木になった亜沙 の商品レビュー
短編集3編 自分の手から何も食べてもらえない,自分には何も当たらないなど何か現実から拒まれていることに苦しむ主人公の遍歴.多かれ少なかれそういう状況を感じることもある心情を突き詰めた様な物語.そこに小さな幸せがあるのが救いだ.
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何とも不思議な三つの短編。表題作の『木になった亜沙』と続く『的になった七未』はタイトルからしても類似した作品。初出は2017年と2020年なので少し差があるが、これをまとめてあることには意味があるのかな?食べてもらえない、と物が当たらない、事から始まる何とも物悲しい人生が形を変え...
何とも不思議な三つの短編。表題作の『木になった亜沙』と続く『的になった七未』はタイトルからしても類似した作品。初出は2017年と2020年なので少し差があるが、これをまとめてあることには意味があるのかな?食べてもらえない、と物が当たらない、事から始まる何とも物悲しい人生が形を変えつつも満たされたと見るべきなのか?二つの作品の差を読み取れれば作者の表現したかったことが浮き彫りになるのかもしれない。 個人的には『的になった七未』に出てくる「あたればおわる」が印象に残った。色々なストレスの中で「諦めちゃえば楽になる」という気持ちになる事もあるが、そう言った感情を思い起こさせるシーンだった。それにしても何とも救いのない話というか、これが作者流の救いなのか。何とも不思議な読後感でした。 最後の『ある夜の思い出』は設定からして更におかしな事になってる。腹這いて街中を徘徊するとか想像すら難しいけど、なんだか滑稽でほのぼのした気もする。何とも捉え所のない短編集でした。
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自分の手から誰かに食べさせたい…念願かなって杉の木に転生し、割り箸になった少女は若者と出会う…「木になった亜沙」 何を投げつけられても何故か当たらない少女はひたすらあちら側に行くことを望んで的になった…「的になった七未」 何をする気も起きず、寝そべっていたいと思っていた少女は...
自分の手から誰かに食べさせたい…念願かなって杉の木に転生し、割り箸になった少女は若者と出会う…「木になった亜沙」 何を投げつけられても何故か当たらない少女はひたすらあちら側に行くことを望んで的になった…「的になった七未」 何をする気も起きず、寝そべっていたいと思っていた少女はある日、街で出会った男の家について行く…「ある夜の思い出」 と、あらすじを書いても何のこっちゃという感じの、何とも不穏で不思議な3つの寓話。 シュールで不条理な展開に心乱される。主人公たちは小さな願いにこだわり、世の中から外れていった…… 彼女たちの願いが叶えられた代償はあまりにも残酷でやるせない。読む度に違う感想を持ちそうな作品です。
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「木になった亜沙」、「的になった七未」、「ある夜の思い出」の3編を収録した短編集。この人の作品は『むらさきのスカートの女』しか読んでいないが、どれを読んでも狂気と紙一重の“今村作品”だと納得する。発想が尋常でなく、展開は想像を絶する。3編の中では、ちょっと長めの「的になった七未」...
「木になった亜沙」、「的になった七未」、「ある夜の思い出」の3編を収録した短編集。この人の作品は『むらさきのスカートの女』しか読んでいないが、どれを読んでも狂気と紙一重の“今村作品”だと納得する。発想が尋常でなく、展開は想像を絶する。3編の中では、ちょっと長めの「的になった七未」がぼくの好みだった。
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短編小説3作品。どれも今村さんワールド全開。 独特の世界観に引き込まれて一気読みです。 「木になった亜沙」 個人的には一種独特の輪廻転生?子供の頃に観ていた、それいけノンタックを思い出しました。 そこら辺にある普段何気なく使っている物達に私達が気づかない世界があるのならば、覗...
短編小説3作品。どれも今村さんワールド全開。 独特の世界観に引き込まれて一気読みです。 「木になった亜沙」 個人的には一種独特の輪廻転生?子供の頃に観ていた、それいけノンタックを思い出しました。 そこら辺にある普段何気なく使っている物達に私達が気づかない世界があるのならば、覗いてみたいようなそうでないような、不思議な話。 他2作品も奇妙で不思議。 やはりこういう世界観はこの人にしか表現できないのではないか。すっかり今村さんのファンになりました。
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今村作品は、不穏で、寂しくて、物悲しくて、ちょっとグロい。 グロい描写があると言うのじゃなく、人物の追い詰め方に手加減がない。 でも、こんな世界あるかもと思わせてしまう。読まされてしまう。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
今村夏子の最新作。 いや〜……これは……言葉が出ない、というのが正直なところ。ホントこの人は、新刊が出るたびに予想外の方向へぶっ飛んで行く……。
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淡々と語られる、すべてが平面的。 世界観はこれまでにない。 一気に読み終わるので連休向きではないです。
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今村夏子さん初読み。3篇とも不思議な物語。誰もが亜沙が渡したものを食べないし、木に生まれ変わるし、七未の物語はひたすら怖い。最後は途中から、あれ?犬?かと思ったら人間? 読解力ないからかなー、こういう物語は、どう読んでいいか分からない。
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表題作「木になった亜沙」を、はじめ、3作品が収録された作品。 亜沙は、誰も自分が作った食べ物を食べてくれない。とても哀しく切ない結末に衝撃的だった。 他の2作も自分はどこか人から受け入れてもらえないところから話が始まる。 切ない天下一ヒリヒリする。 最後の話は悲しくもあり未来...
表題作「木になった亜沙」を、はじめ、3作品が収録された作品。 亜沙は、誰も自分が作った食べ物を食べてくれない。とても哀しく切ない結末に衝撃的だった。 他の2作も自分はどこか人から受け入れてもらえないところから話が始まる。 切ない天下一ヒリヒリする。 最後の話は悲しくもあり未来のある話だったので救われた気がした。
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