うたうおばけ の商品レビュー

くどうれいん(著者)

2023/08/10

くどうれいんさん、ご結婚おめでとうございます！

くどうれいんさんのエッセイ集で、高校の頃からお勤めを始められた頃までの話です。

くどうれいんさんは盛岡市の出身で高校も盛岡市なんですね。私もうん十年前ですが親の転勤で高校は三年間盛岡市に住んでいたのでとても親近感を感じました。

特に印象的だったエッセイの感想を以下に。

「Sabotage」
では、学校をずる休みしたことについて語られていました。私もくどうさんと同じ盛岡市の高校で、よく休んで、卒業する前に担任の先生に「あなた、あと少しで出席日数、卒業危ないわよ」といわれた程でした。級友たちには「お前、今日、英語のテストがあったから休んだだろ」とかよく言われました。早退もよくしました。アレルギーを治す減感作療法を岩手医大病院で受けていたからです。今でも岩手医大病院の前の横断歩道を昼間、セーラー服で一人歩いていた時のことは思い出します。自分だけ休んでる（さぼっている）平日の昼間って私はすごく気分がよかったのです。

「暗号のスズキくん」
はよかったです。同級生のスズキくんとガラケーメールで自作の暗号を披露しあっていた時期の話ですが、最終問題を五年ぶりに解いたときのおどろきがよかったです。答えは「○○○」でした。（答えはレビューの最後に）

「物理教師」
は、自分のことを生徒に名人と呼ばせる教師。面白かったです。

「一千万円分の不幸」
大学受験の推薦入試の日にちをまちがえて受験できなかったお話。でもそのおかげで今こうしてこの仕事をやっているというラッキーな話。

「冬の夜のタクシー」
は冬の夜、雪と雨でぐちゃぐちゃな道を歩いていたら女性ドライバーのタクシーが乗せてくれて運賃をただにしてくれた話。とってもいい話です。
私も高校の時の朝、スクールバスに乗り遅れて路線バスに乗って途中から歩いて登校しようと思っていたら、路線バスの運転手さんが車内に私の高校の生徒しか乗っていないかったので、黙って学校の前まで送り届けてくれたという、とても嬉しい思い出があります。教室に着いてこの話を興奮してみんなにしたら「すげー！いい話」とみんなが興奮して言ってくれました。

暗号の答え
「スキダ」

2023/08/06

どの話も「いいな」って思った。たとえそれが辛い話でも、バカバカしい話でも。

でもその「いいな」は書かれてる日常への憧れというより、日常の中の面白さに気づき、言葉にできていることへ向けられている気がする。

今、周りに友だちがいないし、仕事もつまらないし、ワクワクする夢もない。だけど、本当は思い出そうとしないだけで、僕にも「いいな」と思える日常がころがってるのかもしれない。

2023/07/28

日常ってキラキラしてたんだと気づく

毎日をもっとゆっくり愛おしく眺めたい気持ちと
なんか嫌だなぁって事を貫きたい意地悪な気持ちと
両方持っててそれで良いよね！
仕方ないねそれが私だし！と思った

きぼうの話、最後あまりに眩しくて羨ましくて悶えた

2023/07/21

日常ってこんなに面白かったっけ？
突然降ってくるできごと。誰かの何気ないひと言。なんでもない日常が特別なシーンとして残されている。とりあえず、なんでもいいから日常を書いて残しておきたくなる。

2023/06/27

軽やかな感じの、ふんわりエッセイ。「わたしを空腹にしないほうがいい」とは違って料理の話はほとんど出てこず、友達や身の回りの人々の話が中心。最初の話で友達って言葉があまり好きじゃないとか、「友達の多さが人間の価値だと思っているのでしょう」などと言いながら、普通に友達が多い人のエッセイに思えるので、なんなんだよ！と私のようなひねくれた、ほんとうに「友達」も「ともだち」も少ない人間は思ってしまう。みんないい子で、失恋の痛みを支えあったりしながらまっとうに友達関係を築いているではないか。でも面白くてうらやましいから悔しい。詩人の飲み会の話が一番好きかなあ。風にチェックインとか、ペットに観覧車とか言いながら飲むの、楽しそう。

2023/06/18

こんなに日常生活を物語のように書けるのが本当にすごい！友達が多いのも素敵だな。私ももっと色んな友達と交流していきたいと思った。そして、何だか私も創作がしたいなという衝動に駆られた。
くどうれいんさんの本、全部読みたいな。2023.6.18

2024/08/10

文末の笑が嫌いという
著者に、

蟹の裏側の顔文字だと
思えば？

と提案するぽんちゃん。
≧(笑)≦

きょうの夕めし唐揚げ
だってー！いいなーっ
うおー！

唐揚に拳を突き上げて
喜ぶからあげボーイズ。

個性的なおともだちが
次々に登場。

まさに可愛い百鬼夜行。

私の周りにもいるかな
･･･うん、いるいる。

私も彼らの笑える言動
を書き留めとこっかな
≧(笑)≦

2023/05/10

時間も我も忘れて無我夢中で読み進めてしまった。
読み終わったあとも興奮冷めず、中々眠りに付けない。

この本は擬音の本。あぁこの世界には音がいっぱいだったなって思い出させてくれる。

自分と重なってグッとくるところもあるし、声を出して泣き笑いできるところもある。

これからの生活をちょっとだけワクワクするものに変えてくれた。
どうしようもない時はこの本を読めば大丈夫。

2023/03/05

アミ、内線のひと、イナダ、秩父で野宿、終電二本前の雷鳴、そのほかにも好きな表現やシーンがちりばめられていて。わたしはこの先も、この人の書くものを読んでいくだろうと思った。

2023/02/26

あとがきを読んで、自分も何気ない日常の輪郭をしっかりと捉えて心の中に保存したいと思いました。自分の人生にもきっとハッとするシーンはたくさん溢れている。今日からそういったシーンを砂を手の指の隙間から落とすようなことはしません！！絶対に離さない！

『一千万円分の不幸』と『不要な金属』がとても好きでした。
また『秩父で野宿』に出てくる"歌人しかいない飲み会"とても面白そうでぜひ参加したいです。こういう話をできる友だちが欲しいと思いました...！