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カタリーナ・コード の商品レビュー

3.8

30件のお客様レビュー

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2022/06/20

ノルウェーの人気ミステリ、警部ヴィスティングもの。 「猟犬」もとてもよかった、あのシリーズです。 ノルウェーの地方都市ラルヴィク警察の警部ヴィリアム・ヴィスティングは誠実な男。 24年前に失踪したカタリーナ・ハウゲンの事件をいまだに気にかけていました。 カタリーナ・コード(暗号...

ノルウェーの人気ミステリ、警部ヴィスティングもの。 「猟犬」もとてもよかった、あのシリーズです。 ノルウェーの地方都市ラルヴィク警察の警部ヴィリアム・ヴィスティングは誠実な男。 24年前に失踪したカタリーナ・ハウゲンの事件をいまだに気にかけていました。 カタリーナ・コード(暗号)とは、台所に残されていたメモのことで、意味が解らないまま。 失踪した10月10日には、カタリーナの夫マッティンを訪ねて、語り合うのが習慣となっています。 ところが今年、行ってみるとマッティンは留守。 国家犯罪捜査局(クリポス)未解決事件班の捜査官アドリアン・スティレルがやってくる思いがけない事態に。 26年前のナディア・クローグ誘拐事件の新たな証拠が出て、マッティンが容疑者だというのです。 ヴィスティングの娘のリーネはすぐ近くに住んでいて、「猟犬」の頃は大手新聞社の記者でしたが、今はフリーのシングルマザー。 ヴィスティングは関連した事情を探る手伝いに、いずれは記事にもできるかと取材に慣れたリーネに参加させることにしていました。 そこへ、有能だが癖のあるスティレルが加わり… マッティンとどこか友人のような穏やかな関係になっているヴィスティング。 無実を信じているから悲しみに寄り添っているようにも見えるし、親しくなったから事実がわかった場合に斟酌しそうにも見える。 しかし… どうなるのか? 息詰まるような関係と、少しずつ判明する事実。 元警察官である著者ならではのリアリティと、いや規則違反ではと思う面も一部ありつつの人間模様。 真実を追求する執念、長い年月を経た真相は。 心に残る作品でした。

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2022/03/24

評価は4に近い。ゆったりした展開。家族関係が安定していて読んでいて好感が持てる。このシリーズの他の作品も読んでみたい。

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2022/03/13

ノルウェーが舞台の初読み作家さん。 24年前に失踪したカタリーナ、彼女が残した暗号のメモを手がかりに、警部ヴィスティングはずっと事件を追い続けていた。 このヴィスティングと娘で新聞記者のリーネ、コールドケース担当のスティレルの3人の視点から物語は描かれてます。最初は暗号の意味もわ...

ノルウェーが舞台の初読み作家さん。 24年前に失踪したカタリーナ、彼女が残した暗号のメモを手がかりに、警部ヴィスティングはずっと事件を追い続けていた。 このヴィスティングと娘で新聞記者のリーネ、コールドケース担当のスティレルの3人の視点から物語は描かれてます。最初は暗号の意味もわからないし、遅々として進まない。 でも半分くらいから、犯人はこいつだ、ってバラされて、そこからどうやって自白をさせるか…がおもしろかった。 囮捜査もどきの、ヴィスティングと犯人の2人っきりの旅行、リーネの取材、スティレルの証拠集めなど結構緊迫感がありました。 もうひとつのコールドケースとのつながり、どちらのコールドケースも死体が発見されていない中での捜査、なかなかおもしろかったです! 続編にも期待☆

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2022/02/28

北欧ミステリーには珍しく淡々とした話の進み方、主人公もエクセントリックでは無くじっくり人間像の描き方。

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2022/03/13

どんでん返しや疾走感とか派手さはないが、じっくりと向き合いながら真相にじりじり近づいていくなんとも言えない感覚を味わうことが出来ました。充実感。 解説「嘘をついているからと言ってそこで生じる感情が全て偽物だとは限らない」

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2021/08/01

猟犬を読んだ時も感じたが警察とマスコミとの関わり方が独特。面白かったんだけどミステリーを読むには勢いが必要、暑さとオリンピックに阻まれてすごいノロノロ読みになってしまった。

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2021/07/25

最初から最後までずっと面白かった。中だるみすることもなくどんどん進んでいき、気づかぬうちに夢中になってしまっていた。シリーズ化されているのも納得だ。著者の他作品も読んでみたい。

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2021/07/17

たまたま書架で発見して借りた。ヴェランダー警部に憧れ警察官になったという著書(杉江松恋の解説より)。北欧ミステリー界では若手なのかな。その志は主人公ヴィスティング警部の私生活(とは言ってもシングルマザーの娘と軍人の息子)も含めて細かく書き込まれている。せっかく長編なのだから、本題...

たまたま書架で発見して借りた。ヴェランダー警部に憧れ警察官になったという著書(杉江松恋の解説より)。北欧ミステリー界では若手なのかな。その志は主人公ヴィスティング警部の私生活(とは言ってもシングルマザーの娘と軍人の息子)も含めて細かく書き込まれている。せっかく長編なのだから、本題の事件解決以外のサイドストーリーがあっても良いのに、と思うくらい愚直に解決まで丁寧に描く。特に最後の山小屋で男二人が静かにお互いの腹を探りながら釣りをしたり料理をしたりする場面は緊迫感と自然描写のバランスが見事。 3.8

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2021/05/05

CL 2021.5.1-2021.5.5 ノルウェーミステリー。 タイトルのカタリーナコードの真相がけっこう好き。 落ち着いた語り口の、派手さはないが、山小屋での自然描写もしみじみとして、期待以上に楽しめた作品だった。

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2021/05/09

本国ノルウェーではシリーズ十二作目に当たる長編らしいが、邦訳は今作で二作目とのこと。猟奇的な犯罪、癖の強い登場人物、犯人との乱闘、終盤のどんでん返し…といった北欧ミステリーの特色は一切なし。二十四年前の失踪事件に再度スポットを当てる地味な展開ながら、容疑者との心理戦に重点を置いた...

本国ノルウェーではシリーズ十二作目に当たる長編らしいが、邦訳は今作で二作目とのこと。猟奇的な犯罪、癖の強い登場人物、犯人との乱闘、終盤のどんでん返し…といった北欧ミステリーの特色は一切なし。二十四年前の失踪事件に再度スポットを当てる地味な展開ながら、容疑者との心理戦に重点を置いた堅実な筋運びが実に読ませる。ヴィスティングとスティレル(クリポスのエリート)の関係性を対立構造へと持ち込まない潔さも好印象。淡白な作風ではあるものの、それが読み易さにも繋がっていて、追いかけたいシリーズがまたひとつ増えてしまった。

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