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私をくいとめて の商品レビュー

3.5

78件のお客様レビュー

  1. 5つ

    10

  2. 4つ

    24

  3. 3つ

    29

  4. 2つ

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  5. 1つ

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2020/12/28

本屋さんで買おうかな…と思いつつ買わずに帰ったら家にあった。柚木麻子さんのTwitterに女性作家さんとの交流が垣間見え、女性作家作品が読みたくなり。 あまりハマらず、淡々と読み終える。全体の流れとか筋とかにはあまり感想を抱かないけど、細かい全ての描写が読んでいて心地よく、割と好...

本屋さんで買おうかな…と思いつつ買わずに帰ったら家にあった。柚木麻子さんのTwitterに女性作家さんとの交流が垣間見え、女性作家作品が読みたくなり。 あまりハマらず、淡々と読み終える。全体の流れとか筋とかにはあまり感想を抱かないけど、細かい全ての描写が読んでいて心地よく、割と好き。 カーターの存在が良い。 ホテルで過ごした後に、自分の部屋に時間と労力を掛けて心地よい空間を作って過ごすことの価値と贅沢に気づいた、みたいな文章があったと思ったんだけど、これ書こうとして読み返したら、見つからない…これ読んでた時期に読んだ新聞記事かしら… 年末の、片付けの全くできていない我が身に刺さった文章。

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2020/12/21

グッサグサ刺さりました。「おひとりさま」を謳歌しているけど、客観的に孤独を感じてるのではと考えてしまう。そんな時に「孤独を感じても溺れてはいけない。」Aが助けてくれる。冷静なように見えて、マイナスな方向に感情が向いてしまい、どうしようもなく止められなくなってしまうみつ子とAの関係...

グッサグサ刺さりました。「おひとりさま」を謳歌しているけど、客観的に孤独を感じてるのではと考えてしまう。そんな時に「孤独を感じても溺れてはいけない。」Aが助けてくれる。冷静なように見えて、マイナスな方向に感情が向いてしまい、どうしようもなく止められなくなってしまうみつ子とAの関係性に目が離せなかった。 多田くんとの関係についても、男性と話す機会が少なくて、たまたまこの関係を好ましく思っているんじゃないかとか、恋愛に対する不安定さは30代になれば感じてしまうのかなって思うようないくつかの感情に出会えた気がする。 将来私も恐らくみつ子みたくおひとりさまを全うする気がするので、そろそろ頭の中にAが現れるんじゃないかな…

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2020/12/14

黒田みつ子、もうすぐ33歳。悩みは頭の中の分身が解決してくれるし、一人で生き続けてゆくことになんの抵抗もない、と思っていた。でも、私やっぱりあの人のことが好きなのかな?同世代の繊細な気持ちの揺らぎを、たしかな筆致で描いた著者の真骨頂。 綿矢りささんは、確か『蹴りたい背中』を読ん...

黒田みつ子、もうすぐ33歳。悩みは頭の中の分身が解決してくれるし、一人で生き続けてゆくことになんの抵抗もない、と思っていた。でも、私やっぱりあの人のことが好きなのかな?同世代の繊細な気持ちの揺らぎを、たしかな筆致で描いた著者の真骨頂。 綿矢りささんは、確か『蹴りたい背中』を読んでしっくりこなくてそれ以来食わず嫌いになっていた。今回映画化を契機に読んでみようかなと本作を手に取りました。・・・反省。何だこの私を描写したようなアラサー女子!めちゃくちゃ親近感しかないんだが。Aという別人格はいないけど、まるで自分の思考回路を読まれてるんじゃないかと思うくらい、私はみつ子だった。正確にはこんなに冷静でもいい子でもないけれど。多田くんのことを気が狂いそうに愛している実感はわかなくても、隣で心地よさを感じたり、一歩踏み出すことに他人に依存したり今の関係が壊れてしまうことが怖くて動けない気持ち、本当によく分かるよ~~。それでも誰かを求めて生きていくことが、私たちには必要で、この本は怯えをくるんでそっと背中を押してくれる素敵な一冊だ。映画も楽しみ!

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2020/12/14

脳内の誰かと話したことはないけれど、みつ子の思考傾向には共感部分多し。原作読むと映画のキャストに違和感ありますね。

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2020/12/09
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

一人ぼっちでピンチのとき、いつも脳内のAと話す私(黒田みつ子)が物語の主人公で、私から呼びかけるのは、これで最後にしますとAに話しかけ、感謝の気持ちを伝える場面が最後にあります。返事はなくても、頭の中でAが微笑んだような感覚があったところで物語は終わります。主人公にとっては、人生の新しい一歩を踏み出すという意味において意義のあることではあるが、主人公とAとの脳内の会話のやり取りを微笑ましいものと感じていた自分にとって、この終わり方は一抹の寂しさを感じさせるものでした。

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2020/12/06

一人でいるのが好きで、一人でないといられないように見えながら他者を求めてしまうみつ子に共感した。いいなと思う人はいるけれど関係を壊すのが怖いみつ子と、好きになった相手の悪いところも含めて全部好きで進んで貢ぐノゾミさんと、正反対に見えるようで他人への距離感の測り方がぎこちない点で似...

