まだ温かい鍋を抱いておやすみ の商品レビュー
私も食べることが大好きだから、やっぱり食は妥協したくないなって思った。 ただの栄養、みたいに食事を捉えたくなくて、申し訳ない程度にぱっとコンビニと弁当とか食べるくらいならその時は何も食べないで、本当に食べたいものを食べたい。 でも食べることは生きることだし、実際食べたくても食べれ...
私も食べることが大好きだから、やっぱり食は妥協したくないなって思った。 ただの栄養、みたいに食事を捉えたくなくて、申し訳ない程度にぱっとコンビニと弁当とか食べるくらいならその時は何も食べないで、本当に食べたいものを食べたい。 でも食べることは生きることだし、実際食べたくても食べれない時がくるかもしれない。そんなときでも食事にだけは自分なりのこだわりを持っていたいな。 とりあえずお気に入りor常連のごはん屋さんを見つけることが当分の目標! パン屋さんとマフィン屋さんはお気に入りあり◎
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食べることにまつわる6つの短編集。 食べることは生きること。 「シュークリームタワーで待ち合わせ」が特によかった。
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「ひと匙のはばたき」「かなしい食べもの」「ミックスミックスピザ」 「ポタージュスープの海を越えて」「シュークリームタワーで待ち合わせ」「大きな鍋の歌」 6話収録の短編集。 柔らかな色味の装丁と優しいタイトル、彩瀬さんらしい抽象的で繊細な文章は食べものがテーマになっていても、そこ...
「ひと匙のはばたき」「かなしい食べもの」「ミックスミックスピザ」 「ポタージュスープの海を越えて」「シュークリームタワーで待ち合わせ」「大きな鍋の歌」 6話収録の短編集。 柔らかな色味の装丁と優しいタイトル、彩瀬さんらしい抽象的で繊細な文章は食べものがテーマになっていても、そこにはひりひりとした感情や哀しみ、苦しみが混在している。 他人から見れば些細な事に思えても、当人にとっては泣きたいくらい、死にたいくらい辛い時がある。 それでも人は食べる事で生きていく。 巷に溢れる料理小説とは一味も二味も異なる喪失と再生の物語。
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食べ物の思い出をテーマに描かれた短編集。 一本の長さがちょうどよく読みやすい。 そして、人の心の弱さ暖かく寄り添ってくれるような作品ばかり。 「ひと匙のはばたき」 「かなしい食べ物」 「ミックスミックスピザ」 「ポタージュスープの海を超えて」 「シュークリームタワーで待ち合わせ...
食べ物の思い出をテーマに描かれた短編集。 一本の長さがちょうどよく読みやすい。 そして、人の心の弱さ暖かく寄り添ってくれるような作品ばかり。 「ひと匙のはばたき」 「かなしい食べ物」 「ミックスミックスピザ」 「ポタージュスープの海を超えて」 「シュークリームタワーで待ち合わせ 「大きな鍋の歌」 どの話も些細な日常で、どこにでもある話なのに 心理描写が繊細でとても美しかった。
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中々一筋縄ではいかない人々の生活に温かさを与える様々な食べ物。食べた物から身体は出来、動かす事が出来る。あー美味しいもの食べたい
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久しぶりに読んだ彩瀬さんの作品がこれでよかった。彩瀬さんの言葉選びには角がなく、どれも丸みを帯びたやさしさがあるけれど核心をついている気がする。そのまろやかな文体が心地よくていつまでも読んでいたくなる。 食をテーマにした6つの短編は、どれも私たちの生活で食べることが生きることに直...
久しぶりに読んだ彩瀬さんの作品がこれでよかった。彩瀬さんの言葉選びには角がなく、どれも丸みを帯びたやさしさがあるけれど核心をついている気がする。そのまろやかな文体が心地よくていつまでも読んでいたくなる。 食をテーマにした6つの短編は、どれも私たちの生活で食べることが生きることに直結していることを突き付けてくる。そして今作では食べることと世間で「当たり前」として植え付けられている固定観念に対する違和感を絡めて紐解いてくれる。ちゃんと働くこと、正しい母親としての在り方、家族の歪な関係性…誰しもが一度は疑問に思ったことがあるだろう小さな違和感を、丁寧に描いている短編集だ。 きっと子育てをしている母親は、「ポタージュスープ」のお話が刺さるんだろうな、と思いながら、そういえば私は自分の母親の好物は即答できるのだろうか?と考えた。当たり前に出される食事はいつも自分と父親のために並べられており、母親はそれに口をつけることは滅多にないことを思い出した。きっとそれは楽しむための食事ではなく、生きるための食事になっているのだと思って少し悲しくなった(食べることが何よりの楽しみであると特に)。 一番好きだったのは「かなしい食べ物」だった。灯がメリーゴーランドに乗りたがらずただ側から眺めている理由がなんだかわかる気がして、それでも彼女に乗ろうと誘った透のやさしさが響いた。きれいなものを手中に収めず、ただ遠くから眺めていたい。夢から覚めないように一定の距離を取る彼女が以前『くちなし』に収録されていた「愛のスカート」のトキワを思い出した(今作では少しニュアンスは違うけれど)。
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美味しそうな料理が出てきてほっこり♪的な短編集を想像をしていたのですが、思ってたのとはちょっと違いました。 6篇の短編集どれもちょっと苦しくて切ない。そしてじんわり染みる。 「シュークリームタワーで待ち合わせ」、「大きな鍋の歌」が、特に心に残りました。 寂しいけど温かい余韻がい...
美味しそうな料理が出てきてほっこり♪的な短編集を想像をしていたのですが、思ってたのとはちょっと違いました。 6篇の短編集どれもちょっと苦しくて切ない。そしてじんわり染みる。 「シュークリームタワーで待ち合わせ」、「大きな鍋の歌」が、特に心に残りました。 寂しいけど温かい余韻がいい。 全編を通して毎日にちょっと疲れている人たちの迷い、心細さ、孤独。そんな気持ちが美味しい料理とともに描かれていて、寂しさのなかにも優しさを感じました。 「あぁ、そうだったんだ…」と自分の気持ちを言語化してもらったような場面もちょこちょこ。 苦しい状況にあっても、美味しい食べ物があればちょっと元気になれる。 食べ物ってすごいなぁ。 私は家族にそんな食事を作れてきたかなぁってちょっと考えてしまいました。
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壁にぶつかった人へ生きたくなる食事を作り続ける人、大黒柱になることの覚悟がないことを痛感する女性が感じた、チープなおいしさ。出てくる食事は文句なしにおいしそうだ。しかし、章によっては登場人物の痛みが大きすぎて、読み進むことをしばらく躊躇いました。
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6つの話、家族や友人、人間関係が題材となっていて、食べものが背中を押してくれる温まる話だった。 価値観や考え方の違いも、その立場にならないとわからないことかもしれないけれど、わかろうとする姿勢や気持ちがあったり、ふとしたきっかけでわかったりすることがあるのだと思う。
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個人としての人と、家族の一員としての人と、社会の構成員としての人は、別物なのか。それぞれの幸せは、同じなのか違うのか。わたしたちはどう行ければいいのだろうか。そこに「正解」はあるのか。 全編通してゆったりとした空気感とあたたかな温度感があって、温泉に入ったあとみたいなぽかぽかし...
個人としての人と、家族の一員としての人と、社会の構成員としての人は、別物なのか。それぞれの幸せは、同じなのか違うのか。わたしたちはどう行ければいいのだろうか。そこに「正解」はあるのか。 全編通してゆったりとした空気感とあたたかな温度感があって、温泉に入ったあとみたいなぽかぽかした読み心地だった
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