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RANGE の商品レビュー

4.1

76件のお客様レビュー

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2023/05/02

早期教育の効果が過大評価されていること、早々に専門を絞るのではなく、遅めに専門を決めた人の方が成功している人が多いと。 これを言うのに事例を多数あげて説明しているが、日本人の自分にとっては結論が中々見えず、少しイラついてしまった。

Posted byブクログ

2023/04/22

【サマリと感想】 「1万時間練習すると習熟できる」というのは自分が部活・習い事で何度も聞いて来た言葉だった。これにより得られるのは深さだが、広さもまた重要であり、イノベーションはむしろ広さから起きる可能性がある、というのが本書の主張。 何事も深く突き詰め専門家になる事が必要とい...

【サマリと感想】 「1万時間練習すると習熟できる」というのは自分が部活・習い事で何度も聞いて来た言葉だった。これにより得られるのは深さだが、広さもまた重要であり、イノベーションはむしろ広さから起きる可能性がある、というのが本書の主張。 何事も深く突き詰め専門家になる事が必要という常識があるが、それだけでなくmuch quality(ある仕事とその人がどれだけ合っているか)が重要であり、これを見つける為には一見回り道に見える道程が無駄ではないという事である。 例として、アメリカで大学の専門と関係する仕事に就き続ける人は2割程度だという。中でも学部の初めに教養課程を経て専門に移行する方が関係する職業に着く確率は上がる、この場合は先に回り道をしておく事でmuch qualityをしやすくなると解釈できる。 ダーウィンやゴッホは若い頃から専門的な学習を繰り返した訳ではなく、名を残すほどの成果を挙げたのはそこまでに経験して来た様々な事柄が結び付いた結果であり、まさしくconnecting the dotsであった。 短期的成果の為には幅と非効率を除外しようと考えるのが一般的であり、そのバランスはあるが何事も繋がるという見解を持ち、アナロジーや紐付けを行う事が重要だと理解した。

Posted byブクログ

2023/03/04

人生の回り道は選んででもした方が良いのかも、そんな事を思えた。救われた気がした。 日々の細々とした作業はいかに効率化するかを考えている私だけど、大きく見ると受験で当初想定と違う学校に行ったのもはたからみればなんでわざわざそんな、、、と思われそうな出来事。 仕事も色んな部署を転々...

人生の回り道は選んででもした方が良いのかも、そんな事を思えた。救われた気がした。 日々の細々とした作業はいかに効率化するかを考えている私だけど、大きく見ると受験で当初想定と違う学校に行ったのもはたからみればなんでわざわざそんな、、、と思われそうな出来事。 仕事も色んな部署を転々としているから、なかなか評価してもらえない。でも、自分の中ではあっちの仕事でやった事がこんな所で役に立つんだ!なんて事もちょくちょくあって、なんだか腑に落ちた。 子供教育も、早くから何かを習わせた方が良い、継続させた方が良いというのはそれを売っている企業に乗せられている部分も少なからずあるのでは?と思えた。 スポーツ選手なども最近は二刀流の人が増えている気がする。本で紹介されている、スキーとスノボでオリンピックに出た選手を見た時は私も驚いたのを今でも覚えている。身近な所だと、投打に活躍する大谷さんもそうかな。スポーツ選手で夏冬の競技をして両方オリンピックやパラリンピックに出る人もいるなぁ。芸能活動でも、昔は女優が歌なんて!みたいなイメージあった気がするけど、俳優、歌手、小説家、くらいの間で複数活動されてる方は何人もいる。 大学で、専攻を絞ったり文系理系に分けるというのもこの本では否定的。共感します。なんで理系の学部に入ったから心理学は学べないのか、不満だった。統計学的な分野ではたいして変わらないはずなのに。 会社でも専門家がもてはやされてるイメージはあるけど、部署を色々異動している身からすると、他から来たから見える事とかもあるのよ?スペシャリストをまとめる横断的な思考を持った人も必要、うーんスペシャリストも憧れるけど、自分が向いているのは、、、と考えさせられた。 つれづれに書いたけど、とりあえず、ボリュームがすごいけど内容も濃くて概ね共感できる本でした。一つの事を極める、それも素晴らしい事だと思う。でも、回り道や余白にこそ人生の旨みが詰まっている、そんな風に思えるはず。

Posted byブクログ

2023/02/24

とても刺激的で学びが深い一冊。「ある分野から全く別の分野に移っても、その経験がムダになることはない」、「遅れを取ったと思わないこと」、肝に銘じます。

Posted byブクログ

2023/02/12
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

早めの専門特化よりも、まわり道、つまり色々試しながら自分にあったスタイルの何か、を追求する方が大成する。対極的に表現されるタイガーウッズは、2歳の頃からずっとゴルフをやらせて、英才教育的に集中した。決して逃げず、やらせ続けることが成功への秘訣であるという風に思われているこの理念を覆すのが、Range、つまりある一定の揺れの中で磨いていき、最後集中するというものだ。 チェスやゴルフのような繰り返し鍛錬することで価値が高まる場合は、こうした幼少期からの継続的かつ集中的なトレーニングが有効だが、音楽などは必ずしもそうではない。ピアノやバイオリンなど複数の楽器を渡り歩き、最後にこれという楽器に出会い集中する方がいいケースがあるという。 しかし、スペシャリストよりもジェネラリストが成功するという帯の論理とは読み進めると違うような気がしてくる。 目標を決めてそこに向かって努力するよりも、今から努力して、その結果時代にあった何かになっていく方がいいのではないかという考え方だ。人生そのものは、実験である。何者かになるには、壮大な実験を繰り返すしかない。自分が何者で、どんなことが好きで、そこに向かっていくと成功するのかわからないからこそ、色々な自分を試し、レンジを広げていけばいい。しかし、スペシャリストよりもジェネラリストが成功するということではないような気がした。成功は、さまざまなチャレンジ、実験から生み出される確率の低い何かクリティカルなものと言う意味なのではないかと思う。

