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女神のサラダ の商品レビュー

3.9

39件のお客様レビュー

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  2. 4つ

    19

  3. 3つ

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2024/05/30

群馬県昭和村のレタス 岡山県備前市の茄子 北海道京極町の馬鈴薯 長崎県いははや農業大学校のアスパラ 和歌山県広川町のレモン 岩手県葛巻町のチーズ 香川県小豆島のオリーブ 石川県小松市のトマト 農場や牧場に農業大学校を舞台に、登場人物達の人生が描かれる。そんな上手くいかないよ現実は...

群馬県昭和村のレタス 岡山県備前市の茄子 北海道京極町の馬鈴薯 長崎県いははや農業大学校のアスパラ 和歌山県広川町のレモン 岩手県葛巻町のチーズ 香川県小豆島のオリーブ 石川県小松市のトマト 農場や牧場に農業大学校を舞台に、登場人物達の人生が描かれる。そんな上手くいかないよ現実は…の数々なのだけど、オリーブの話は良かった。若い女性が年上のギリシャ人男性と知り合って、愛し合って、別れの時を迎える。別れた後も人生は続き、年齢を重ねた先に知った真実とは…的な内容で、二時間ドラマにしたら素敵かも。

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2024/05/07

再就職、農業学校、嫁いできた人、経営者など様々な立場で農業に関わる女性の想いと悩みを描いた短編集。 ほろりとしつつも読んで元気になれる優しい物語で農家って本当に大変だと思うけど生き生きしている彼女たちを応援したくなった。各話で出てきた野菜が消費される話で終わるのも素敵。 図書...

再就職、農業学校、嫁いできた人、経営者など様々な立場で農業に関わる女性の想いと悩みを描いた短編集。 ほろりとしつつも読んで元気になれる優しい物語で農家って本当に大変だと思うけど生き生きしている彼女たちを応援したくなった。各話で出てきた野菜が消費される話で終わるのも素敵。 図書館で借りたけど近々文庫化されて発売されるので買おうと思った。

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2024/04/18

様々な作物を育てる農家を舞台に、人と人とのつながりや、実はお互い思い遣っている心が伝わっていくお話。1話1話、途中までモヤモヤしていても、最後に良い関係で終われる。ハッピーエンドで暖かい短編集だった。

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2024/02/16

北は北海道から南は九州まで各地の農業家(卵も含む)が日々の暮らしや作業、農業への想いや悩みの中で丹精込めて育て、消費者に送り出していることが伝わる温かい作品 短編集かと思いきや大団円のラストは予期せぬ贈り物をもらったような気持ちで笑顔になる 季節のサラダは目にも舌にも心にも栄養に...

北は北海道から南は九州まで各地の農業家(卵も含む)が日々の暮らしや作業、農業への想いや悩みの中で丹精込めて育て、消費者に送り出していることが伝わる温かい作品 短編集かと思いきや大団円のラストは予期せぬ贈り物をもらったような気持ちで笑顔になる 季節のサラダは目にも舌にも心にも栄養になったことだろう 食材が自分へ届くまでの道程、国産素材へのこだわり、普段何気なく買っている食べ物たちへもう少し想いを馳せるようにしたいとしみじみ思った

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2023/12/08

美味しそうな野菜がいっぱいの短編集。 甘いトマト、食べたい~! 同じ農家(+酪農家)でも、出てくる女性たちの生き方は様々。 それぞれの家族との関わりも素敵。(うーん、本部長はちょっと微妙かもだけれど) 牧場に出戻った親子の話が好き。あと最後の章で、日本各地の食材が集まって一つ...

美味しそうな野菜がいっぱいの短編集。 甘いトマト、食べたい~! 同じ農家(+酪農家)でも、出てくる女性たちの生き方は様々。 それぞれの家族との関わりも素敵。(うーん、本部長はちょっと微妙かもだけれど) 牧場に出戻った親子の話が好き。あと最後の章で、日本各地の食材が集まって一つの美味しい料理になったのが、何だかすごくよかった。 食材を上手く組み合わせる料理人、牧場の動物に欠かせない獣医、農家の力になる機械の会社、人が少ない農家をボランティアで手伝う旅の若者や近所の住人とか、農家を支えるいろんな人たちも登場する。 日本には(もちろん世界にもなんだけど)、北から南までこんなにいろいろな美味しい食材があるんだなぁと、嬉しくなった。

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2023/11/27
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農業系小説というユニークな作品。 1作品のみ畜産が絡んできます。 この畜産のお話もまたいいのよね。 実はその家では長男が後を継ぐはずでしたが ある理由によりそれはかなわなくなってしまうのです。 もしかして…と思うでしょう? ご安心あれ。 決して遠くはない分野できちんと活躍していますから。 ちなみにここに出てくる一人の少年の決意は 実は勉強すれば叶えられる土地なんだぜ? 泣ける作品は 最後2作品ですね。 特に最後前の作品。 別れの真の理由を聞いたらな。 本当これはあまりにも切ないぞ…

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2023/08/05

野菜好きにはたまらない! 美味しい野菜の育つ過程がみずみずしく、農地と周囲の美しい自然がじーんとするほど印象的に、育てる人々の思い入れがほっこり温かく語られます。美味しい野菜を、お金を出すだけで食べることができるありがたみを忘れずにいようと思います。農業従事者の皆さま、ありがとう...

