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わたしたちは銀のフォークと薬を手にして の商品レビュー

4.2

281件のお客様レビュー

  1. 5つ

    105

  2. 4つ

    114

  3. 3つ

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2022/07/24

それぞれに合った生き方や丁寧に生きること、30代目前に大人の恋愛を読んで、心が落ち着いた。 ・もしかしたら一緒に焼き鳥が食べられるって、一緒に生きていけるくらい大きなことなのかもしれない。 ・この人は孤独や人が分かり合うことの難しさをじゅうぶんに知っている。それでいて折り合い...

それぞれに合った生き方や丁寧に生きること、30代目前に大人の恋愛を読んで、心が落ち着いた。 ・もしかしたら一緒に焼き鳥が食べられるって、一緒に生きていけるくらい大きなことなのかもしれない。 ・この人は孤独や人が分かり合うことの難しさをじゅうぶんに知っている。それでいて折り合いをつけて自立して生きている。

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2022/06/24

主人公の恋愛はある意味、安心して見れた。 抱えているものは大きいはずなのに、どうしてだろう、 落ち着いた二人が歩める恋愛に、この二人は大丈夫なんだろうな、と思いながら読み進めた。 私が共感したのはその周りの登場人物達。 「どうして結婚以外の選択肢が用意されてないんだろう」と悩...

主人公の恋愛はある意味、安心して見れた。 抱えているものは大きいはずなのに、どうしてだろう、 落ち着いた二人が歩める恋愛に、この二人は大丈夫なんだろうな、と思いながら読み進めた。 私が共感したのはその周りの登場人物達。 「どうして結婚以外の選択肢が用意されてないんだろう」と悩む友人。 結婚して子どもも産んで周りの期待に応えていたはずなのに満たされてない妹。 登場人物それぞれに分かるなあと思った。 みんな何かを抱えて生きている。 飛び抜けた大事件や起承転結が用意されてないからこそマイペースに気負いせず読み切ることが出来た。 それにしても出てくる料理が食欲を掻き立てる。 想像させる。 こういうのを一緒に共有できる相手ほしい〜!

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2022/06/19

ビジネス書の類じゃなくて、小説が読みたい欲求に突き動かされ、少し前の休日に本屋にいってタイトルにひかれ購入した本。 その時は、一瞬で別世界に連れて行ってくれる、そして、心が軽くなる、そんな本を求めていたので、始まりはちょっと重かった。 読み終わっての感想は、みんなそれぞれ一生懸...

ビジネス書の類じゃなくて、小説が読みたい欲求に突き動かされ、少し前の休日に本屋にいってタイトルにひかれ購入した本。 その時は、一瞬で別世界に連れて行ってくれる、そして、心が軽くなる、そんな本を求めていたので、始まりはちょっと重かった。 読み終わっての感想は、みんなそれぞれ一生懸命に生きていて、それぞれの見え方があって、そんな一人一人の生き方を全て肯定したくなる本でした。 そして、椎名さんの言葉が深かった。 他人や自分を大切にできないのは愛や幸福を知らないからだという言葉が特に印象的でした。 そして、1番好きだったのは2017年にかかれた後書きです。

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2022/06/10

p40 もしかしたら一緒に焼き鳥が食べられるって、一緒に生きていけるくらい大きなことなのかもしれない。 あとがき まったくの赤の他人と共に生きることは難しいです。それでも人と人が出会うのは、やっぱり素晴らしいことだと思います。思いがけず救われる言葉。自分一人では得られなかった価...

p40 もしかしたら一緒に焼き鳥が食べられるって、一緒に生きていけるくらい大きなことなのかもしれない。 あとがき まったくの赤の他人と共に生きることは難しいです。それでも人と人が出会うのは、やっぱり素晴らしいことだと思います。思いがけず救われる言葉。自分一人では得られなかった価値観。見慣れていたはずの風景が変わるとき。そんな美しい瞬間が見たくて、小説を書いていくのだと思います。

Posted byブクログ

2022/06/11
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

じわじわ…しみしみ沁みた 最初の知世と椎名さんの物語が本当にどきどきした 美味しそうで、するする美味しそうなものを口に入れていくテンポの良さがたまらなくて、どんどん咀嚼しちゃった 後書きの「そんな美しい瞬間が見たくて、小説を書いていくのだと思います。」の言葉に、自分が生み出したものからそんな美しい瞬間が見れるって、すごいお仕事だなあと思った 私も書けないけど書いてみたくなる あと最後の一文「また次回、全然違う物語で会いましょう。」もひょうひょうとしてて好き 愛おしい作品をあっけらかんと手放す潔さ ナラタージュも読んでみよう… こんなにいろんな人の気持ちを、こちらがちゃんと腑に落ちる形で、登場人物たちの気持ちをなぞるように納得させられる、すごい作家さんだ

Posted byブクログ

2022/06/07

どろどろ系かなって思ったら、短編集でさっぱりしてて読みやすかった。 結婚するだけが幸せではない でも結婚しないと幸せになれない そんな葛藤を抱えた女性たちの物語。 共感できることも多くてなんかすごく引き込まれた。 自由に生きたい、幸せになりたい、孤独はいや、でも縛られたくな...

