合理的にあり得ない 上水流涼子の解明 の商品レビュー
弁護士資格を剥奪された女弁護士・上水流涼子は、東大出身の部下・貴山と、探偵まがいの事務所を開設している。広告など表にしていない伝手だけの依頼者による事件解決が主な仕事。その依頼仕事が、5つも短編として収録されている。徐々に解る上水流女史の弁護士剥奪の背景、そして貴山との出会いも。...
弁護士資格を剥奪された女弁護士・上水流涼子は、東大出身の部下・貴山と、探偵まがいの事務所を開設している。広告など表にしていない伝手だけの依頼者による事件解決が主な仕事。その依頼仕事が、5つも短編として収録されている。徐々に解る上水流女史の弁護士剥奪の背景、そして貴山との出会いも。今後、シリーズ化されるのを期待。
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上水流(かみづる)涼子、とても一度では覚えきれない何とも特異な苗字の主人公であることか。 弁護士資格を剥奪された主人公が、助手の貴山とともに、依頼者の表沙汰にできない頼み事を解決してゆく5話の連作短編。 この二人が出会うきっかけが綴られる4話目「心情的にあり得ない」が、秀逸か。 ...
上水流(かみづる)涼子、とても一度では覚えきれない何とも特異な苗字の主人公であることか。 弁護士資格を剥奪された主人公が、助手の貴山とともに、依頼者の表沙汰にできない頼み事を解決してゆく5話の連作短編。 この二人が出会うきっかけが綴られる4話目「心情的にあり得ない」が、秀逸か。 魅力的なキャラクターゆえ、長編でこの二人の活躍を見てみたいものだ。
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202006/これまでの作品よりエンタメ性が強めで短編集ということもありライトに読めた。主役のふたりが容姿端麗で能力も高くチートキャラではあるけど面白かった。
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弁護士資格を剥奪され、探偵業を始めた上水流涼子。頭脳明晰な助手(貴山)とともに、その知略と美貌で、持ち込まれる難題を解決に導く短編集、5編。 ・確率的にあり得ない ・合理的にあり得ない ・戦術的にあり得ない ・心情的にあり得ない ・心理的にあり得ない ブラックな人物たちが色々...
弁護士資格を剥奪され、探偵業を始めた上水流涼子。頭脳明晰な助手(貴山)とともに、その知略と美貌で、持ち込まれる難題を解決に導く短編集、5編。 ・確率的にあり得ない ・合理的にあり得ない ・戦術的にあり得ない ・心情的にあり得ない ・心理的にあり得ない ブラックな人物たちが色々登場しますが、最後は彼女の思惑通りに... あまりミステリーの要素はありませんが、最後、悪者(?)を凹ます辺りは、スカッとしますね。 続編希望。
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柚月裕子の同一主人公短編5話からなる小説、2017年2月単行本、2020年5月文庫本。 探偵事務所を運営する弁護士資格を剥奪された元弁護士の上水流涼子が主人公で、訳がありそうな東大卒の助手貴山伸彦と5つの依頼案件を毒には毒をもって悪をなぎ倒す実に気持ちのいい探偵物語。 1話目は詐...