野菜好きにはたまらない! 美味しい野菜の育つ過程がみずみずしく、農地と周囲の美しい自然がじーんとするほど印象的に、育てる人々の思い入れがほっこり温かく語られます。美味しい野菜を、お金を出すだけで食べることができるありがたみを忘れずにいようと思います。農業従事者の皆さま、ありがとうございます。 嶽まいこさんの表紙や各話の扉絵がまた、やさしい色彩で美味しそうですね。 ちなみに、日曜日には「相葉マナブ」と「鉄腕DASH」をいつも観ている私です。

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2023/03/09
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

トマト農家さん、レタス農家さん、酪農家さん…。農業にかかわる女性についての短編集。一つ一つのお話で、いろんな食材が出てくる。 「夜明けのレタス」では、文字を読んでいるだけでも採れたてのレタスが美味しそうで、食べてみたくなった。 話の内容が一番好きだったのは「オリーブの約束」。割と定番な話の展開かもしれないが、それでもレオの優しい嘘にグッとくる人は多いと思う。 ラストでは各短編集で取り上げられた野菜が、一つのサラダとなり、話のまとめに入る。 当たり前だが、お料理やお菓子、飲み物など私が口にしているものは、こうやって誰かが素材を作ってくれているんだなと改めて感じた。スーパーで綺麗に梱包され陳列された状態しか普段は見ないが、土から掘り起こされ、選別され、そのあと沢山の工程を経てスーパーに並ぶ。 たくさんの人や動物のおかげで私たちは当たり前のようにいつも食事をしている。 「当たり前」だからそのことには気づかないし、食べるたびに意識し続けるのはなかなか難しい。 でも、「当たり前」を作ってくれている人たちがいるから、食べれることが「当たり前」になっている。 だから私は、そういう人々や動物への感謝の想いを込めて「いただきます」「ごちそうさま」を言っていきたいなと思った。 よくある感想だけれど、本当に大事なことだ、、。

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2023/02/15

「夜明けのレタス」「茄子と珈琲」「本部長の馬鈴薯」「アスパラガスの花束」 「レモンの嫁入り」「月夜のチーズ」「オリーブの木の下で」「トマトの約束」 農業に関わる女性の想いと悩みを描いた8話が収録。 登場する野菜達はあくまでもアクセントで根底に流れるテーマは人間関係。 みんな口...

「夜明けのレタス」「茄子と珈琲」「本部長の馬鈴薯」「アスパラガスの花束」 「レモンの嫁入り」「月夜のチーズ」「オリーブの木の下で」「トマトの約束」 農業に関わる女性の想いと悩みを描いた8話が収録。 登場する野菜達はあくまでもアクセントで根底に流れるテーマは人間関係。 みんな口には出さないだけで真剣に悩んで自身で戦っている。 ほんの一部だけを見て判断し、決めつける事の愚かさを感じる。 すぐに誰かを批判するんじゃなくて、見えない部分を想像出来る自分でありたい。 7話で登場する桜田くんの願いが最終話にリンクしているのが素敵。

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2022/11/19
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

農業、畜産など、食卓にのぼるさまざまな食材の生産に携わる女性たちの8編の物語。 最終章では、それまでに登場した日本各地の食材たちが、とびきり美しい『女神のサラダ』としてテーブルに供される。 彼女たちはみな、食材や自然への愛情にあふれていて、その心にこたえてすくすくと育った野菜も動物も生産物も、みな健やかで美しく、滋味があふれている。 もちろん彼女たちの心は、自分や家族や友人や恋人にも向けられていて、時には悩んだり反発したり、裏切られた思いに苦しんだり。 それでも、自然を相手に、時に思うようにならないことも、手をかければそれだけこたえてくれる喜びも知っているからなのか、優しくて強くて魅力的。 読後は、青空の下、ふかふかの土を踏んで歩き回ったり、新鮮な野菜や果物を手に取って、美味しい食事を楽しみたくなる。 瀧羽麻子さんの、これまで読んだ作品の中では一番好き。

Posted byブクログ