優しさを持つ宮部節は変わらず、ずっと読み続けたいシリーズ。 おちかが新しい門出を迎え、次作から百物語の聞き手は富次郎へ。はてさて、次はどんな話が待っている? 今回で累計27話(文庫版最後に、これまでの一覧と簡単な粗筋が掲載されているのが有難い)で、まだ4分の1。 続きはまだまだございます。

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2024/02/15

三島屋シリーズ第一期完結。 暗闇で視線を感じるような話やちょっと笑える所がある話など五編 第四話「あやかし草紙」P511-7行目。おちかちゃんの気持ちが、こちらまで伝わってきて同じ感情になってしまった。 P520-15行目。おちかちゃんの行動に涙。おちかちゃんを勝手に見守ってき...

三島屋シリーズ第一期完結。 暗闇で視線を感じるような話やちょっと笑える所がある話など五編 第四話「あやかし草紙」P511-7行目。おちかちゃんの気持ちが、こちらまで伝わってきて同じ感情になってしまった。 P520-15行目。おちかちゃんの行動に涙。おちかちゃんを勝手に見守ってきた身としては、そうなるのはうなずける。 第五話「金目の猫」が好き。温かい気持ちになる。ラストが終わりであり始まりで上手いなと思った。 あぁ、ずっとおちかちゃんの幸せを願っていたけれど、とうとうお嫁に行ってしまった…。とてもうれしいけどうれしいんだけど…

Posted byブクログ

2024/01/26

再読。 おちかちゃんの傷ついた心が徐々にほぐれていき、ようやく幸せの第一歩を踏み出した大事なお話し。百物語を始めた頃には想像もできない行動が、私には衝撃でした。

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2024/01/04

今年一冊目の読了。 一旦の幸せな締めとなる節目の一冊。 こんなに読み手を飽きさせない百物語。お話のバリエーションの広さがすごい。 ちかちゃんが幸せになれたのがなにより。 そして普通ならここで終刊になりそうなのに更に続巻が出ているということが楽しみ。

Posted byブクログ

2023/11/05

千早茜さんの語り口は、なんというか、水分の多い果実の艶やかさみたいなものがあって、それなのに少し寂しさがある。それが妖の物語によく似合ってた。 夜眠る前のお楽しみにひとつずつ。

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2023/10/06

この物語を読むと、家族や家にまつわる様々な災いや不幸、あるいは縁のようなものは、ひょっとしたら「あやかし」のせいなのかも、何て思ってしまう…。 宮部みゆきさんの作り出す不思議な世界にまたもや魅了されました。

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2023/09/26
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

2023/9/25 おちか嫁入りおめでたい。 正直もうはじめが思い出せないのだけど。 嫁入り先もご近所だしまたお会いできると思ってます。 いつも飄々としてる古本屋の若旦那がおちかを迎える時カチコチになってたのがたまらなくかわいかった。 夫婦幸せになれそうで何より。 次の聞き手の小旦那も好きなので今後も楽しみです。

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2023/09/17

ミステリー? ....たっけ。「あのひとがそう言ったっけ。」この文章、流行り?宮部みゆきさんまで....

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2023/11/12

宮部みゆきのファンタジー時代小説、三島屋変調百物語の5冊目。「伍之続」という書き方が粋ですね。 第一期完結篇。 初読は2019年ですが、文庫で再読。 三島屋は、江戸は神田にある袋物屋。 姪のおちかは辛い事件の起きた故郷を離れて、こちらで働き、叔父の発案で風変わりな百物語を続けて...

宮部みゆきのファンタジー時代小説、三島屋変調百物語の5冊目。「伍之続」という書き方が粋ですね。 第一期完結篇。 初読は2019年ですが、文庫で再読。 三島屋は、江戸は神田にある袋物屋。 姪のおちかは辛い事件の起きた故郷を離れて、こちらで働き、叔父の発案で風変わりな百物語を続けていました。 百物語は人々が集まって、怖い話不思議な話を一つずつ語るものですが。 三島屋の百物語は「黒白の間」で、何か話したいことがある人を招き、おちか一人が話を聞き、それを叔父にひと通り伝えた後は、「聞いて聞き捨て、話して話し捨て」が決まり。 ここからは、三島屋の次男・冨次郎が奉公先で怪我をして実家で療養中、隣で話を聞くことになります。 「開けずの間」 9人家族に訪れた思わぬ不幸。 家に戻された長姉は生き別れの我が子を思うあまり、恐ろしいものを家の一間に引き入れてしまう。 何かと引き換えに願いをかなえるという、引き換えとは。 「だんまり姫」 亡者を起こしてしまう「もんも声」を持つ、おせい。 出来るだけ口をきかず、耳の聞こえない夫婦に仕え、身振り手振りで意志を伝えることを覚えたら、お城からお呼びがかかった。 口をきかないお姫様の世話をすることになったおせい。やがて、お城で起きた悲劇を知ることに。 罪のないおせいや可愛らしい姿の面影がずっと消えません。 「面の家」 痩せて行儀の悪い娘・お種が突然、三島屋にやってきた。 なぜか性格の悪い方がいいと監視役に見込まれて、異様なお面のある家に住み込んでいたという。 その面とは。 「あやかし草紙」 瓢箪古堂の若旦那・勘一が語る。 父が懇意にしていた浪人が破格の謝礼で請け負った写本。 そこには大きな秘密があった。 「金目の猫」 三島屋でふらふらしている次男・冨次郎は、一時奉公先から戻った長男・伊一郎と、幼い頃に経験した話をする。 冨次郎は近所にいる猫に情けをかけ、可愛がっていた。 伊一郎が見るところ、その猫の不思議な行動のわけは‥ おちかが一歩を踏み出し、新たな門出へ。 若い娘がいつまでも立ち直れないのは悲し過ぎるが、えっ、百物語卒業?はつまんな~い(笑) 冨次郎のお手並み拝見。 おちかの旦那さんもしっかりしてよっ(笑) 欲や情や行きがかりから、思わぬことに巻き込まれ翻弄される人の弱さ愚かさ必死さ。 辛い気持ちに寄り添い、心通ったひとときを思い、亡き人をしのび、妖しい出来事にも縁を感じる。 切なさと面白みとあたたかさ。 得難いシリーズです。

Posted byブクログ

2023/08/24

四巻の前にこちらを先に読んでしまったが、おちかさん寿退社とは…。巻末に五巻27話一覧が掲載されていた。まだ27話なのか、99話までまだまだ楽しみが続くなあ(^^)

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