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意識のリボン の商品レビュー

3.4

33件のお客様レビュー

  1. 5つ

    3

  2. 4つ

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  3. 3つ

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2023/10/19

綿谷りささんの小説を初めて読んだ。 率直にどれも面白い。そして女性を描くのが上手い。 1番最初の話から心を掴まれた。見知らぬ展開としての面白さもあるし、地で面白いというのもある。 1番好きだったのは表題作である「意識のリボン」こんな考え方をしたことはなかったがこんな感じだと良いな...

綿谷りささんの小説を初めて読んだ。 率直にどれも面白い。そして女性を描くのが上手い。 1番最初の話から心を掴まれた。見知らぬ展開としての面白さもあるし、地で面白いというのもある。 1番好きだったのは表題作である「意識のリボン」こんな考え方をしたことはなかったがこんな感じだと良いなと思うし、心にスッと入ってくる感じ。

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2023/08/01

2014〜2017年、4年の間に発表された9つの短篇をまとめた1冊。ずっと先、綿矢りさという作家を語る時、この短篇が重要なターニングポイントだったと語られるような気がしている。

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2023/07/03

読みやすかったけど、エッセイなのか小説なのか混沌して作中に入り込めなかった。 (綿矢りさに高校生の娘いたっけ?あたりで小説だと気付いた) でも「意識のリボン」と「履歴の無い妹」は面白いというか考えさせられることが多く読み応えあった。 特にこの一文はとても好き。 “本物の”“生の...

読みやすかったけど、エッセイなのか小説なのか混沌して作中に入り込めなかった。 (綿矢りさに高校生の娘いたっけ?あたりで小説だと気付いた) でも「意識のリボン」と「履歴の無い妹」は面白いというか考えさせられることが多く読み応えあった。 特にこの一文はとても好き。 “本物の”“生の”写真なんて、私はいらない。嘘っぱちでもいいから、笑顔でピースしている写真さえあればいい。人生で残しておく思い出は、安心で、たいくつな方がいい。

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2022/08/27

え、これエッセイ?作家が描く世界は、間違いなく彼らの周りで起こる現実世界の出来事に確実に影響を受けている。私はそう考えるから、好きな作家さんのエッセイを読むのはとても楽しくて、好きだ。 この本は、最初エッセイなのかと見紛うほどだった。そのくらい、なんだか全話に"ありそ...

え、これエッセイ?作家が描く世界は、間違いなく彼らの周りで起こる現実世界の出来事に確実に影響を受けている。私はそう考えるから、好きな作家さんのエッセイを読むのはとても楽しくて、好きだ。 この本は、最初エッセイなのかと見紛うほどだった。そのくらい、なんだか全話に"ありそう"な雰囲気を醸し出している。数年後の自分を見ているようだし、家族の裏の顔を覗き見してるような気分にもなった。不思議な作品だ。 そしてなるほど、これが綿矢りさ作品なのかと妙に腑に落ちた読了感だった。

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2022/06/24
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

エッセイかと思うほど、リアルで感情移入してしまう。 短編集ではあるが、女性の不安に思う感情に寄り添ってくれる優しい小説だった。 最後の短編「意識のリボン」では、生死を彷徨う事故により心の余裕を得た主人公がいた。私もせかせかせず、広い心を持って人に接したい。のにそれができていない‥

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2022/04/03

なんとなく手に取る機会がなかった はじめての綿矢さん作品。 ⁡ リボンモチーフのものが好きなわたしは ただ単純にタイトルに惹かれ 装丁のイラストのタッチも好みだったから パッと目についたのがきっかけ。 ⁡ ⁡ 独身女性、母、妻、娘…女性が主人公の短編集。 「こたつのUFO」「怒...

