女神のサラダ の商品レビュー
いい話ばかりで、心があったかくなった。 以前にしばらく農業を体験したことがあるが、清々しくなることもあったが、あまりの暑さにしんどかった。農業をする皆さんを尊敬する。 「オリーブの木の下で」が切なかったが、何十年も経て、元恋人の真意がわかった。わかった経緯が不思議だった。 最...
いい話ばかりで、心があったかくなった。 以前にしばらく農業を体験したことがあるが、清々しくなることもあったが、あまりの暑さにしんどかった。農業をする皆さんを尊敬する。 「オリーブの木の下で」が切なかったが、何十年も経て、元恋人の真意がわかった。わかった経緯が不思議だった。 最後の「トマトの約束」こちらも二十年ほど遠回りしたけれど、明るい未来が見えるようで最後に素敵な展開で良かった。 美味しい野菜を感謝して食べたくなった。
Posted by
一話一話が、どれも温かく、ほっこりします。 農業に興味がなくても、どんどん読み進められます。 読み終わったら、サラダが食べたくなりました。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
野菜や果物を育てる人たちの短編集。 北は北海道から南は長崎まで、色んな場所で色んな作物を作っている人たちが主人公。 「オリーブの木の下で」は、自分の看病をさせたくないとはいえ「妻子持ちなので故郷に帰ります」という嘘は私は嫌だなと思うけど。 和歌山のレモン農家に嫁いできた「レモンの嫁入り」が好き。 文字通りの環境や設定だなあと感じる。20分歩く感覚、都会と田舎だと全然違うよね…。 好きな人と一緒にいたいからと思ってもみない生活に飛び込んでも、腐らずに改善案を出していく姿が素晴らしい。 まだまだ不器用だけど、筋の通った義父と、されて嫌だったことはしたくない義母となら「美優さんって、こんな顔やってんね」と言われるようなキラキラした気持ちや姿でいられるだろうと思わせるエンディングだった。 どのお話も前向きな気持ちになれる展開で、読んでいて自然の中で深呼吸したみたいな気持ちになった。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
野菜を通じて見えてくる人生の未来。 ・激務で疲れ果てた末、レタス農家に転職して回復していくまで。 ・潰れてしまったアルバイト先に元気をなくしていたけれど、従兄弟と親戚の育てたナスに勇気をもらったこと。 ・お手伝いに来た人が期待はずれだと思っていたけれど、不器用なだけで馬鈴薯をきちんと大切に思っていてくれたこと。 ・農業高校での独りよがりになってしまった私の失敗と仲間との和解。 ・義父の作るレモンをもっと知って欲しくてマルシェの準備に力を入れる日々。 ・酪農家を営む一家の命を育てる日々。 ・ギリシャの恋人との幸せな日々と、ずいぶんと時が経ってから知る別れの本当のこと。 ・トマト農家で育ち、子供の頃に出会った人が大人になって自分の育ったトマトをレストランで使ってくれたこと。 生きる源を作る人たち。力強い。
Posted by
畑をやっている人、農家の人なら絶対好きになる本でした。私は畑をしているのでめっちゃ好みでした。共感できる部分もあって、そして畑の参考になるような部分もあり楽しく読めました。 サラダというか野菜を作るのは楽しいですよね。畑や野菜に思い入れも出ますし。農家は尊い仕事で生計立てるのは大...
畑をやっている人、農家の人なら絶対好きになる本でした。私は畑をしているのでめっちゃ好みでした。共感できる部分もあって、そして畑の参考になるような部分もあり楽しく読めました。 サラダというか野菜を作るのは楽しいですよね。畑や野菜に思い入れも出ますし。農家は尊い仕事で生計立てるのは大変ですが…やりたい仕事の一つだなぁ
Posted by
群馬県昭和村のレタス 岡山県備前市の茄子 北海道京極町の馬鈴薯 長崎県いははや農業大学校のアスパラ 和歌山県広川町のレモン 岩手県葛巻町のチーズ 香川県小豆島のオリーブ 石川県小松市のトマト 農場や牧場に農業大学校を舞台に、登場人物達の人生が描かれる。そんな上手くいかないよ現実は...