一人でいるのが好きで、一人でないといられないように見えながら他者を求めてしまうみつ子に共感した。いいなと思う人はいるけれど関係を壊すのが怖いみつ子と、好きになった相手の悪いところも含めて全部好きで進んで貢ぐノゾミさんと、正反対に見えるようで他人への距離感の測り方がぎこちない点で似ていて、恋愛下手な現代人のプロトタイプというか、どちらにも自己投影してしまう。

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2020/12/05

1人でいるということは、常に自分と対話することなのだと思う。自分にばかり向けられていた感度を、外の他者に向けたとき、1人ではなくなるのかな。 そういえば、幼いとき人形やぬいぐるみ相手に対話していたのと何だか似ている気がする。 成長していく過程でそれを手放し、また孤独になり、そして...

1人でいるということは、常に自分と対話することなのだと思う。自分にばかり向けられていた感度を、外の他者に向けたとき、1人ではなくなるのかな。 そういえば、幼いとき人形やぬいぐるみ相手に対話していたのと何だか似ている気がする。 成長していく過程でそれを手放し、また孤独になり、そしてまた新しい家族を作るために外に向かうということだろうか。

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2020/11/29

脳内A脳内設定がどーにもこーにもはまれず、半分くらいでとじてしまいました。 2020.11.29 119

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2020/11/12

❤あらすじ❤ 黒田みつ子、もうすぐ33歳。悩みは頭の中の分身が解決してくれるし、一人で生き続けてゆくことになんの抵抗もない、と思っていた。でも、私やっぱりあの人のことが好きなのかな?同世代の繊細な気持ちの揺らぎを、たしかな筆致で描いた著者の真骨頂。 ─本書あらすじより ❤感想...

❤あらすじ❤ 黒田みつ子、もうすぐ33歳。悩みは頭の中の分身が解決してくれるし、一人で生き続けてゆくことになんの抵抗もない、と思っていた。でも、私やっぱりあの人のことが好きなのかな?同世代の繊細な気持ちの揺らぎを、たしかな筆致で描いた著者の真骨頂。 ─本書あらすじより ❤感想❤ わたしはみつ子が羨ましい。 脳内のAがいれば寂しくないし、Aは自分自身なのだから、人間関係に大きな摩擦が起きることもない。 ここに悠々自適な「おひとりさま」が誕生する。 一人で生きていけるって凄いことだし、やっぱり羨ましい。 わたしは、変に外交的な性格なので、誰かがいないと毎日が成立しない(一人になりたい日ももちろんあるけど) その割にはともだちは少ないし人間関係も下手だ。 人間関係と言えば、みつ子と多田くんの関係も不思議だ。 付き合っている訳ではないのに、「うちでご飯食べますか?」と訊くみつ子に、それを断るものの、ちゃっかり料理をGETして夜食にする多田くん。 お互い嫌いでは無いのだろうけれど、それ以上踏み込めない、又は踏み込む気がない? 読んでいて焦れったく思うわたしは、肉食女子なのだろうか…?

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2020/09/11
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

最初の、合羽橋で食品サンプルを作っちゃったり、食玩にはまっちゃったりする「おひとりさま」描写に親近感が湧き、おひとりさまな主人公の脳内に、執事の如くぴたりと良いアドバイスをくれるAの存在。その設定や文章の読みやすさが良くて、中盤(イタリアに行く前)あたりまでは楽しくすらすら読めた。 けど、いくら作者が飛行機が嫌いだからといって、飛行機がどんなに怖いかをあんなにページ割かなくていいと思うし(やりとりの内容自体は本作とあまり関係ない気がする)、多田くんと付き合ってからの急なプチパニック、頭の中に他の人格を住まわす異常性、異性交流が苦手…みたいな、そこまでパニックになる人間に描かれてたか?みたいな違和感。タイトルの出し方も微妙だったなぁ。ただ、文章はとても読みやすくて、金原さんが言ったようにストレスフル。 うーん、多分、イタリア描写が中途半端だったんじゃないかしら。海外旅行!しかもイタリア!なのに、なんか箱根行ってきました、くらいの扱いな感じがする。

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