合理的にあり得ない 上水流涼子の解明 の商品レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
柚月裕子作品としては12作目???の読了となりましたが、痛快な作品でした。 本作は主人公の上水流涼子が活躍する5編の「あり得ない」ストーリーで構成されています。 上水流涼子は弁護士資格を剥奪された元弁護士で、単純に法では裁けない悩みを抱える依頼者の悩みを頭脳明晰な助手•貴山と共に解決していきます。 「殺し」と「傷害」以外、何でも引き受けます。 そんな彼女の元にはその噂を聞きつけた人々から相談が持ち込まれ、貴山の知力も助けとなり解決していくのですが、ちょっとした謎解きの要素も含まれ、又、過日読み終えた「狐狼の血」や「盤上の向日葵」を思い起こさせてくれるストーリーは柚月ファンにはたまりません。 きっとシリーズ化されていくんだろうなぁと思い読み終えました。 説明 内容紹介 法より節義に報いたい。 危うい依頼は美貌の元弁護士がケリつけます! 『孤狼の血』『慈雨』『盤上の向日葵』著者の鮮烈ミステリー!! 上水流涼子は弁護士資格を剥奪された後、頭脳明晰 な貴山を助手に探偵エージェンシーを運営。 金遣いが荒くなった妻に疑念を抱く夫、賭け将棋で必勝を期すヤクザ、野球賭博絡みのトラブルetc.。 欲に塗れた人物たちの難題を涼子は知略と美貌を武器に解決するがーー。 著者の魅力全開、極上痛快エンターテインメント! 書店員さん驚嘆! 無茶ともいえる依頼を次々と解決していく姿が、清々しい! 丸善名古屋本店 竹腰香里さん プロフェッショナルなキャラクターと痛快な結末を堪能しました! ときわ書房本店 宇田川拓也さん タイムリーな話題も盛り込まれ、想定外な展開に思わず引き込まれました。 芳林堂書店高田馬場店 江連聡美さん 格好いい! 涼子と貴山のコンビ、最高だ!! 大垣書店イオンモールKYOTO店 辻 香月さん 内容(「BOOK」データベースより) 上水流涼子は弁護士資格を剥奪された後、頭脳明晰な貴山を助手に探偵エージェンシーを運営。金遣いが荒くなった妻に疑念を抱く夫、賭け将棋で必勝を期すヤクザ、野球賭博絡みのトラブルetc.。欲に塗れた人物たちの難題を涼子は知略と美貌を武器に解決するが。著者の魅力全開、極上痛快エンターテインメント! 著者について 柚月 裕子 1968年、岩手県生まれ。2008年、『臨床真理』で 第7回「このミステリーがすごい!」大賞を受賞し、デビュー。 2013年に『検事の本懐』で第15回大藪春彦賞、 2016年に『孤狼の血』で第69回日本推理作家協会賞(長編および連作短編集部門)を受賞。 他の著書に『最後の証人』『あしたの君へ』『慈雨』 『盤上の向日葵』『検事の信義』『暴虎の牙』などがある。 著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より) 柚月/裕子 1968年、岩手県生まれ。2008年、『臨床真理』で第7回「このミステリーがすごい!」大賞を受賞し、デビュー。2013年に『検事の本懐』で第15回大藪春彦賞、2016年に『孤狼の血』で第69回日本推理作家協会賞(長編および連作短編集部門)を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
美貌の元弁護士とその助手が、依頼人のために常に悪を懲らしめる勧善懲悪タイプの短編ミステリーシリーズ。正直、そこまでカタルシスを感じたわけではないが、「ありえない」シリーズで悪をはめるアイデアは毎回楽しめた。 ・「確率的にありえない」は、詐欺師をこらしめる ・「合理的にありえない」は、不動産詐欺で金持ちになった男をこらしめる ・「戦術的にありえない」は、ヤクザを騙すヤクザをこらしめる ・「心情的にありえない」は、覚醒剤を使って女子大生を騙すちんぴらをこらしめる ・「心理的にありえない」は、野球賭博で賭け事にだらしない男を騙す男をこらしめる
Posted by
温め過ぎた柚月裕子作品を消化するぞYEAR。 という事で「合理的にあり得ない」読了でございます。 ふむ...その...なんともまぁ...「映像化を目論んでまんねん」な濃厚キャラクターに最後まで着いて行く事が出来ず。 内容もー奇跡的に有り得ないーハイスペックな人外達が全ての創作物。...