群馬県昭和村のレタス 岡山県備前市の茄子 北海道京極町の馬鈴薯 長崎県いははや農業大学校のアスパラ 和歌山県広川町のレモン 岩手県葛巻町のチーズ 香川県小豆島のオリーブ 石川県小松市のトマト 農場や牧場に農業大学校を舞台に、登場人物達の人生が描かれる。そんな上手くいかないよ現実は…の数々なのだけど、オリーブの話は良かった。若い女性が年上のギリシャ人男性と知り合って、愛し合って、別れの時を迎える。別れた後も人生は続き、年齢を重ねた先に知った真実とは…的な内容で、二時間ドラマにしたら素敵かも。
Posted by
再就職、農業学校、嫁いできた人、経営者など様々な立場で農業に関わる女性の想いと悩みを描いた短編集。 ほろりとしつつも読んで元気になれる優しい物語で農家って本当に大変だと思うけど生き生きしている彼女たちを応援したくなった。各話で出てきた野菜が消費される話で終わるのも素敵。 図書...
再就職、農業学校、嫁いできた人、経営者など様々な立場で農業に関わる女性の想いと悩みを描いた短編集。 ほろりとしつつも読んで元気になれる優しい物語で農家って本当に大変だと思うけど生き生きしている彼女たちを応援したくなった。各話で出てきた野菜が消費される話で終わるのも素敵。 図書館で借りたけど近々文庫化されて発売されるので買おうと思った。
Posted by
様々な作物を育てる農家を舞台に、人と人とのつながりや、実はお互い思い遣っている心が伝わっていくお話。1話1話、途中までモヤモヤしていても、最後に良い関係で終われる。ハッピーエンドで暖かい短編集だった。
Posted by
北は北海道から南は九州まで各地の農業家(卵も含む)が日々の暮らしや作業、農業への想いや悩みの中で丹精込めて育て、消費者に送り出していることが伝わる温かい作品 短編集かと思いきや大団円のラストは予期せぬ贈り物をもらったような気持ちで笑顔になる 季節のサラダは目にも舌にも心にも栄養に...
北は北海道から南は九州まで各地の農業家(卵も含む)が日々の暮らしや作業、農業への想いや悩みの中で丹精込めて育て、消費者に送り出していることが伝わる温かい作品 短編集かと思いきや大団円のラストは予期せぬ贈り物をもらったような気持ちで笑顔になる 季節のサラダは目にも舌にも心にも栄養になったことだろう 食材が自分へ届くまでの道程、国産素材へのこだわり、普段何気なく買っている食べ物たちへもう少し想いを馳せるようにしたいとしみじみ思った
Posted by
美味しそうな野菜がいっぱいの短編集。 甘いトマト、食べたい~! 同じ農家(+酪農家)でも、出てくる女性たちの生き方は様々。 それぞれの家族との関わりも素敵。(うーん、本部長はちょっと微妙かもだけれど) 牧場に出戻った親子の話が好き。あと最後の章で、日本各地の食材が集まって一つ...
美味しそうな野菜がいっぱいの短編集。 甘いトマト、食べたい~! 同じ農家(+酪農家)でも、出てくる女性たちの生き方は様々。 それぞれの家族との関わりも素敵。(うーん、本部長はちょっと微妙かもだけれど) 牧場に出戻った親子の話が好き。あと最後の章で、日本各地の食材が集まって一つの美味しい料理になったのが、何だかすごくよかった。 食材を上手く組み合わせる料理人、牧場の動物に欠かせない獣医、農家の力になる機械の会社、人が少ない農家をボランティアで手伝う旅の若者や近所の住人とか、農家を支えるいろんな人たちも登場する。 日本には(もちろん世界にもなんだけど)、北から南までこんなにいろいろな美味しい食材があるんだなぁと、嬉しくなった。
Posted by