1,800円以上の注文で送料無料

合理的にあり得ない 上水流涼子の解明 の商品レビュー

3.6

132件のお客様レビュー

  1. 5つ

    15

  2. 4つ

    49

  3. 3つ

    53

  4. 2つ

    9

  5. 1つ

    0

レビューを投稿

ミステリとしてはちょっと…。

2023年8月読了。 TVドラマを先に観ていたのだが、あまりにもドタバタが過ぎて、一体どんな原作なのかと調べたら、自分の大好きな「孤狼の血」の原作者!!! 勇んで読み始めた。 ドラマがつまらなかった理由は読後に直ぐ分かった。この短編集は、情緒や心理描写を極力省いた連...

2023年8月読了。 TVドラマを先に観ていたのだが、あまりにもドタバタが過ぎて、一体どんな原作なのかと調べたら、自分の大好きな「孤狼の血」の原作者!!! 勇んで読み始めた。 ドラマがつまらなかった理由は読後に直ぐ分かった。この短編集は、情緒や心理描写を極力省いた連作なので、映像化するには「今一つ華が無い」から、天海さんにあの様なコント的な演技をさせたのだろう…。 さて、原作自体の評価だが、正直「ミステリー」と言うより「推理クイズ」の様で、一直線に解答へ向かってしまう為、読み甲斐が無く、スーッと読んでしまい、キャラクターへの想いも没入しづらく、かなり「薄味」な読後感で残念だった。 ドラマを気に入った方なら楽しめるかもしれないが、推理小説としての評価はかなり残念だった。 打率10割の作家など居ないのだ……。

左衛門佐

2024/09/25

元弁護士の上流水涼子と高IQの貴山の何でも屋的な話。 短編集のようなかたちで主人公や視点は話毎に変わるけど、上流水と貴山の過去を匂わせつつ進んでいき、最終的には過去が明らかになる。 柚月裕子さんの本は4冊目だけど、盤上のひまわりを超える作品は今のところないなぁ。 ヤクザの賭け...

元弁護士の上流水涼子と高IQの貴山の何でも屋的な話。 短編集のようなかたちで主人公や視点は話毎に変わるけど、上流水と貴山の過去を匂わせつつ進んでいき、最終的には過去が明らかになる。 柚月裕子さんの本は4冊目だけど、盤上のひまわりを超える作品は今のところないなぁ。 ヤクザの賭け将棋の話、野球賭博の話、未来予知詐欺師の話など。 ちょっとおじさんぽい作風だから、実は男性かと思ってたけど、調べたらしっかり女性の写真が出てきた。 売る

Posted byブクログ

2024/09/16

慈雨の作者柚木裕子さんの作品。 悪を捌く爽快さ、絶世の美女とIQ140東大出の弁護士コンビとキャラクターも個性的で楽しく読めた。

Posted byブクログ

2024/09/07
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

上水流涼子 探偵。弁護士資格を剥奪されている。頭脳明晰、そして変装の達人。空手の黒帯。 貴山伸彦 涼子の相棒。IQ一四〇。東大の経済学部出身。役者志望。元劇団員。東大将棋部主将。 確率的にあり得ない 新井大輔 藤請建設の社員。三十代。入社して八年、秘書課に勤めて四年になる。 本藤仁志 藤請建設の代表取締役を務める二代目経営者。 高円寺裕也 経営コンサルタント。高円寺総合研究所所長。仁志の相談相手。 本藤和夫 中堅ゼネコンの藤請建設を一代で築き上げた立志伝中の人物。二年前に脳梗塞で他界。 朝子 仁志の母親。 吉野民子 本藤が子供の頃からいる家政婦。 国分美紗(上水流涼子) 株式会社神華コーポレーション秘書課。貿易を手がける中国企業。 楊広軒(貴山伸彦) 株式会社神華コーポレーション代表取締役。 合理的にあり得ない 神崎恭一郎 バブルの絶頂期、地上げや不動産取引で多額の資産を手に入れた。 友子 神崎家に勤めて二十年になる家政婦。 朱美 神崎の妻。 本条 朱美が通っている日本舞踊の師匠。 藤谷 華道の師匠。 克哉 恭一郎のひとり息子。二十歳。 高田 東和信託銀行の神崎家の担当。 熊ケ谷文典 恭一郎が古くから使っている興信所の人間。 綾小路緋美子(上水流涼子) 詐欺師。 松下昭二 神崎に土地売買の詐欺ですべてを失い自殺した男。 祥子(仮) 松下の妻。 正志 松下の同級生。 戦略的にあり得ない 日野照治 貫禄たっぷり。構成員三百人に及ぶ、暴力団組織関東幸甚一家のトップ。 米澤健一 厳つい面相。関東幸甚一家の若頭。 財前満 横山一家の総長。 田所道隆 三年前に引退した元関口組相談役。 心情的にあり得ない 諫間慶介 涼子を陥れた男。諫間グループの会長。 幸人 諫間の長男。 和歌子 幸人の妻。 諫間久実 幸人の娘。綾目女子大学二年生。 広瀬智哉 二十五歳。自称、不動産ブローカー。実際はホストあがりのヒモ。 コウジ 有田浩次。渋谷の裏界隈では、多少は名前が知られている。広瀬とは三年ほど前から付き合いがある。 椎名保 カードローンなどを取り扱う金融会社の社員で、会社を解雇されていた。不当解雇で会社を訴えたいと、涼子に依頼する。 堀江 ヒプノセラピー「アリア」の施術師。涼子に後催眠暗示をかけた。 丹波勝利 新宿署の組織犯罪対策課に勤める古参刑事で、薬物銃器対策係の主任。涼子が法曹資格を失うきっかけとなった傷害事件を担当した。 心理的にあり得ない 予土屋昌文 野球賭博を始めて二十年。 田部亜由美 予土屋の同棲相手。 天見篤史 二十代前半。父親の会社を手伝っているボンボン。 桜井由梨 二十六歳。証券会社勤務。二年前に自殺した父親のことで涼子に相談。 喜一 由梨の父。大阪で老舗の材木問屋の長男として生まれた。酒、女、賭け事を嗜み、資産を食いつぶしていった。 弘子 喜一の妻。

