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みずほ銀行システム統合、苦闘の19年史 の商品レビュー

3.5

146件のお客様レビュー

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  2. 4つ

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  3. 3つ

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2020/06/03

多くのIT系の読者が予想した(のではないかと思われる)「失敗した話」ではなく、副題「3度目の正直」の通り3度目にして「成功した」という話。2度目、1度目もさかのぼってあらましが書かれているけれど、順番が逆になっていることで若干読みにくい。基本的には現場のエンジニアや製造メーカーは...

多くのIT系の読者が予想した(のではないかと思われる)「失敗した話」ではなく、副題「3度目の正直」の通り3度目にして「成功した」という話。2度目、1度目もさかのぼってあらましが書かれているけれど、順番が逆になっていることで若干読みにくい。基本的には現場のエンジニアや製造メーカーは養護するスタンスで、経営陣の責任や勢力争いを問題視する。3度目の正直でうまく言ったのならいいのだけれど、過去の延長線上の開発でこの先問題は起きないのだろうか。たとえば、iPodやiPhoneのような突然変異のようなブレークスルーがなくても将来的に生き残れるのだろうかと疑問に思う。

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2020/05/31

ITの現場を知らず社内政治に汲々とした人間しか経営層におらず意思決定が出来ないため、デスマーチになったという事。 現場レベルではもっと泥臭いものがあったんだろうな。 割と経営層に近いレベルの話しか書かれていないので、そういう意味では物足りない。

Posted byブクログ

2022/03/26

日本のIT業界のオピニオンリーダーを自負する日経コンピュータが2000年当時から追い続けたみずほシステム統合の取材の集大成と言える。  なぜ、システム統合は失敗したのか、その後どのようにしてリカバリを図ったのかを記している。 IT業界に身を置くものとしては読んでおくべきであろう...

日本のIT業界のオピニオンリーダーを自負する日経コンピュータが2000年当時から追い続けたみずほシステム統合の取材の集大成と言える。  なぜ、システム統合は失敗したのか、その後どのようにしてリカバリを図ったのかを記している。 IT業界に身を置くものとしては読んでおくべきであろう記録。  成功記の部分はヨイショ臭がするものの、2002年の失敗時の記録は経営層の不見識を糾弾し、「ほれ見たことか」という視点(これは当時からこの論調だった)で描かれている。 専門誌の記事をベースにしているため、専門用語の多い部分もあるが、ITの重要性を語った一冊。

Posted byブクログ

2020/05/24

ただの説明文。whatばかり説明していて、whyやhowの掘り下げが全然ないからそれこそマニュアルみたいなものを読んでる気持ちになった。ドキュメンタリーみたいなものを期待してたから甚だ残念

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2020/05/21

プロジェクトX的な読み物というよりも淡々と事実を並べた報告書って感じ. みずほ銀行FGはこの期間システム5000億を数年かけて減価償却せず,19年3月期に減損損失計上しているみたい.IT戦略上優位に立って今後の減価償却もなし.投資家としてはポジティブかな. 銀行業務の根幹をな...

プロジェクトX的な読み物というよりも淡々と事実を並べた報告書って感じ. みずほ銀行FGはこの期間システム5000億を数年かけて減価償却せず,19年3月期に減損損失計上しているみたい.IT戦略上優位に立って今後の減価償却もなし.投資家としてはポジティブかな. 銀行業務の根幹をなし従業員の業務フローがそれに大きく依存する基幹システムがあるべき姿に刷新されたことはいずれ数字に大きく出てくるんじゃないんだろうか. これだけの超大規模PJのキーマンは誰だったんだろうか. プロジェクトXが続いていたら確実にとりあげられているだろう. 広げた風呂敷が大きすぎて凄さが想像できない. 末端従業員がシステムをすんなり受け入れられるよう,研修を手配するのはもちろん,それを全国規模で,複数回,段階を経て展開し,さらに機関紙まで発行するということを考えるだけでパンクしそうだ しかし,巨大な情報処理システムほど脆弱なもの(ストレスに弱いもの)はないかもしれないなあ.ちょっとしたボヤが指数関数的に膨らんですぐに大火事になる.VUCAの時代,トライアンドエラーだ〜とよく言われるようになったけど緩められないものは緩められない 震災がきっかけになった10日の情報システム停止という超大規模インシデントは読んでて心が痛む.事後になって「あのときああすればよかったのに」と呑気な事後予測が書いてあってその背後にブラックスワンが笑っているのが目に浮かぶ. 安定であることが前提,つまり得られる利得の上限が見えているのに有事の際の損失は計り知れない脆弱なものにはヒステリックなくらいの臆病さや悲観的視点が必要だなあ.そもそもそんなことに怯えるポジションをとるなとタレブはいうけど,まあ取らざるを得ない場面はどこかであるから外期の教訓として インシデント原因としてあげられる経営者のIT軽視もしょうがない部分はあるんじゃないかな.全体として気になったのはそもそものリスク管理の考えかた,緊急対応の体制準備が不十分だったり,システムは安定稼働するという楽観 後インセンティブの問題,CIOがいたにもかかわらず,よくわからず投資効果を測れない基幹システム刷新に舵を切るのはできなかっただろう. 2000年台の戦略なき経営統合とIT活用の完全な失敗は現実を無視して理想に走ったこと.共通のあるべき姿を描くことなく,各々が自分のポジションを維持する不毛な社内政治戦争に展開してしまったこと,大本営発表でごまかし続けたこと 経営者のIT軽視とTHE日本企業っぽい 失敗の本質

