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注文の多い料理小説集 の商品レビュー

3.8

82件のお客様レビュー

  1. 5つ

    12

  2. 4つ

    34

  3. 3つ

    23

  4. 2つ

    1

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2020/05/31
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

表紙が素晴らしい! 言わずとしれた宮沢賢治の注文の多い料理店、をイメージさせるイラスト。 ひと目ぼれにより即買い。 連休中にのんびり読もうと思っていたら、時間があることをいいことに韓ドラ一気観にはまって、結局読み終わるのにひと月かかったという…。 いろんな作家さんの作品が読める、まさに美味しい一冊でした! 一作目の柚木さんのは思わぬ展開に、そうくるかあっと。 場に合わない女性が入ってきた時には、なんだこの人、いるよなー店のルール無視する自分勝手な客!っとか思っていたのに、なぜかどんどんこの女性の力強さに惹かれていって、 男どもの下心が粉砕されていく様がおかしくて、読後感がめっちゃ清々しい。よい意味でやられたーっと。 柚木さん作品よくみるけどまだ読んだことないかも、今度読みたい。 食は生きる力というけれど、そういう意味で生きる力を取り戻す話が伊吹さんのかなあ。 井上さんのは不穏で、おおって感じ。 坂井さんのはなにかのシリーズの前フリ的なお話なのかな? 本シリーズあるなら読みたい。 ラストの柴田さんのもやられた感あり。 最近人気の年下彼氏の話と思いきや、女性だったとは。 でも結局人を好きになるってことに違いはないんかなー。 結局夢も愛もゲットでしあわせじゃん! いやあ、いろんな世界を楽しめてアンソロジーはやっぱ楽しい!

Posted byブクログ

2020/05/29

2020年21作品目。 「エルゴと不倫鮨」柚木麻子 「夏も近づく」伊吹有喜 「好好軒の犬」井上荒野 「色にいでにけり」坂井希久子 「味のわからない男」中村航 「福神漬」深緑野分 「どっしりふわふわ」柴田よしき 収載の料理がテーマのアンソロジー。 創作鮨とワイン 冷たい緑茶と塩...

2020年21作品目。 「エルゴと不倫鮨」柚木麻子 「夏も近づく」伊吹有喜 「好好軒の犬」井上荒野 「色にいでにけり」坂井希久子 「味のわからない男」中村航 「福神漬」深緑野分 「どっしりふわふわ」柴田よしき 収載の料理がテーマのアンソロジー。 創作鮨とワイン 冷たい緑茶と塩むすび 蕗の薹の味噌汁 きんとんと柿をかたどった求肥 ゲンゲ汁 カレーライス サンドイッチと白いパン が登場。 どれもおいしそうで食べてみたい。 「夏も近づく」の拓実、理想だ…… 土鍋で炊いたつやつやのごはん、想像しただけで、もう。 三重県が、静岡、鹿児島に次いで3番目の茶所とは知りませんでした。 前夜にアイス緑茶を仕込む。 甘い緑茶ができ上がるのかしら。 つくってみよう(^^)

Posted byブクログ

2020/05/24

料理にまつわる短編集。どの話も楽しかったんだけど、「夏も近づく」「どっしりふわふわ」が面白かった。 いろんな作家さんを知れてよかった。そして、お腹がすいたー。

Posted byブクログ

2020/05/12

高級鮨に炊きたてご飯、上菓子、おうちごはん等々、内容も辛いものから じっくり噛みしめたくなる味まで様々で、もう少しおかわりが欲しくなる充実ぶり。装丁も(フォントも?)洒落ていて好印象。 『夏も近づく』『色にいでにけり』『どっしりふわふわ』がお気に入り。

Posted byブクログ

2023/12/23

私は昔から食が細く、料理もあまり得意ではありません。でも食べ物が出てくる話が大好きなので、わくわくしながらページをめくりました。 特に「夏も近づく」は何度も読みました。高級食材や珍しい調味料なんか使わなくても、経験と少しの手間で身近な食材を美味しくいただく術を知ってる拓実はすごく...