温め過ぎた柚月裕子作品を消化するぞYEAR。 という事で「合理的にあり得ない」読了でございます。 ふむ...その...なんともまぁ...「映像化を目論んでまんねん」な濃厚キャラクターに最後まで着いて行く事が出来ず。 内容もー奇跡的に有り得ないーハイスペックな人外達が全ての創作物。想像していた物とはかなりかけ離れておりました。 流るるままの読了となり、当たり前の様に解説に突入。白昼夢でしょうか、白昼夢です。 解説の方も、見て!!こんなに凄い作品がいっぱいなのよ!!!と、柚月裕子がいかに素晴らしいかを語るばかりで、本作品の解説は半ページ程。ほとんどが他作品の紹介文という仕様。 ひたすら頷くだけの時間が流れます。 孤狼の血...良いよね...( '-' )b✧ 短編集とは言え上水流女帝と下僕の貴山の過去や関係性の謎は、まるで知念実希人作品の様な未来に希望が持てるドキワク連作短編として興味深い物がありましたが、 【小学生の粘土細工 タイトル「ロボット」 粘土余ったから背中にミサイル背負わせてみました】 くらいの取ってつけた感満載で、中々重みのある内容なのに羽毛張りの軽さit'sアメイジング。 いやきっと何かある 次こそ何かある もうこれ最後に一発ドッカーンでしょ。そのパターンでしょ。 と次に希望を託し託しのバケツリレー状態だったので読了スピードはベン・ジョンソン。 裏を返せば、このサクサクと読めるライトさが本作品の美点でしょう。 賭博、将棋 ここら辺の遠からず近い存在である題材には惹かれるものがありました。 最後に、推しキャラ宣言でもして この下方向に振り切ったゲージの軌道修正を試みようと思ったのですが、 むむぅ... 特におらなんだ。\ 完敗 /
Posted by
柚月裕子さん大好き!なんやけど、ある意味男性より男らしい(差別?)そして女性らしい優しさ(これも?)ある物語が好きなんやけど、もしかしたら女性を描くのは苦手?ちょっと薄っぺらなかんじかなぁ。
Posted by
美貌の持ち主の元弁護士と頭脳明晰な助手がちょっと危うい依頼をスカッと解決する 5遍からなる短編集 面白かったです
Posted by
たった1冊なのに、涼子と貴山の関係とかすごく具体的に伝わってきて、あっという間に読み切った。1話1話はそれぞれ違う案件?の話になっているけど、核の部分は全て繋がっていて、読んでいて面白かった。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
3 弁護士資格を剥奪された上水流涼子と頭脳明晰な助手の貴山が繰り広げる連作短編探偵小説。詐欺師に騙される会社社長、成金の悠々自適夫妻と占いセミナー、暴力団の賭け将棋、涼子と貴山の過去と復讐劇、野球賭博などの内容。過去の話では、諫間グループに2代で関わる顧問弁護士だった涼子。会社の方針・派閥争いから、傷害事件の犯罪者にされ資格剥奪。諫間会長と反対派閥にいた涼子は後催眠暗示によって嵌められた。その際に何でも屋をしていた貴山と出会い、その後一緒に探偵に。キャラは面白いが内容が短編のためかパッとしない感じ。
Posted by
この作品は続くだろうなぁ。 柚月作品の短編集だが、1話50ページ程度で わかりやすく完結するので読みやすく 主人公2人が魅力的で だんだんと解ってくる2人の関係性に 今後の期待値も高まる終わり方だ。 ずっしりと大きな柚月作品に慣れている為 軽く読みやすい印象だ。 短編集は元々...
この作品は続くだろうなぁ。 柚月作品の短編集だが、1話50ページ程度で わかりやすく完結するので読みやすく 主人公2人が魅力的で だんだんと解ってくる2人の関係性に 今後の期待値も高まる終わり方だ。 ずっしりと大きな柚月作品に慣れている為 軽く読みやすい印象だ。 短編集は元々好んで読まないけれど 1話完結のドラマを観てるみたいに 一気読みでした。
Posted by
さすがの面白さ!上水流涼子と貴山の名コンビが、正義と知恵で法に縛られず悪事を成敗していくストーリーが気持ち良い。この名コンビ、まだまだ続編期待です。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
柚月裕子作品の短編集。好きな作家さんなのでちょっと期待し過ぎたかも。全体的にテンポも良くて読みやすいし、ヤクザが絡む話はリアリティがあって良かったけど、全てちょっと上手く行きすぎな気もする。んー、ドラマ向けかなぁ。 菜々緒さんと岡田将生さんのコンビでどうでしょうw
Posted by