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2020/05/17

読み物としては面白かったが、図表が多くあり読んだ媒体(電子書籍)が悪かったのか図表がきちんと表示されなく、本買ったらよかったと少し後悔。 内容としては、大規模システムにおける障害発生の原因やシステム的要因まで詳細に記述されており読みごたえはあった。ただわかってはいたが、現場レベル...

読み物としては面白かったが、図表が多くあり読んだ媒体(電子書籍)が悪かったのか図表がきちんと表示されなく、本買ったらよかったと少し後悔。 内容としては、大規模システムにおける障害発生の原因やシステム的要因まで詳細に記述されており読みごたえはあった。ただわかってはいたが、現場レベルの話ではなく経営レベルでの記述になっているので自分の今自分に活かせることはあるか?と言われると微妙。

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2020/05/10

2011年の東日本大震災後から大規模障害に発展するまでは臨場感あって読んでて楽しかったけど、それ以外は辛いよなー大変だよなーって感想しか出てこなかった

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2020/05/09

200509.読みやすかった。華麗なる一族の後に読めたのも良かったと思う。 銀行統合の大変さ、システムに対しての見通しの甘さ、影響について描かれている。 当時の現場担当は地獄だっただろうな。対応時間がそもそも夜中だし、重過ぎるリミットが刻々と迫る。答えを持っている人間も周りにいな...

200509.読みやすかった。華麗なる一族の後に読めたのも良かったと思う。 銀行統合の大変さ、システムに対しての見通しの甘さ、影響について描かれている。 当時の現場担当は地獄だっただろうな。対応時間がそもそも夜中だし、重過ぎるリミットが刻々と迫る。答えを持っている人間も周りにいないなか辛い。 後半の考察のような箇所が、後出しジャンケンのような感じで読んでて気分が悪かった。この発言をもってこう思っただとか、それならもっと具体的な記事なり意見で返すべきなのに、期待のような記事にしておいて叶えられなかったっていうのはずるいかと。

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2020/05/09

みずほのシステム統合プロジェクトについて詳しく纏まっており、プロジェクトマネジメントについて実例を通して学ぶことができる良書である。 なぜトラブルが続いたのか、そしてなぜ最後は完了させることができたのかを理解することができた。 結局はトップがその場しのぎや派閥争いをするのではなく...

みずほのシステム統合プロジェクトについて詳しく纏まっており、プロジェクトマネジメントについて実例を通して学ぶことができる良書である。 なぜトラブルが続いたのか、そしてなぜ最後は完了させることができたのかを理解することができた。 結局はトップがその場しのぎや派閥争いをするのではなく、将来の青写真を描けているか、そしてプロジェクトを丸投げするのではなくコミットしていくことが重要であるという話であった。また、ITシステムは属人性を出来る限り落とし、保守しやすく設計することも意識しなければならないことを再認識。

Posted byブクログ

2020/05/06
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

金融機関の基幹系システムに携わる者として勉強のため購入。 大規模障害が発生した経緯が載っていたけど、確かに起こりそうな障害。 どこの金融機関も、基幹系の更改はしたいけど、お金かかるしリスクも大きい割に売上には繋がらないから出来ないんでしょうね。。

Posted byブクログ