1,800円以上の注文で送料無料

木になった亜沙 の商品レビュー

3.6

122件のお客様レビュー

  1. 5つ

    18

  2. 4つ

    45

  3. 3つ

    41

  4. 2つ

    9

  5. 1つ

    1

レビューを投稿

2024/02/05

⁡読み進めるうちに段々と不安になってきます。⁡ ⁡みんなそれぞれ思い込みなのか夢なのか現実なのか。⁡ 本人が強く思い込んでいればそれが現実で⁡ ⁡現実が恐ろしく奇妙な方向へ進んでいく…。 不穏でちょっぴり不気味。⁡ ⁡だけど、⁡どこかあたたかい不思議な世界観です。⁡⁡ ⁡⁡

Posted byブクログ

2024/02/04
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

不気味な話が3つ。 最後の「ある夜の思い出」は、猫なのか人間なのかな〜不思議でした。 「的になった七未」は、最後、的になって良かったのではないか。でも、的になってるってことに気づかなくて読み進めてしまった。おもしろい。

Posted byブクログ

2023/12/17

文書が読みやすく、独特な世界観で一気読み。いつも『世にも奇妙な物語』みたいだなーと思いながら読んでしまう。不気味だけれども切ない。 とりあえずジャックが気になった。

Posted byブクログ

2023/12/09

今村夏子節全開。何が何でどうなっているのか、そのまま読み進めると何かの比喩?と思うのだが、その後の展開でそのまま受け取るのか?となってバッドエンドでは無いけれど決してハッピーエンドではない、モヤモヤとした霧のなかに放り出された終わり方。いつでも主人達がわたしの感覚でいうとかなり変...

今村夏子節全開。何が何でどうなっているのか、そのまま読み進めると何かの比喩?と思うのだが、その後の展開でそのまま受け取るのか?となってバッドエンドでは無いけれど決してハッピーエンドではない、モヤモヤとした霧のなかに放り出された終わり方。いつでも主人達がわたしの感覚でいうとかなり変わった感性の持ち主なので共感は出来ないのだが何故か読んでしまう。

Posted byブクログ

2023/09/19

どれも不気味だった。どこまでが現実でどこからが夢や妄想なのか、これは何を比喩しているのか、細かくは語られないままに終わる。だからこそ解釈は無限にあって面白い。

Posted byブクログ

2023/09/04

3作の短編集。 不思議で奇妙で少し悲しげな雰囲気。 大分、今村夏子さん作品を読んできたけれど、この作品が一番よく分からなかったかも。 理解できないのに、こんなに惹きつけられて、どんどん読めてしまうのは、さすが今村さん作品。そして、こういう意味がわからない作品も嫌いじゃないです笑 ...

3作の短編集。 不思議で奇妙で少し悲しげな雰囲気。 大分、今村夏子さん作品を読んできたけれど、この作品が一番よく分からなかったかも。 理解できないのに、こんなに惹きつけられて、どんどん読めてしまうのは、さすが今村さん作品。そして、こういう意味がわからない作品も嫌いじゃないです笑 ドッジボールで自分に絶対ボールが当たらないのも、自分があげる食べ物を誰にも食べてもらえないのも悲しいし、嫌だな〜。

