パラ・スター〈Side 百花〉 の商品レビュー
・読み終わって感じたこと 仕事への取り組みの原点を再確認できた。 全力を尽くすことの大切さ。 常に相手の気持ちを知ろうと努力をし、相手にとっての最善策を考え、提案、実行していく。それらは、一朝一夕では実現しない。長い時間相手に伴走しながら、ケアを続けながら、進化させていく。
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この本、北上次郎氏が推しているのを見て、新刊で出た少し後に中古本屋で見かけた時に買おうと思ったのだが、表紙を見て手を出すのをちょっと躊躇った。 「おすすめ文庫王国2021」の第1位だったので、改めて探し直して、今度は購入。普通なら絶対買わないな。 第1位の推しコメントの中に『途...
この本、北上次郎氏が推しているのを見て、新刊で出た少し後に中古本屋で見かけた時に買おうと思ったのだが、表紙を見て手を出すのをちょっと躊躇った。 「おすすめ文庫王国2021」の第1位だったので、改めて探し直して、今度は購入。普通なら絶対買わないな。 第1位の推しコメントの中に『途中から涙が止まらない』とあったが、まあ確かにウルウルするところは多かった。 歳を取って涙腺が弱くなるのは如何ともしがたいが、そういうところを刺激する場面が次々と配された、ツボを押さえた作りではある。 生きている間ずっと付き合い続けなければならない身体のハンデを負いながら、それを受け止めて生きる決意をした人々、本人だけでなく家族や友人や近しい人たち、に対する描き方も良い。 テニスに限らず車いすで競技する人って確かに凄いなと思う。車いすを動かすだけでも大変だろうに、それをしながら球を打ったり走ったりぶつかり合ったり。 そういう車いすスポーツの世界と、それを支える競技用車いすの製作の現場についても勉強になった。 親友の宝良と約束し最高の車いすを作ることを目指して老舗の車イスメーカー・藤沢製作所に入社した百花、のストーリーはまあそれなり。 社長や上司や先輩が全て良い人で良かったけれど、実社会ではなかなかそうはいかないぞ。 小田切が何度もくり返す『その人の本当の気持ちに向き合う』『その人のために何が最善かを考える』というのは、仕事をする上ではとても大事なことだな。 一度大きな失敗をしながらそれを糧にして変化成長し、そして今、後輩を指導する小田切の姿は、お仕事小説として良いところあり。
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車いすテニスに関わる人間物語、まずは車いすコンストラクター側からのお話。 今回パラスポーツの意味(para-sports、もう一つのスポーツ)を知って、もう一つってなんじゃい、と思いましたが、この小説にはとても感動しました。 って言っても〈Side 百花〉を読んだだけなので… 続...
車いすテニスに関わる人間物語、まずは車いすコンストラクター側からのお話。 今回パラスポーツの意味(para-sports、もう一つのスポーツ)を知って、もう一つってなんじゃい、と思いましたが、この小説にはとても感動しました。 って言っても〈Side 百花〉を読んだだけなので… 続けて〈Side 宝良〉を読みます。 ではでは。
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そうか。東京オリンピック2020(パラリンピック)に向けた本ってたくさんあるんだよね。今の状況だと、オリンピック事態は反対なんだけれど、それに向けて頑張っているアスリートもいるんだよなぁと物語とは関係のない軸で思いをはせてしまう。 しかしそんな思いは物語の勢いに押し流される。...
そうか。東京オリンピック2020(パラリンピック)に向けた本ってたくさんあるんだよね。今の状況だと、オリンピック事態は反対なんだけれど、それに向けて頑張っているアスリートもいるんだよなぁと物語とは関係のない軸で思いをはせてしまう。 しかしそんな思いは物語の勢いに押し流される。 ひたむきな百花がまぶしい。
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北上次郎推しで読んでみた。 事故により下半身付随になった親友との友情と努力。グッとくるところもあり、それなり。
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どちらを先に読むのが正しかったのか分からないのですが、パラテニスプレイヤーの宝良の側から読みました。非常に感動的でティーン用の読み物にしておくのはとてももったいない傑作だと思いmした。 そして今回、宝良の親友百花の側から見た物語を読みました。こちらもまたプレイヤーを支える車椅子メ...