なんとなく手に取る機会がなかった はじめての綿矢さん作品。 ⁡ リボンモチーフのものが好きなわたしは ただ単純にタイトルに惹かれ 装丁のイラストのタッチも好みだったから パッと目についたのがきっかけ。 ⁡ ⁡ 独身女性、母、妻、娘…女性が主人公の短編集。 「こたつのUFO」「怒りの漂白剤」そして タイトルにもなっている「意識のリボン」が 好きだった。 ⁡ ⁡ ここしばらくの自分と重なるものが多すぎて ちょっと苦笑いしてしまう場面も。 ⁡ 怒りは、ちょっと厄介だ。 そのまま放置していればどんどん膨れ上がり いつか爆発、暴走しかねない。 かといって、ないものにはできない。 そこのところのさじ加減を 見つめるきっかけになったし いまの自分の受け止め方や対処の仕方を更新。 ⁡ ⁡ “意識”については、まだまだ大人になりきれていない年頃からぼんやりと考えてた。 心ってなに?どこにあるの? 意識って?意識と無意識のさかいは? ⁡ この本のなかに、その答えのようなものがあった。 ⁡ 父が逝ってしまったときから、“この世”も“あの世”も自分とぜんぶが一体化したように思う。 安心したくて、そう思いたいのかもしれない。 でも、そこから見守られながら わたしの意識とわたしは結ばれているんだと思うと 安心感で包まれる。 ⁡ ⁡ 綺麗事ではなく 人間臭い負の感情と呼ばれるであろう 怒りや情けなさ… そういう部分に蓋をすることなく まっすぐでリアルな感情むき出しの描写に とても共感したし、好感が持てた。 なんだかホッとできた作品だったな。

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2022/03/17

不思議で、どこか怖さのある短編集。 昔読んだのを読み返してるけど、全然覚えていなかった。 ●履歴のない女 娘と自分が、肺炎をきっかけに剥がれる。 病気になったのが自分じゃなくてよかった、と思ったと。 妻や母の役割が剥がれて、自分になるきっかけがわたしにも訪れるのかも。不思議な読...

不思議で、どこか怖さのある短編集。 昔読んだのを読み返してるけど、全然覚えていなかった。 ●履歴のない女 娘と自分が、肺炎をきっかけに剥がれる。 病気になったのが自分じゃなくてよかった、と思ったと。 妻や母の役割が剥がれて、自分になるきっかけがわたしにも訪れるのかも。不思議な読後感。 ●履歴のない妹 妙に魅力的な、裸の写真にまつわるお話。 本物の、生の、写真なんて私にはいらない。笑顔でピースしてる写真さえあれば良い。って言い切る潔さ、自分にはまだ無い。

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2022/03/03

やっぱり、小説なのかエッセイなのかモヤモヤして全くもって好みじゃない… 言葉選びも。興味湧きません。 3つ読んで、もうここでやめます。 人生は限りあるので。 表紙の絵が可愛いのに星一つ。

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2021/11/17

みなさんおっしゃってる通り、エッセイなのか小説なのか分からない不思議な短編ばかりだった! 「こたつのUFO」にあったように、書いたものからその筆者の人柄を判断してしまうのは多かれ少なかれあるなあ、と思った 何ならその人がどういう文章を読むかでも判断してしまうこともあるし 相手のこ...

みなさんおっしゃってる通り、エッセイなのか小説なのか分からない不思議な短編ばかりだった! 「こたつのUFO」にあったように、書いたものからその筆者の人柄を判断してしまうのは多かれ少なかれあるなあ、と思った 何ならその人がどういう文章を読むかでも判断してしまうこともあるし 相手のことを知りたいと思ったときに、相手がどういうものを作るか・好むかから知ろうとするのってよくないのかな とか言いつつ「怒りの漂白剤」を読んで、そうか綿矢さんの文章から感じるエネルギーって根底には怒りがあるのかなって納得してしまった 「意識のリボン」は、ちょうど同じタイミングで読んでた 全然雰囲気の違うような2作だけど、フランクルの「それでも人生にイエスと言う」と同じようなメッセージを感じたところがあった(愛に関するところとか、その人なりの実りある人生だったっていう記述とか、意味/超意味みたいなところとか)

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2021/10/10

がんばって読んだけどぜんぜん面白くなかった。 例えば「桃太郎」なら、桃太郎が鬼を倒しにいくはなし!みたいに、この物語はどういう物語なのかが明確なのだけれど、本作はそれがよくわからない、あるいは最後まで読まないと分からない。それが一番つらかった。 綿矢りさが書いた、という信頼があっ...

がんばって読んだけどぜんぜん面白くなかった。 例えば「桃太郎」なら、桃太郎が鬼を倒しにいくはなし!みたいに、この物語はどういう物語なのかが明確なのだけれど、本作はそれがよくわからない、あるいは最後まで読まないと分からない。それが一番つらかった。 綿矢りさが書いた、という信頼があったから最後まで読もうとがんばれたけど、正直がっかりした。「ひらいて」はよかったのになあ

Posted byブクログ