Posted byブクログ

2023/08/15
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

『木になった亜紗』『的になった七未』『ある夜の思い出』の3つの短編が収められている。転生がテーマなのかどの作品も今までの自分ではない何かに変わる話だった。亜沙は彼女の手から誰も物を食べないという悩みを抱えている。七未は物が彼女に当たらない。満たされない思いを抱えた彼女たちはやがて木や的に姿を変えて、願いを成就する。どれもこれも奇妙な話だが、最後、成仏したかというとどうだろう。 この短編集の中では僕は3つ目の『ある夜の思い出』が一番好きになった。 床を這いつくばって生活している主人公の女性が、ある日家を出て外で腹ばいで(おそらく匍匐前進で)街をさまよい、商店街で同じく腹ばいの奇妙な男と出会い、彼の家にお邪魔して一夜で結婚の約束までするという話だ。上述した二作品と比べても負けず劣らず奇妙な話で、その奇妙さにどこか現実味を感じた。 『木になった亜紗』や『的になった七未』は文字通り、木や的に生まれ変わるので現実味というのはあるようでないが、『ある夜の思い出』では主人子たちは何か、犬のようなものに変わりかけて、結局変わらない。不思議な世界に片足をつっこむのは共通しているが、『ある夜の思い出』の主人公は最後現実世界に戻ってくる。その人ならざるものを行ったり来たりするあたりがとても好みだった。他の2作品と違って転生しないのは、主人公に現実に対しての満たされない思いが無かったからなのかもしれない。その違いを今村さんは書き分けているように感じた。そして最後あのときあの腹ばいで生活する男と結婚していれば今頃どうだっただろうと、異世界のifを主人公は想像するのだが、そのあたりもやけにリアルだ。あれだけショッキングでロマンティックな一夜はきっとその後たびたび思い返されるだろうからだ。主人公たちが変わりつつある何かが、一体どういうものなのかか最後まで明かされないのも良い。犬なんだろうかと思ったが、やはり人間らしい。そのあたりの描写も面白い。 『木になった亜紗』や『とんこつQ&A』は、『こちらあみ子』『ピクニック』『あひる』『星の子』『むらさきのスカートの女』などと比べると一風違った作品になっている印象を受けた。今村さんの作風が変わってきているのだろうか、不穏さが無くなってきているような気がする。まだ『父と私の通り桜尾商店街』を読んでいないので断言はできないけどそう思う。ただ気になるのは作者の変化が作者が狙って書いたなりの冒険の産物なのか、あるいはこれまでのような小説を書きたいがアイデアが尽きたという寂しい理由からなのか、どちらなのだろうか。今村さんの不穏な小説が好きだった自分には少し残念なところだが、彼女の初期の小説のような話はそうそう思いつくものでも書けるものでもない、とても巧みな作品だと思っていたから、書くのは大変だろうな…と一読者として勝手に思っていた。町田康さんの『きれぎれ』のレビューを書いたときに、僕は同作をまったく理解できなかったので、これは町田さんの進化か退化なのかわからない、デビュー作の『くっすん大黒』のほうが良かったと書いたのだが、作家の進化にはやはり関心がある。成長され、いつか壮大で偉大な小説を書いてもらいたいし、その成長過程を追うのが読者としては楽しい。なので前の小説のほうがよかったと言ってしまうのは悲しいことだし、作者からしたら侮辱と受け取られるかもしれない。だけど率直な感想をいつも書きたいと思っているので書かざるをえなかった。

Posted byブクログ

2023/11/16

今村夏子ワールド全開。リズムで笑わせにくる。 やはり意味不明な面白さがあるが個人的に今回はどストライクではなかった。 —— 思わず「お母さんですか?」と訊ねた。「あなたどちらさまですか?」「ハッピーちゃんです」「警察呼びますよ」

Posted byブクログ

2023/07/02

3つの物語からなる短編集であり、すごく読みやすかった。 やはり、今村夏子さんの作品は独特と言うか、なんだろう。。。 独自の視点を持っており、不思議な世界観がある。 でも、どれもとても読みやすい。 毎回読み終えたあとに、考察をしている。笑笑 結局、『ある夜の思い出』は、猫だったって...

3つの物語からなる短編集であり、すごく読みやすかった。 やはり、今村夏子さんの作品は独特と言うか、なんだろう。。。 独自の視点を持っており、不思議な世界観がある。 でも、どれもとても読みやすい。 毎回読み終えたあとに、考察をしている。笑笑 結局、『ある夜の思い出』は、猫だったってこと? 猫だと思って納得して読んでたら、いや、違う。。。 となったり。。。そこが今村夏子さんの作品の面白さだ!

Posted byブクログ

2023/06/12
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

誰かに食べさせたい。 願いがかなって杉の木に転生した亜沙は、わりばしになって若者と出会う(「木になった亜沙」)。 どんぐりも、ドッジボールも、なぜだか七未には当たらない。 「ナナちゃんがんばれ、あたればおわる」と、みなは応援してくれるのだが(「的になった七未」)。 夜の商店街で出会った男が連れていってくれたのは、お母さんの家だった。 でも、どうやら「本当のお母さん」ではないようで…(「ある夜の思い出」)。 (アマゾンより引用)

Posted byブクログ