Posted byブクログ

2023/01/21

早期に専門特化するのではなく、分野関係なく興味のあることを様々寄り道した方が、最終的に市場価値が高く課題解決能力が高くなる。 専門特化しすぎると、狭い思考に囚われ、課題を解決出来なくなってしまう。また、専門特化で効果があるのはスポーツ等の特定のルールがあるものであり、社会のような...

早期に専門特化するのではなく、分野関係なく興味のあることを様々寄り道した方が、最終的に市場価値が高く課題解決能力が高くなる。 専門特化しすぎると、狭い思考に囚われ、課題を解決出来なくなってしまう。また、専門特化で効果があるのはスポーツ等の特定のルールがあるものであり、社会のような特定のルールが無い環境では効果を発揮できない。 何かを始めるのに遅すぎることは無く、興味のある分野に進んで取り組むこと、今までの考えに囚われずにやり方を捨てることが重要

Posted byブクログ

2022/12/27

読み物としても面白かったし、今まで考えていた常識を覆してくれる良書だった。物事を始めることに遅すぎることはない。

Posted byブクログ

2022/12/25

専門特化とジェネラリストのどちらが良いのか、といったことを様々な事例や研究結果から論じている本。 GRITの問題点などにも言及しており、多様な視点を持たせてくれる本。

Posted byブクログ

2022/12/17

虫の眼、鳥の眼を使いこなそう! (垂直思考と水平思考) あなたのレンジ(幅)を広げよう! 若いうちに特定分野に特化しすぎない。いろんな知識を引き出しに入れておいて、いざというとき組み合わせて新しいものを作る。 専門化礼賛の時代に一石を投じる本。 子供に特定の世界を早期に押...

虫の眼、鳥の眼を使いこなそう! (垂直思考と水平思考) あなたのレンジ(幅)を広げよう! 若いうちに特定分野に特化しすぎない。いろんな知識を引き出しに入れておいて、いざというとき組み合わせて新しいものを作る。 専門化礼賛の時代に一石を投じる本。 子供に特定の世界を早期に押し付けなくてよかった。 いろいろやらせて、遊びも勉強も境なく。そこから面白いものをみつけたときに専門家になればいい。 自分もいろいろ浅く広くの人間で、それは良くも悪くもあるが、今の時代はそんな感じで柔軟に対応すればいいのかもしれない。 ◆以下読書メモ。。。。。。。 狭い範囲の専門特化はAIが得意。 人間はすべての層から別々に情報を得て、おおまかに把握し、それらを組み合わせて状況に順応できる。 2章〈意地悪な世界で不足する思考力〉 ある分野のエキスパート(狭い範囲の大量の練習)はルールが条件が変わると柔軟性がなくなる。 明示されていないルールやパターをうまく探し出す力 3章〈少なく幅広く練習する効果〉 大学では学校狭い専門分野で学生を育て、すべての分野で活用できる思考ツールに磨きをかけさせていない。 フェルミ推定? 変化のない時代は専門特化型でOK。 いまは新しいアイデア同士を結びつけて領域を超えて考える概念的な論理能力が必要。 経験したことがない問題を目にしたとき、1つの領域の知識や概念的な知識を全く別のところに適応できる人が得をする。 音楽もいくつかいろいろ経験してから専門の分野を決める。ときには、専門の分野が2つ以上ある時もある。 ジョニースミスジャズギター ジャンゴ、ラインハルト、ジャズ、ジプシー、ローマ人、ベルギー セッチーニ 。。。。。 4章〈速く学ぶか、ゆっくり学ぶか〉 ブロック練習(同じプロセスを繰り返す)のみより 多様性練習(様々な事例が混ざった状態)をした方が 応用を効かせる力を持つことができる。 ブロック練習のみのほうがテスト点は高いが、新しいことに対応できるのは多様性練習した人。 5章〈未経験のことについて考える方法〉 覚えるときに、時間をかけたものの方が後々長く覚えている。 1つの分野の専門家が集まるより、いろいろな分野の専門家が集まった方が開放が見つかる可能性が高まる。 。。。。。 7章 〈いろいろな自分を試してみる〉 若いうちに、自分の職業はこれと決めて、1つしかやらない人より、都度気になったものを正しく初めて見た人の方が、最終的には成功している。 9章 「枯れた技術の水平思考」 横井軍平 古い技術をアレンジする。 水平思考(いろんなアイデアを組み合わせる)を大切にしていた。 垂直思考(なんかのスペシャリスト) 水平思考と垂直思考の人が一緒に仕事すると良いと考えていた。

Posted byブクログ

2022/11/21

「多様性の科学」と似たような事例を挙げ、主張もかなり近いものがあった。「プロが一万時間は練習している」というのは聞いたことがあるが、「だから幼少期からそのスポーツや競技に触れていれば有利」とは限らないというのが面白い。

Posted byブクログ