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カタリーナ・コード の商品レビュー

3.8

30件のお客様レビュー

  1. 5つ

    5

  2. 4つ

    13

  3. 3つ

    10

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2024/03/06

・あらすじ ノルウェーのラルヴィクが舞台。 もうすぐ定年を迎える警部ヴィスティングとその娘、フリージャーナリストのリーネが主人公。 未解決のまま24年経過した失踪事件と 26年前の誘拐事件を未解決事件担当捜査官のスティレルと捜査して解決していく。 ・感想 スティレルと反目しあい...

・あらすじ ノルウェーのラルヴィクが舞台。 もうすぐ定年を迎える警部ヴィスティングとその娘、フリージャーナリストのリーネが主人公。 未解決のまま24年経過した失踪事件と 26年前の誘拐事件を未解決事件担当捜査官のスティレルと捜査して解決していく。 ・感想 スティレルと反目しあい最後にお互いを認め合う!的な有りがちな展開…じゃなかった!! みんな大人でプロフェッショナルに仕事してた。 ドラマティックで派手な出来事が起こり、二転三転するような作風じゃなく、人間模様を大事にしてるミステリー。 容疑者と24年間友人として関係をもってきた主人公と容疑者のひりついた空気感と対話が印象的だったな。 しかしリーナが他人の家系図まで調査してたけどノルウェーもアイスランドみたいな家系図管理してんのかな?? 北欧の静かな雰囲気があるミステリーだった。

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2023/07/31

途中まで展開がかったるいなぁと思ってたのですが、トーマスが帰省した章辺りから面白くなって一気に読んでしまいました。派手さはないですが、登場人物の背景や心理描写など深みがあり、頭の中でドラマ化して読めました。小説としては終わりがもうちょっと……という思いは感じますが。土地勘が全然無...

途中まで展開がかったるいなぁと思ってたのですが、トーマスが帰省した章辺りから面白くなって一気に読んでしまいました。派手さはないですが、登場人物の背景や心理描写など深みがあり、頭の中でドラマ化して読めました。小説としては終わりがもうちょっと……という思いは感じますが。土地勘が全然無いので、地図で調べながら同シリーズの他の作品を読んでみたいと思います。

Posted byブクログ

2023/05/10
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

北欧ミステリーはスウェーデン、ノルウェー、フィンランド、デンマーク、アイスランドの5か国だが、 初のノルウェー作品。 キャンプをして釣りをする場面が印象的で、 北欧を肌で感じたような気がした。 静かで落ち着いた作風だが、 一方で家族の在り方が親しみやすい。 娘リーネの結婚の経緯も気になるし、 息子トーマスのその後も気になる。 警部ヴィスティングのシリーズを読むしかないかな。 これまで、スウェーデンとデンマークのミステリーは 読んできたので、 その違いを感じてみたい思う。

Posted byブクログ

2023/05/06
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

ヨルン・リーエル・ホルストの初読。 ヴィスティング警部の未解決事件シリーズ第一弾。 静かな物語だった。 派手な事件が起きるわけでもなく。外連味があるわけでもない。だけどとんでもなく面白い。 24年前にカタリーナという女性が数字の羅列を残して消えた。ヴィスティング警部はカタリーナの夫マッティン・ハウゼンと、被害者の親族と捜査官を超え、ある種親友のような付き合い方をしている。 一方、26年前の大学生行方不明事件に新たな証拠が出る。その証拠から、カタリーナの夫が容疑者として浮かび上がり。。。 北欧の小説によく見られる、重く暗く残酷な感じは一切せず。ヴィスティング警部らが地道に、コツコツと捜査を重ねて真実を特定する、静かな作品。アン・クリーヴスのような。 途中の場面でもあるが、波一つ立っていない湖面に向かってボートを漕いでいく、オールで水をかく音しか聞こえない、そんな静けさと寂しさが感じられる作品だった。

Posted byブクログ

2023/02/12

透明だが暗くて深い湖の底を覗き込む様な小説。警部ヴィスティングの仕事や人間に向き合う誠実さが、物語全体の空気感をを清浄し、(あくまで私的にではあるけれど)森林浴でもしたかの様な感じが残る。

Posted byブクログ

2023/01/21

またひとつ、面白い北欧ミステリのシリーズを見つけてしまった。嬉しい。 いきなりこう言ってはなんだけど、事件自体は、地味というか、もちろんタイトルにもなっている「暗号」であったり、犯人との駆け引きだったりと盛り上がりも謎もふんだんにあるのだけれど。 私の好きなところは違った、が正...

