女神のサラダ の商品レビュー
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農業系小説というユニークな作品。 1作品のみ畜産が絡んできます。 この畜産のお話もまたいいのよね。 実はその家では長男が後を継ぐはずでしたが ある理由によりそれはかなわなくなってしまうのです。 もしかして…と思うでしょう? ご安心あれ。 決して遠くはない分野できちんと活躍していますから。 ちなみにここに出てくる一人の少年の決意は 実は勉強すれば叶えられる土地なんだぜ? 泣ける作品は 最後2作品ですね。 特に最後前の作品。 別れの真の理由を聞いたらな。 本当これはあまりにも切ないぞ…
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野菜好きにはたまらない! 美味しい野菜の育つ過程がみずみずしく、農地と周囲の美しい自然がじーんとするほど印象的に、育てる人々の思い入れがほっこり温かく語られます。美味しい野菜を、お金を出すだけで食べることができるありがたみを忘れずにいようと思います。農業従事者の皆さま、ありがとう...
野菜好きにはたまらない! 美味しい野菜の育つ過程がみずみずしく、農地と周囲の美しい自然がじーんとするほど印象的に、育てる人々の思い入れがほっこり温かく語られます。美味しい野菜を、お金を出すだけで食べることができるありがたみを忘れずにいようと思います。農業従事者の皆さま、ありがとうございます。 嶽まいこさんの表紙や各話の扉絵がまた、やさしい色彩で美味しそうですね。 ちなみに、日曜日には「相葉マナブ」と「鉄腕DASH」をいつも観ている私です。
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トマト農家さん、レタス農家さん、酪農家さん…。農業にかかわる女性についての短編集。一つ一つのお話で、いろんな食材が出てくる。 「夜明けのレタス」では、文字を読んでいるだけでも採れたてのレタスが美味しそうで、食べてみたくなった。 話の内容が一番好きだったのは「オリーブの約束」。割と定番な話の展開かもしれないが、それでもレオの優しい嘘にグッとくる人は多いと思う。 ラストでは各短編集で取り上げられた野菜が、一つのサラダとなり、話のまとめに入る。 当たり前だが、お料理やお菓子、飲み物など私が口にしているものは、こうやって誰かが素材を作ってくれているんだなと改めて感じた。スーパーで綺麗に梱包され陳列された状態しか普段は見ないが、土から掘り起こされ、選別され、そのあと沢山の工程を経てスーパーに並ぶ。 たくさんの人や動物のおかげで私たちは当たり前のようにいつも食事をしている。 「当たり前」だからそのことには気づかないし、食べるたびに意識し続けるのはなかなか難しい。 でも、「当たり前」を作ってくれている人たちがいるから、食べれることが「当たり前」になっている。 だから私は、そういう人々や動物への感謝の想いを込めて「いただきます」「ごちそうさま」を言っていきたいなと思った。 よくある感想だけれど、本当に大事なことだ、、。
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「夜明けのレタス」「茄子と珈琲」「本部長の馬鈴薯」「アスパラガスの花束」 「レモンの嫁入り」「月夜のチーズ」「オリーブの木の下で」「トマトの約束」 農業に関わる女性の想いと悩みを描いた8話が収録。 登場する野菜達はあくまでもアクセントで根底に流れるテーマは人間関係。 みんな口...
「夜明けのレタス」「茄子と珈琲」「本部長の馬鈴薯」「アスパラガスの花束」 「レモンの嫁入り」「月夜のチーズ」「オリーブの木の下で」「トマトの約束」 農業に関わる女性の想いと悩みを描いた8話が収録。 登場する野菜達はあくまでもアクセントで根底に流れるテーマは人間関係。 みんな口には出さないだけで真剣に悩んで自身で戦っている。 ほんの一部だけを見て判断し、決めつける事の愚かさを感じる。 すぐに誰かを批判するんじゃなくて、見えない部分を想像出来る自分でありたい。 7話で登場する桜田くんの願いが最終話にリンクしているのが素敵。
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農業、畜産など、食卓にのぼるさまざまな食材の生産に携わる女性たちの8編の物語。 最終章では、それまでに登場した日本各地の食材たちが、とびきり美しい『女神のサラダ』としてテーブルに供される。 彼女たちはみな、食材や自然への愛情にあふれていて、その心にこたえてすくすくと育った野菜も動物も生産物も、みな健やかで美しく、滋味があふれている。 もちろん彼女たちの心は、自分や家族や友人や恋人にも向けられていて、時には悩んだり反発したり、裏切られた思いに苦しんだり。 それでも、自然を相手に、時に思うようにならないことも、手をかければそれだけこたえてくれる喜びも知っているからなのか、優しくて強くて魅力的。 読後は、青空の下、ふかふかの土を踏んで歩き回ったり、新鮮な野菜や果物を手に取って、美味しい食事を楽しみたくなる。 瀧羽麻子さんの、これまで読んだ作品の中では一番好き。
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住んでいるところがわりと田舎なので時々採れたての野菜をいただいたりします。 それがとっても美味しいのです。 もちろんいろんな苦労をして1つの野菜ができあがるのはわかってます。だからこそ感謝して食べなきゃ。どの野菜もとても美味しそうです。 そして思わず、泣けてしまう1冊。
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主に野菜や果実の生産者たちの小話集。 最後の章でそれらがまとまって女神のサラダとなります。 どれもこれもみずみずしい野菜と同じくらい 爽やかなお話が多かったです。
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普段、何気なく口にする野菜や果物、乳製品。 それを作る人達の様々な人生模様のオムニバス。 畑や風景の描写も人の心情も共にみずみずしく、 それぞれの続きが読みたいと思いました。
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農業関係者として前半の話は綺麗事過ぎて受け入れられなかった。後半の話は少し楽しい部分もあったが、まぁ側から見て農業って素晴らしい!私もやってみたいと思う人がいて、100人に一人でも就農が出来たらいいのだろうが、それを促進する話でも無いし仕方ないか。しかし安易に考えて田舎素晴らしい...
農業関係者として前半の話は綺麗事過ぎて受け入れられなかった。後半の話は少し楽しい部分もあったが、まぁ側から見て農業って素晴らしい!私もやってみたいと思う人がいて、100人に一人でも就農が出来たらいいのだろうが、それを促進する話でも無いし仕方ないか。しかし安易に考えて田舎素晴らしいといってやって来て散々税金を使って去っていく人の何と多い事か。結局額に汗して働くよりも指ひとつで難なく大金を稼げてしまう現実。あー嫌な世の中だ
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オルゴールシリーズでハマった瀧羽さんの短編集。 農家に関わる女性の人生とか恋が絡んだ話で読んでてほっこりした。 農家っていう自然の雰囲気も良くて、瀧羽さん素敵だなぁって思いました。 夜明けのレタスが好きだった。 農家で頑張る娘さん、頑張れって思った!
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