意識のリボン の商品レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
綿矢さんの作品は数冊読んできましたが、登場人物を通して本質を暴かれたような感覚になるのが特徴だなと改めて感じました(私主観) 特に「履歴の無い女」これは痛いところを突かれたな、と思ってしまいました。 ある会話の流れで「心のどこかで”分かるな”と思っていた」という心理描写が、まさにそれ。 辛い思いをしている人に対してもちろん寄り添いたい、力になりたいという気持ちがゼロじゃないけど、自分じゃなくてよかったという気持ちもゼロかというと否定できない。自分が進んで辛い思いをしたいかといえばしたくないし、「できるなら代わってあげたい」なんて代われるわけがないというのが大前提なんですよね。 上記は一例としてで、作品中にはあえて声に出して言うべきではないけれど心の中でほんの1mmくらいは無意識に潜在しているような心理が、心の声として、もしくは、セリフとして書かれている部分が多々あります。 少し重たいレビューになりましたが、綿矢さんが作り出すこざっぱりとした登場人物の女性たち、私は好きです!
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8つの短編小説からなる本だが、最後の意識のリボンの話が好きだった。履歴書に真っ先に書いてきた、人生で1番大事だと思っていた大きな成果よりも、人との関わりや人を助け、助けられたことの方が死に際では鮮明に思い出された部分が特に印象に残ってる。 しかし、文体や話の進み方が自分に合わなか...
8つの短編小説からなる本だが、最後の意識のリボンの話が好きだった。履歴書に真っ先に書いてきた、人生で1番大事だと思っていた大きな成果よりも、人との関わりや人を助け、助けられたことの方が死に際では鮮明に思い出された部分が特に印象に残ってる。 しかし、文体や話の進み方が自分に合わなかったのか、本自体はそんなに長くなくページ数も少ないのに読み終わるのにちょっと苦戦した。本を通して筆者が何を伝えたかったのか曖昧だった。
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僕たちは、普段感情を表す際、簡潔で単純な言葉でまのめてしまう。本来は、複雑なレイヤーがあるものをしまったものを引き出しから出すように。 本作は、感情を行ったり来たり迷ったりで親密な口調僕らに話しかける。大きな解決もないが少し背筋が伸びただけで良いのでは?そこが新鮮で面白い。現...
僕たちは、普段感情を表す際、簡潔で単純な言葉でまのめてしまう。本来は、複雑なレイヤーがあるものをしまったものを引き出しから出すように。 本作は、感情を行ったり来たり迷ったりで親密な口調僕らに話しかける。大きな解決もないが少し背筋が伸びただけで良いのでは?そこが新鮮で面白い。現在の僕たちの心のひだに、何かしら言葉を届けてくれる。それが小説なのかもしれない。
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短編集。 正直個人的に読み進めにくかった。 でも最後の「意識のリボン」はなぜかすごく泣けてきて通勤中あやうく涙流しそうになった。 死ぬ時って間際ってあんなことを思うのなら自分ならどの場面が出てくるんだろうと想像した。
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どの短編においてもやけにリアルな描写が多くあって情景が浮かびやすかった。女性ならではの独特な考え方とか表現が興味深かった。 個人的には「岩盤浴にて」「こたつのUFO」で一気に引き込まれたけどそれ以降の短編はあまりハマらず。 何となく、著者のエッセイ的な雰囲気の小説は好みだけどザ小...
どの短編においてもやけにリアルな描写が多くあって情景が浮かびやすかった。女性ならではの独特な考え方とか表現が興味深かった。 個人的には「岩盤浴にて」「こたつのUFO」で一気に引き込まれたけどそれ以降の短編はあまりハマらず。 何となく、著者のエッセイ的な雰囲気の小説は好みだけどザ小説はあまりハマれなかった。
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女性として、30代を迎えたからこそ 穏やかに読むことができた短編集。 20代前半に読んでいたら、 きっと不安に駆られていただろうなんて思います。
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「自己」とか「意識」といったものの曖昧さ、多面性をいろんな角度から切り出した短編小説集、という雰囲気。 それぞれの作品の主人公の世界の捉え方、感じ方はまったく共感や理解のできるものではないけど、自分にはない見え方を垣間見させてくれるから綿谷りさ作品は面白い。
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短編集ならどれか好きになれるものがあってもいいのに、全てでこの一文はどういう意味なの…となってなんにも分からずに読み終えた。いろんな本を読んでいけば掴めるようになるのかな、また時間あけて読もうと思う。
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65/100 読みやすいなぁ 8個の短編集になってた。 「怒りの漂白剤」っていう話はめちゃくちゃ刺さって☆5でした。すごく好き。 「好きを好き過ぎないようにする。」 本当にその通りだなと思った言葉。自分はこんなに費やしているのに…という見返りを求めてしまう。自分があまりにも極...
65/100 読みやすいなぁ 8個の短編集になってた。 「怒りの漂白剤」っていう話はめちゃくちゃ刺さって☆5でした。すごく好き。 「好きを好き過ぎないようにする。」 本当にその通りだなと思った言葉。自分はこんなに費やしているのに…という見返りを求めてしまう。自分があまりにも極端になることを知っているからこそ偏らないようにする努力の方が楽なのがすごく理解できた。 綿矢りさについて考える本であった。
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