柚月裕子の同一主人公短編5話からなる小説、2017年2月単行本、2020年5月文庫本。 探偵事務所を運営する弁護士資格を剥奪された元弁護士の上水流涼子が主人公で、訳がありそうな東大卒の助手貴山伸彦と5つの依頼案件を毒には毒をもって悪をなぎ倒す実に気持ちのいい探偵物語。 1話目は詐欺師に食い物にされかかっていた2代目会社社長をその詐欺を逆手に取って助ける話。 2話目は悪どい投資ビジネスで財を築いた男を、その男に騙されて自殺した自動車部品工場経営者の妻の依頼で、騙されたお金を巧みな計略で取り返す話。 3話目は暴力団総長同士の大金を懸けた将棋で勝つための依頼で、東大将棋部主将だった貴山が相手の不正を逆手に取った戦術で勝たせる話。 4話目では上水流涼子が嵌められて弁護士資格を剥奪された経緯や貴山伸彦との出会い関わりがわかる。そして顧問弁護士をしていたその嵌められた大企業グループ会長から孫の失踪捜索依頼を受け、捜索と同時に嵌められた復讐も果たす話。 5話目は賭博好きのお人好しの男が親から受け継いだ財産を無くし多額の借金までして自殺する。そしてその娘から自殺の原因となった野球賭博で騙された男への復讐を依頼され、暴力団絡みの事件ながらそれも逆手にとって復讐を果たす話。 いづれも独立した短編物語で量的にちょっと物足りない気もするのだが、柚月裕子の小説で初登場の上水流涼子と貴山伸彦の魅力が各々の短編に散りばめられており、シリーズ化された長編を是非読んでみたい。
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今お気に入りの作家柚月裕子。 また新しいキャラが登場。こういうのも書けるんだ(失礼…) ドラマ化とかしやすいかも。するとしたら誰がいいかなあと読み進めた。シリーズ化するな、きっと。
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柚月裕子のエンタメ作 弁護士資格を剥奪され、探偵エージェンシーを運営する主人公が、表沙汰にできない様々なトラブルを東大卒の助手と共に解決する姿を描いています。 所謂「痛快系エンタメ」で、極めて読後感は良いのですが・・・この手の作品にありがちなスーパーマン的活躍の主人公と助手で、ち...
柚月裕子のエンタメ作 弁護士資格を剥奪され、探偵エージェンシーを運営する主人公が、表沙汰にできない様々なトラブルを東大卒の助手と共に解決する姿を描いています。 所謂「痛快系エンタメ」で、極めて読後感は良いのですが・・・この手の作品にありがちなスーパーマン的活躍の主人公と助手で、ちょっとリアリティーに欠ける点も・・・ ま、それも含めて楽しみましたが(^_^;)
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読み易くはあったが、ちょっと大雑把と言うか無理がある(特にトリック)印象。中途半端な軽さも今一つ馴染めず。ただ男臭さ全開の内容は柚月裕子らしいし、キャラの設定も悪くないので続編に期待して★一つオマケ。
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痛快でした! これは今後シリーズ化して、いずれはドラマ化するだろうなぁ。それくらい設定もおいしく、わかりやすく面白いと評価できる短編集だった。
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まるで作者の柚月裕子さん御本人のような表紙のかっこいい女性は、弁護士を辞めて(辞めさせられて)新しい仕事を始めた上水流涼子(かみづるりょうこ)です。 ロングヘアでミニのタイトスカートにピンヒールのシルエットです。 全部の作品を拝読している訳ではありませんが、今までの作品で、作者...
まるで作者の柚月裕子さん御本人のような表紙のかっこいい女性は、弁護士を辞めて(辞めさせられて)新しい仕事を始めた上水流涼子(かみづるりょうこ)です。 ロングヘアでミニのタイトスカートにピンヒールのシルエットです。 全部の作品を拝読している訳ではありませんが、今までの作品で、作者御自身のキャラクターに一番近い人物ではないかと思います。 「確率的にあり得ない」 「合理的にあり得ない」 「戦術的にあり得ない」 「心情的にあり得ない」 「心理的にあり得ない」の五編の連作短編集です。 IO140を超える東大卒の貴山伸彦とともに事件を鮮やかに解決していきます。 上水流エージェンシーは何でも屋を語っていますが、殺しと傷害は引き受けません。 話が進むにつれ、暴力団、やくざ、覚せい剤、野球賭博などの用語がたくさん出てきて、柚月裕子さんの本領発揮と思いましたが、私は検事の佐方シリーズ、『盤上の向日葵』など、とても好きな作品もあるのですが、ちょっとついていけない世界観になってしまって…。 『孤狼の血』の世界には永遠についていけそうもありません。ちょっとしんどかったです。ただの好みの問題なのでファンの方ごめんなさい。
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