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東京百景 の商品レビュー

4.2

125件のお客様レビュー

  1. 5つ

    45

  2. 4つ

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  3. 3つ

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2025/01/17
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

すっごくよかった。いただいた本だからというのもあるけど、すごく気に入った。 みきちゃんが言っていたように、又吉の文章は寂しさと面白さっていう同時に存在しなさそうなことが存在しちゃうのがすごいと思った。 みきちゃんに聞いてから読んだ「池尻大橋の小さな部屋」がほんとうによかった。苦しくなったし泣きそうになったけど、こんなに尊くて愛おしくて悲しい記憶を共有してくれてありがとうって勝手に感謝する。劇場、映画でしか観てないから読んでみたい。いつか読もう。 「1999年、立川駅北口の景色」もすっごく好きだった。おもしろい。元気ない時にこれ読んで笑えるだろうなこれから。 あと、あとがき?の、ポエジーについてのところもすき。「詩情をバカにしようとする自分だけを恥じることにしよう。過剰なセンチメンタルを笑う奴は、ナイーブな心をバカにする奴は、センチメンタルが生み出す攻撃力を、ナイーブがもたらす激情を知らない。」

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2025/01/22

又吉大先生、最高です。 こんなに面白いエッセイは初めて読みました。めちゃくちゃ笑いました。そして、最後は、グッと心が引き締められました。受動態がわからないから変な日本語だけど、律せられました。やります。 こんど、東京に行くときはこの本を持参します。 太宰が通ったと聞いて又吉が通っ...

又吉大先生、最高です。 こんなに面白いエッセイは初めて読みました。めちゃくちゃ笑いました。そして、最後は、グッと心が引き締められました。受動態がわからないから変な日本語だけど、律せられました。やります。 こんど、東京に行くときはこの本を持参します。 太宰が通ったと聞いて又吉が通った店に、僕も通ってみたい。 そして、なにより、この本を読んで、僕は又吉にめちゃくちゃ似ているんだなと思った。 自意識が肥大した人間。 とても共感した。わかる。あの感覚。 そして文庫本収録の最後の一編。 これはめちゃくちゃ胸打たれた。アツイ。アツすぎる。 僕達は誰かを喜ばすために生きているわけではない。ただ、生きている。 いい思想だ。 僕も、自分の選択に自分で責任を持って、鼻水撒き散らしながらでも、泣き言いいながらでも、一歩ずつ進んでいきたい。 うおぉ〜。2025年、早速良い作品に出会ってしまった〜。

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2025/01/03

クスッと笑える日常からほろ苦い別れのお話まで沢山詰まったエッセイ集。 エッセイなんだけど、純文学的な雰囲気を感じる文章がそこかしこにあって、夢と現実の間で起きたことのように感じるものも複数。面白かったです。 情熱も感傷も喜びも怒りも嘘のない文章で綴られていて、でも所々で笑わせて...

クスッと笑える日常からほろ苦い別れのお話まで沢山詰まったエッセイ集。 エッセイなんだけど、純文学的な雰囲気を感じる文章がそこかしこにあって、夢と現実の間で起きたことのように感じるものも複数。面白かったです。 情熱も感傷も喜びも怒りも嘘のない文章で綴られていて、でも所々で笑わせてくれるのがさすが。 「池尻大橋の小さな部屋」 が切なくて涙。愛情と後悔と感謝が短い文章に詰まってた。 1番好きなお話です。 関西から東京に出てきた身としては東京という街に対して感じることに共感できるところもたくさんあったけど、行動範囲が違いすぎて風景までは見えてこなかったのが残念。 この本きっかけで行ってみたい街が増えたという意味ではよかった。 綾部の影がめちゃくちゃ薄いことについても最後でしっかり言及されていてすっきり。笑

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2024/11/26

友人にに勧められて読んだ。共感できるもの、意味がわからないものがあった。一番好きな話は七十六の池尻大橋の小さな部屋だ。このエッセイで一番長い話だ。些細な出会いが大きな愛や支えになるが、自分が調子よくなると彼女は弱っていき一緒にいることができなくなる話だ。親と子みたいなエピソードだ...

友人にに勧められて読んだ。共感できるもの、意味がわからないものがあった。一番好きな話は七十六の池尻大橋の小さな部屋だ。このエッセイで一番長い話だ。些細な出会いが大きな愛や支えになるが、自分が調子よくなると彼女は弱っていき一緒にいることができなくなる話だ。親と子みたいなエピソードだと思った。与えられたものを返せるようになった時にはすでに遅いことが多い。この話はできる時に自分の大切な人に与えられたものを返した方が良いと教えてくれていると思う。 全体的の話や最後の代田富士見橋の夕焼けを読むとチャレンジすることの大切さを教えてくれている。環境が変えることはリスクがあることだが、必ず成長させてくれる。チャレンジする時はビビりながらも少しずつ必ず進むこと、失敗した場合は笑い話にするのは素敵だと思った。死ぬまではビビりながらも進んで笑い話を作っていこうと思った。

