合理的にあり得ない 上水流涼子の解明 の商品レビュー
柚月裕子氏の短編集。弁護士資格を剥奪された美人元弁護士がIQ 140超の助手とともに探偵エージェンシーを運営。五つの短編、勧善懲悪モノ。孤狼の血や佐方禎人シリーズのようなどっしりとした読み応えは無いが、手軽に読めた。
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いったい世の中にはいくつの「あり得ない」が存在しているのでしょうか? ++++ 例えば仕事面では、 お客様から無茶振りな納期で依頼される「納期的にあり得ない」や、入札などで信じられない安値で負ける「金額的にあり得ない」があります。 家でご飯食べようとふと見れば、自分のだけ賞味期...
いったい世の中にはいくつの「あり得ない」が存在しているのでしょうか? ++++ 例えば仕事面では、 お客様から無茶振りな納期で依頼される「納期的にあり得ない」や、入札などで信じられない安値で負ける「金額的にあり得ない」があります。 家でご飯食べようとふと見れば、自分のだけ賞味期限切れの物だったりする「賞味期限的にあり得ない」や、洗濯物を干して出かけると必ず雨が降る「天気的にあり得ない」もあります。 つまり世の中は「あり得ない」で溢れていると言っても過言ではないのです!これをどう考えるべきでしょうか? 私はこれをチャンスと捉えるべきと考えます。 つまり、あり得ないピンチを成長するチャンスと捉えることで、無理難題を克服したり、抵抗力をつけたり、不運に負けない強い精神を作る、そのためのチャンスと。(いえ、決して皮肉や嫌味ではなく…) ++++ この物語にもたくさんの「あり得ない」が出てきますが、共通しているのはやはり、成長のチャンスであるということ。 詐欺師に騙されないようになるための、妻に逃げられないための、過去の屈辱に負けないための…。 本書はテレビドラマの脚本のような構成で非常に読みやすかったのですが、ドラマ化はされていない?ようでした。 まさかテレビ的にあり得ないと言われたわけではないんでしょうけども、いつかまた続編を読みたいなと思っています。
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弁護士資格を失った美人の主人公が、独自の立場で世の悪事を裁いていく。設定は漫画チックだが小気味の良い展開はさすが。とはいえ柚月作品では軽くて読みやすいというところが、少し物足りないといえなくもない。敏腕の助手の方をメインとしたスピンオフ作品もありだろう。
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主人公の上水流涼子と助手の貴山の最強コンビが織りなす痛快ミステリー。 『〇〇的にありえない』で各章が構成されており、依頼解決までの流れがスカッとする。
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社会問題をテーマに軽い読み物としてサクッと読了。 カジュアルなので初めて読むには良いかもしれないけど多分短編より長編の方が魅力が分かりやすい。その時代のトピックをうまく作品に取り込むのはさすがだと思った。
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こういう軽めなのも書けるのか とくに前半の作品は全然ちがうのだが、どことなく「笑ゥせぇるすまん」の雰囲気を感じた これも主人公が魅力的で、続編があったらまた読みたいとおもえる作品
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薄口小説という印象か。昔読んだ『女子大生会計士の事件簿』という本に似てる。スラスラ読めるが奥行きのない感じ。作者の他の作品読みたい所まではいかずか。
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各話短くて読みやすいから、あっさりしたものが欲しい時にはちょうどいいかも。続編も無限に作れそう。ただ「ありえない」というタイトルに惹かれて読んだが、すべて可能性を排除して結論に至るって感じではないので、そこは過剰な期待をしない方がよかったかも。
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30分くらいで軽い読み物をよみたい、というときにちょうど良い短編5篇。 最後の『心理的にありえない』が佳作か。
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元弁護士の主人公は公にできない揉め事を解決する何でも屋。殺しと傷害以外は引き受け、手際良く依頼完了。詐欺師、ヤクザ、野球賭博、一筋縄ではいかない依頼ばかり。柚月作品にしては軽く肩が凝らない内容。
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