Posted byブクログ

2024/09/06

2024.9.5読了 オムニバスで読みやすく、あっという間に読了 面白かったけれど検事シリーズに比べるといまいちでした 登場人物がハイスペックすぎて、こんなこと出来る?!というのと、弁護士資格を剥奪された動機も方法も現実離れしているような といろいろありますが、面白かったです

Posted byブクログ

2024/08/14
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

1話完結型のインチキを暴く話 将棋の回が特に相棒の貴山の優秀さが描かれていて痛快でした 難しくなりそうなエピソードも読者に分かりやすく説明がなされていて どうやってインチキを見破るのか、考えるのがすごく楽しかったです

Posted byブクログ

2024/08/02

苦手な短編集。テンポ良くサクサク読めるのだが、短いので内容が薄く感じてしまう。今までの柚月作品とは違って見える。 短編の各タイトルも『〜あり得ない』となっているのだが、幾つか内容とマッチするのだろうか、と悩んでしまう。 相手をワナに嵌めるのだが、こちらも野球のハンデキャップや古本...

苦手な短編集。テンポ良くサクサク読めるのだが、短いので内容が薄く感じてしまう。今までの柚月作品とは違って見える。 短編の各タイトルも『〜あり得ない』となっているのだが、幾つか内容とマッチするのだろうか、と悩んでしまう。 相手をワナに嵌めるのだが、こちらも野球のハンデキャップや古本のやり取りなども複雑に感じてしまうのは歳のせいだろうか?

Posted byブクログ

2024/07/02

キーワードはワナ、 現実とかけ離れすぎている住民の世界に爽快感を覚えてしまう。 最後の「心情的にあり得ない」は野球に疎い自分の性に合わなかったが...

Posted byブクログ

2024/06/29

読みやすかった! ただ、最後の方は秘書が優秀なだけだった笑 主人公のカゲが薄くなっていった笑 まあ短編集なんで、読みやすいっちゃ読みやすいですぜ!

Posted byブクログ

2024/06/15

傷害事件により法曹資格を剥奪された上流水涼子(すごい名前だな…)が、探偵として活躍する短編集。 涼子の片腕であるIQ140の男・貴山も、大活躍。 これはドラマがすごくおもしろくて(地上波ドラマで面白いのって近年めずらしいんだけど、すごくよかった)、小説も読みたいなーって思ってた...

傷害事件により法曹資格を剥奪された上流水涼子(すごい名前だな…)が、探偵として活躍する短編集。 涼子の片腕であるIQ140の男・貴山も、大活躍。 これはドラマがすごくおもしろくて(地上波ドラマで面白いのって近年めずらしいんだけど、すごくよかった)、小説も読みたいなーって思ってた! 読んだ感想、ドラマの方がおもしろいかも。それだけドラマの完成度が高いってことか。レアケースでグッジョブです。 小説では、涼子は謎の美女、30代くらい?ってイメージで、天海祐希さんをキャスティングしたの英断だなと思った。男にモテそうな美女系が涼子(田中みなみとか)だったら、そもそもドラマ見なかった気がする。 貴山も、生きてて何か楽しいことあるのかな?と思うような無機質人間。 二人はダークヒーローのような、表立ってできない悪いこともする。 涼子が法曹資格を剥奪されたあとに貴山に言ったセリフがカッコよかったなぁ。 『世の中にあるのは、大きな声で助けを求められる問題だけじゃない。むしろ、人目を避け、内々に解決したい問題の方が多い。今までは前者が依頼者だったけど、こんどからは後者を依頼者にしようと思っている』 世の中、弁護士資格もないくせに弁護士の真似事をして非弁活動を堂々とやったり、おちぶれた弁護士を利用して名前を借りて非弁活動をする者たちに聞かせてやりたいですよ…。

Posted byブクログ