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2024/11/03

一切格好つけない書き振りと一つ一つの語彙の豊かさに惹きつけられた。読み進めていくと、沢山苦労をした分又吉さんの人としての温かさを感じられて、心地よかった。 何より、たったの5.6行(1エピソード)で人を笑わせることできるんだから芸人さんってすごい。

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2024/10/21

夢を追うために、苦しみながらも留まり続けて見た景色たち__かけがえのない東京での日々を綴ったエッセイ。切なさと物悲しさの中にふいに入るユーモアがずるい。100の景色の先にまだ道は続いていく...読み終えた時心がすっとした。

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2024/10/05

凄く愛おしい!最近エッセイの良さに気づく…(遅すぎ) やっぱり他人のものの見方というか考え方というか、本当に違って楽しいなー。 でも似てるとこもあって、例えばエレキギターの話のとこで慣れてます感出すところとか!めーっちゃわかる!笑 自分も誰も見てないのに慣れてますよ感とか分かっ...

凄く愛おしい!最近エッセイの良さに気づく…(遅すぎ) やっぱり他人のものの見方というか考え方というか、本当に違って楽しいなー。 でも似てるとこもあって、例えばエレキギターの話のとこで慣れてます感出すところとか!めーっちゃわかる!笑 自分も誰も見てないのに慣れてますよ感とか分かってますよ感とか出したがるんよね。結局、他人にそう見られたいとかじゃなくて自分の為だけにやっとるの笑

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2024/09/28

又吉直樹は芸人であると同時にどうしようもなく落窪んだ人間である。しかし、その窪みの深さが人間らしさを醸し出す。 以前、『火花』を読んだ、凄く読んでいて悔しさが滲むような小説だった。 火花を書いた人間だから見える東京百景。それぞれの人間にそれぞれの百景がある。 僕ももうすこしで東京...

又吉直樹は芸人であると同時にどうしようもなく落窪んだ人間である。しかし、その窪みの深さが人間らしさを醸し出す。 以前、『火花』を読んだ、凄く読んでいて悔しさが滲むような小説だった。 火花を書いた人間だから見える東京百景。それぞれの人間にそれぞれの百景がある。 僕ももうすこしで東京に行く。その時にみえる100景はどんなものになるのか、今のうちから少しずつ書き溜めていっても面白いかもしれない。 以下、僕のおすすめの編。 十八 吉祥寺の古い木造アパート 二十二 一九九九年、立川駅東口の風景 二十五 ゴミ箱とゴミ箱のあいだ 六十八 恵比寿駅前の人々 七十六 池尻大橋の小さな部屋

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2024/08/18

ふらっと読みたい作品。これ読みながら出てきた場面に行ってみたいな~と思った。又吉の魅力がより分かった。

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2024/08/16

⚫︎感想 東京に旅行中、読んでみた。 笑えるものから、ジーンとくるもの、不思議なもの、不気味なもの、後輩、先輩とのやりとり、好きな作家さんとのやりとりなどまで幅広く、又吉さんの繊細な感性が表れたエッセイ。とても良かった。また読み返したい。 ⚫︎あらすじ(本概要より転載) 振...

⚫︎感想 東京に旅行中、読んでみた。 笑えるものから、ジーンとくるもの、不思議なもの、不気味なもの、後輩、先輩とのやりとり、好きな作家さんとのやりとりなどまで幅広く、又吉さんの繊細な感性が表れたエッセイ。とても良かった。また読み返したい。 ⚫︎あらすじ(本概要より転載) 振り返れば大切だったと思える、「ドブの底を這うような」青春の日々の記憶 死にたくなるほど苦しい夜には、これは次に楽しいことがある時までの フリなのだと信じるようにしている。のどが渇いてる時の方が、水は美味い。 忙しい時の方が、休日が嬉しい。苦しい人生の方が、たとえ一瞬だとしても、 誰よりも重みのある幸福を感受できると信じている。 その瞬間が来るのは明日かもしれないし、死ぬ間際かもしれない。 その瞬間を逃さないために生きようと思う(九十九「昔のノート」より) 芥川賞受賞作『火花』、4月公開の話題の映画の原作小説『劇場』の 元となるエピソードを含む100篇のエッセイからなる又吉文学の原点的作品 『東京百景』が7年の時を超えて、待望の文庫化。 18歳で芸人になることを夢見て東京に上京し、自分の拙さを思い知らされ、 傷つき、苦しみ、後悔し、ささやかな幸福に微笑んだ青春の軌跡。 東京で夢を抱える人たちに、そして東京で夢破れ去っていく全ての人たちに 装丁を一新し、百一景と言うべき加筆を行い、新しい生命を吹き込んで届けます。

Posted byブクログ