またひとつ、面白い北欧ミステリのシリーズを見つけてしまった。嬉しい。 いきなりこう言ってはなんだけど、事件自体は、地味というか、もちろんタイトルにもなっている「暗号」であったり、犯人との駆け引きだったりと盛り上がりも謎もふんだんにあるのだけれど。 私の好きなところは違った、が正しい言い方なのかもしれない。解説の杉江松恋さんにとても共感するのだが、この作品は「人間を描いた」ミステリだと思う。 主人公の警部ヴィスティングは、妻に先立たれ、娘のリーネ(職業は新聞記者)と孫のアマリエと共に(同居ではないものの)暮らしている。仕事一筋。 冒頭のヴィスティングがアマリエ(2歳)の子守りをしていて、あることが起こるシーンがとても好きで、ミステリの中の日常というか、事件とは関係ないところが、とても印象深く描かれている、と私は思う。 アマリエかわいいな〜と、言ってしまえばそれが大きな理由なのかも知れないけれど。(笑) また、犯人との対決で、微妙な心理戦になる場面があるのだが、追い詰める方と追い詰められる方の心の動きというか、会話の感じがとても良いテンポだった。 小学館文庫の続編2作と、ハヤカワミステリから出ている『猟犬』も読む予定。続きもどんどん訳されたらいいな。

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2023/05/19

ヴィスティング警部シリーズ12作目。邦訳としては『猟犬』に継ぐ2作目。今回もヴィスティングは過去の事件と向き合うことになる。 24年前、主婦カタリーナ・ハウゲンは、忽然と姿を消した。キッチンに不可解な暗号を残して。警察は徹底的に捜査したが、カタリーナは発見されないまま現在に至る...

ヴィスティング警部シリーズ12作目。邦訳としては『猟犬』に継ぐ2作目。今回もヴィスティングは過去の事件と向き合うことになる。 24年前、主婦カタリーナ・ハウゲンは、忽然と姿を消した。キッチンに不可解な暗号を残して。警察は徹底的に捜査したが、カタリーナは発見されないまま現在に至る。かつて捜査を担当したヴィスティングは、年に一度、夫のマッティンに捜査の報告をしに訪問を重ねるうちに、彼への疑惑を抱きつつ、友情に近い感覚も覚えるようになっていた。 そんな折、スティレルという国家安全捜査局の人間がヴィスティングを訪れる。マッティンが、同時期に起きたナディア・クローグ失踪事件の犯人と目されるというのである。スティレルはヴィスティングに、マッティンとの関係性を利用して自白に追い込むよう持ちかける…。 本書でも人間心理を捉える描写は現在である。また娘のリーネも絡んできて、ヴィスティングのパートと静と動が交互に入れ替わり、飽きさせない。リーネには娘が生まれており、なんとヴィスティングはおじいちゃんになって、孫娘に目尻を緩める姿も描かれる。 ヴィスティングは優秀だが、天才型の警官ではない。コツコツと証拠を漁り、積み重ねた知識が沸点に達した時点で天啓を得るタイプの捜査官だ。家族思いだが、完璧な男でもなく、不器用で、我々と同様に些細な嘘もつく。そこが彼の魅力でもある。 本書最大の山場は、山小屋でのヴィスティングとマッティンとのヒリヒリするようなやり取り。どんどん緊張感が高まり、このままどこへ進むのかと、手に汗握らずにいられない。このシーンだけでも読む価値あり! 本書から版元が早川書房から小学館に移り、コールドケースシリーズと銘打たれて3作が訳出されている。ヴィスティングものの迷宮事件を扱うということか。これは次も読んでしまおう。

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2022/10/23

図書館で。 新着本の中に入っていて借りたのですが、面白かったです。主人公がプロフェッショナルに徹している感じがすごく良かったなぁ。 20年以上前の事件をずっと気にかけていて、被害者の配偶者ともずっとコンタクトを取っていたのが何か引っかかる不信感があったから、というのがプロだなぁ...

図書館で。 新着本の中に入っていて借りたのですが、面白かったです。主人公がプロフェッショナルに徹している感じがすごく良かったなぁ。 20年以上前の事件をずっと気にかけていて、被害者の配偶者ともずっとコンタクトを取っていたのが何か引っかかる不信感があったから、というのがプロだなぁと思いました。友情も芽生えただろうに、そこはそれ、これはこれ、というきちんと区別する姿勢が良いなぁと思いました。 アメリカミステリーだと、この後に銃撃戦やドンパチが起こりそうなラストで、二人が静かな緊張感の中で釣りをしたり、穏やかに話し合うのも新鮮でした。突然の暴力などが出ない分、反対に何がどうなるんだろう?という気持ちが高まったと思います。 後父と娘、息子の関係も良いですね。変に反発していたり、馴れ合ったりしていない所が。きちんとやるべきことを行う、みたいな所が好きでした。他のシリーズも翻訳されているなら読んでみようかな。

Posted byブクログ

2022/08/30
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

北欧・ノルウェーのハードボイルドな刑事が事件を追うミステリー。ヴィスティング警部が24年前に失踪したカタリーナという女性の捜査資料を定期的に見返す。彼は失踪日には彼女の夫マッティンと会い、事件を見返す。そこに国家犯罪捜査局の捜査官スティレルが現れ、26年前のナディア・クローグ事件を捜査し、捜査線上にマッティンが浮上。ヴィスティングはマッティンを友人として、容疑者として裏で捜査する。カタリーナが残した数字の羅列暗号によりナディア・クローグ事件が一気に重なる!ヴィスティングとマッティンの心理戦が見どころ!!⑤

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2022/08/14

気温を肌に感じる小説と思っていたが、その答えは雨。あまりにも雨の場面が多い。肌寒さや風や木立の葉の揺れなど想像してしまう。 主人公と表紙のイラストがぴたっとと重なる。 シリーズいつまで続くのかわからないが読破したい。

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