どちらを先に読むのが正しかったのか分からないのですが、パラテニスプレイヤーの宝良の側から読みました。非常に感動的でティーン用の読み物にしておくのはとてももったいない傑作だと思いmした。 そして今回、宝良の親友百花の側から見た物語を読みました。こちらもまたプレイヤーを支える車椅子メーカー、そして親友を支えたいと思いながら、技術が追い付かず懊悩する百花の姿に胸の熱くなる名作と言って差し支えありません。 百花焦り過ぎだろうという声も聞かれそうなくらい、宝良の成長に追いつきたいという思いが空回りしています。それを受け止める先輩もいい存在感を出しています。 順番的には百花side⇒宝良sideかなという気がしましたが、どちらから読んでもばっちり感動出来る事間違いないです。
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車椅子メーカーの新人、百花。百花には車椅子にこだわる理由があって… いじめられていた過去を持つ百花が、絶対の信頼を持つ親友宝良が事故に合い、車椅子生活を余儀なくされた。宝良の存在を救いたくて車椅子メーカーに就職した百花。真っ直ぐで努力家な様子に好感が持てました。先輩の小田切...
車椅子メーカーの新人、百花。百花には車椅子にこだわる理由があって… いじめられていた過去を持つ百花が、絶対の信頼を持つ親友宝良が事故に合い、車椅子生活を余儀なくされた。宝良の存在を救いたくて車椅子メーカーに就職した百花。真っ直ぐで努力家な様子に好感が持てました。先輩の小田切の存在も百花にとっては大きいと思いますが、きっと良いエンジニアになれそうな気がしました。 続編を先に読んだので、百花の存在も又宝良にとっても大きな物だって言う事が改めて実感できました。
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輝く表舞台の裏にある、たくさんの苦悩と車椅子製作者のプロ根性を見ることができた。 「仕事ってのは人に集まるもんだからな。そいつがそれまでやってきた過去の仕事が、次の仕事と人をつれてくるんだ。」 百花にはこれまた良い上司がいるんだな〜。 焦るときほど、目の前のことを蔑ろにすること...
輝く表舞台の裏にある、たくさんの苦悩と車椅子製作者のプロ根性を見ることができた。 「仕事ってのは人に集まるもんだからな。そいつがそれまでやってきた過去の仕事が、次の仕事と人をつれてくるんだ。」 百花にはこれまた良い上司がいるんだな〜。 焦るときほど、目の前のことを蔑ろにすることなく丁寧に生きたい!
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山路百花は親友君島宝良が車いす生活になったことをきっかけにして、車いすを製作する会社の社員になった。宝良は若くして東京パラリンピックの車いすテニスの代表になれるかも知れないほど上達した。自分の作った車いすを宝良に乗ってもらうと約束したのに、百花は自分の技術がなかなか向上しないこと...
山路百花は親友君島宝良が車いす生活になったことをきっかけにして、車いすを製作する会社の社員になった。宝良は若くして東京パラリンピックの車いすテニスの代表になれるかも知れないほど上達した。自分の作った車いすを宝良に乗ってもらうと約束したのに、百花は自分の技術がなかなか向上しないことに落胆している・・・ 書評家北上次郎氏が激奨していたので読んだら、本当に素晴らしい小説だった。表紙は女子中学生が手に取りそうなものなので北上氏が推薦してなければ読まないだろう。 スポーツ小説は割と好きなのだけれど、本作は必要なもの全てが搭載されてる。スポーツそのものの説明がうまい、登場人物が魅力的、成長物語がある、ピンチがある、そのスポーツを観てみたくなる(やりたくなる) 続くSIDE宝良は、プレーヤーから描いているらしく、こちらも激しく楽しみ。また、ドラマにすごく向いていると思うので映像化希望。百花は黒島結菜、宝良は、飯豊まりえでどうでしょう?
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車いすテニスの物語、というだけで即、手に取った一冊。実在する日本のスーパースターをモデルにしたと思われる選手たちも登場し、この人たちは本当にいるんだよ!と読んだ人に言いたい。競技をテレビで見られることはほとんどないが、車いすそのもののことなどもやさしく伝えてくれていて、イメージが...
車いすテニスの物語、というだけで即、手に取った一冊。実在する日本のスーパースターをモデルにしたと思われる選手たちも登場し、この人たちは本当にいるんだよ!と読んだ人に言いたい。競技をテレビで見られることはほとんどないが、車いすそのもののことなどもやさしく伝えてくれていて、イメージがわきやすいかなと思う。 ハンデを背負ってスポーツをする人の中には、宝良のようにある日突然それまであった体を失ってしまったという人も少なくないのだと思うと、再び立ち上がるまでの意思の強さは並々ならぬものがあるんだろうなぁ・・・。 それにしても百花は焦り過ぎというか気が早すぎて、そこはちょっとついていけなかった。技術職の2年目なんて、どう考えてもまだ初心者じゃないだろうか。
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