私は昔から食が細く、料理もあまり得意ではありません。でも食べ物が出てくる話が大好きなので、わくわくしながらページをめくりました。 特に「夏も近づく」は何度も読みました。高級食材や珍しい調味料なんか使わなくても、経験と少しの手間で身近な食材を美味しくいただく術を知ってる拓実はすごく生命力の強い人だと思う。そんな拓実と暮らす葉月がどう成長していくのか楽しみで、読むと爽やかな気持ちになりました。

Posted byブクログ

2020/05/10

意外に料理が印象に残らないものが多かったけど、アンソロジーはやっぱりお得感あります。 料理も印象に残って、小説もよかったなというのは、伊吹さん。

Posted byブクログ

2020/05/13
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

料理をめぐる7つの短編集。とにかくどの物語も出てくる料理が美味しそうで食べたくなる!料理をきっかけに主人公たちの物語が分岐するのが面白くて、どれも続きを読みたくなってしまう。伊吹有喜さんの「夏も近づく」・坂井希久子さんの「色にいでにけり」が特にお気に入り(^_^)

Posted byブクログ

2020/04/24

本の質感やデザインが良くて、店頭で一目惚れして購入した。文庫本なのにザラザラした感じが良い。 良かったのは柚木麻子の「エルゴと不倫鮨」。赤ちゃん連れで来た母親の態度が、はじめは不快だったのに、読んでいく内にその言動が痛快になっていた。他の女性客たちと同じ様に。美味しいものを美味...

本の質感やデザインが良くて、店頭で一目惚れして購入した。文庫本なのにザラザラした感じが良い。 良かったのは柚木麻子の「エルゴと不倫鮨」。赤ちゃん連れで来た母親の態度が、はじめは不快だったのに、読んでいく内にその言動が痛快になっていた。他の女性客たちと同じ様に。美味しいものを美味しく頂く。それが一番なんだと改めて気付かされた。 伊吹有喜の「夏も近づく」も良かった。静かな田舎で生活する事になった、中学生とその叔父さん。その2人のちゃんと生活している感じが良かった。ハッピーエンドなのもいい。 後の作品は私は好みではなかった。

Posted byブクログ

2020/04/23

●エルゴと不倫鮨/柚木麻子 ●夏も近づく/伊吹有喜 ●好好軒の犬/井上荒野 ●色にいでにけり/坂井希久子 ●味のわからない男/中村 航 ●福神漬/深緑野分 ●どっしりふわふわ/柴田よしき 初端、柚木さんの話が痛快だった。 おもしろかったのは、坂井さんと柴田さんかな。

Posted byブクログ

2020/07/11

カテゴライズするなら、食べ物小説なんだろうけど、アンソロジー短編集ということもあって、料理の描写が少ない気がする。 「エルゴと不倫鮨」柚木麻子 「味のわからない男」中村航 はともに、食事ってのはファッションじゃねぇんだよ、食べるという行為自体が生きるための本能的なアレなんだよ! ...

カテゴライズするなら、食べ物小説なんだろうけど、アンソロジー短編集ということもあって、料理の描写が少ない気がする。 「エルゴと不倫鮨」柚木麻子 「味のわからない男」中村航 はともに、食事ってのはファッションじゃねぇんだよ、食べるという行為自体が生きるための本能的なアレなんだよ! みたいなテーマを感じるけど、女性作家と男性作家でこうも読後感違うのかと思えて面白い。もちろん性別だけでなく作家のパーソナリティによるものだから、女性性、男性性と言ったほうがいいのかもだけど。 「どっしりふわふわ」柴田よしき  は『風のベーコンサンド』の続編なのか。シリーズ化されてるからなんだろうけど、ラストの一行になんだかイラッとする。 表紙に猫がいます。

Posted byブクログ