どろどろ系かなって思ったら、短編集でさっぱりしてて読みやすかった。 結婚するだけが幸せではない でも結婚しないと幸せになれない そんな葛藤を抱えた女性たちの物語。 共感できることも多くてなんかすごく引き込まれた。 自由に生きたい、幸せになりたい、孤独はいや、でも縛られたくない なんかもうそーゆーぐちゃぐちゃした思いがすごい分かる!!って思いました。 誰と恋愛するのか、誰と結婚するのか、結婚しないのか、恋愛しないのか、 人生の生き方は色々あるから難しいんだなって思った。

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2022/06/05

YOASOBIのikuraちゃんこと幾田りらちゃんが読んでた本。いつもほわほわしたイメージだけど、話し方や内容、歌詞にはやはり日頃の読書の影響が感じられる。しっかり読んで、しっかり感じて、自分の血肉になってるんだろう。 歳を重ねて来ると、若い時のように、スっと動けないことも増え...

YOASOBIのikuraちゃんこと幾田りらちゃんが読んでた本。いつもほわほわしたイメージだけど、話し方や内容、歌詞にはやはり日頃の読書の影響が感じられる。しっかり読んで、しっかり感じて、自分の血肉になってるんだろう。 歳を重ねて来ると、若い時のように、スっと動けないことも増えてくる。持ってしまったものやこと、体力や容姿なども。それでも人は生きてる以上、生きていかなくてはならない。様々なことを考え決断しながら。 さて、今日はどう生きようか。

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2022/06/05

主人公である仕事熱心なOL知世とその友人たちのそれぞれの恋愛模様、知世の妹の葛藤が描かれた作品。周りと比べて落ち込んだり、自己嫌悪になったり、きらきらしたこと言葉だけでは表せない、30代の恋愛が紡がれている。 恋人からある秘密を打ち明けられた知世は、その秘密も含めて恋人と生きてい...

主人公である仕事熱心なOL知世とその友人たちのそれぞれの恋愛模様、知世の妹の葛藤が描かれた作品。周りと比べて落ち込んだり、自己嫌悪になったり、きらきらしたこと言葉だけでは表せない、30代の恋愛が紡がれている。 恋人からある秘密を打ち明けられた知世は、その秘密も含めて恋人と生きていく選択をする。 「幸せ」が多様化した現代。自分にとっての「幸せ」の基準はわかっているはずなのに、ひとの幸せに影響される不安定さ。 仮に周りに受け入れられなくても、自分で選択した「幸せ」に向かって前に進もうとすることは、きっと「選択して進む」行為自体が幸せなことなんだと思う。

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2022/06/01

p 132のチセちゃんが椎名さんの元奥さんに抱く感情がいいと思う。 孤立と自立は全然違うね、あーあ私もスナフキンみたいに孤独を愛せる人になりたいよ〜、!

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2022/05/14

主人公の知世と仕事で出会ったSEの椎名さん。 ふたりのデートを通して愛を深めていく連続短編集。 やっぱり、ラブストーリーといえば島本理生さんの作品が好き。 ハッピーなラブストーリーではないけれど 包まれるような愛と思いやりと繊細さが混ざり合う感覚がとても好き。 この作品では...

主人公の知世と仕事で出会ったSEの椎名さん。 ふたりのデートを通して愛を深めていく連続短編集。 やっぱり、ラブストーリーといえば島本理生さんの作品が好き。 ハッピーなラブストーリーではないけれど 包まれるような愛と思いやりと繊細さが混ざり合う感覚がとても好き。 この作品では食事や食べ物描写が多くて意外な印象。 島本理生さんの描く食事は食いしん坊が書く食べ物描写とは一味違う。 量は食べれなくて、食事するために出かけたり旅する人の書き方じゃなくて たくさん食べれないからこそ、一つ一つを大切にするような繊細さと儚さがある。

Posted byブクログ