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の商品レビュー

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51件のお客様レビュー

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2022/05/28

時代物だけど今と同じ悩みがリアルで、気を揉むような話しばかりだったけど、それぞれ少し希望が見えたかな。最後の話しの主人公に、杣子の言葉が届いて良かった。あの状況だと、人の言葉はなかなか届かない。

Posted byブクログ

2022/02/02
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

人生に悩む女性と占いに関する短編集7話。 (占いではないものもあった気が。) 自分の人生に悩む女性が占いに取り憑かれ、最後はハッピーエンドまでいかないまでも、自分なりに前に進んで歩みだしていくお話が多かった。 特に、「深山町の双六堂」の話が印象的。 平凡・平穏な人生を送っていた妻が他人からの言葉をきっかけに、他の家庭と比較し、点をつけ始める。他人と比較し始めるとキリがないし、自分の中で折り合いをつけていかないといけないのだとつくづく感じた。 7話目の「北聖町の読心術」では、2話で出てきた仙子が出てきて、最後はすっきりとした終わり方が良かった。 短編集の中で登場人物がリンクしているのも良かった。

Posted byブクログ

2022/01/23

連作短編7篇。 時代設定は大正〜昭和初期ぐらい? ふとしたきっかけで占いの類いにハマる悩める女性たちを描く。 「よき人生」の正解がないから惑い、さらに選択肢も少なければ思い詰めるか諦めるか・・・。 だから、背中を押してくれる言葉を占いに求めるのだと思う。

Posted byブクログ

2021/12/29

2020 1/20 (株)新潮社 2021 12/29 読了 久しぶり…本当に久しぶりの読了本^^; この間でもいろいろ読んではいるんですよ 「テスカトリポカ」佐藤究(著)とか この題名 占い師が興味を持って当然ですよね? 占い師や占いに縋る女性が主人公の7編の短編集 ...

2020 1/20 (株)新潮社 2021 12/29 読了 久しぶり…本当に久しぶりの読了本^^; この間でもいろいろ読んではいるんですよ 「テスカトリポカ」佐藤究(著)とか この題名 占い師が興味を持って当然ですよね? 占い師や占いに縋る女性が主人公の7編の短編集 時代背景は明治から大正にかけてでしょうか 女性の生き方も変化して行こうとしている時代 ひょっとしたら今と同じ様な時代なのかも。 自分の生き方、女性の価値に向き合って少しずつ変化して行く女性に力強さを感じます。 足元を見ながら狭いとも思える世界で生きながらも 堅実な未来も見ている女性ならではの視点に唸らされます。 これからまさに女性の時代 ぼくら男はどう生きていく? 木内昇さんの直木賞受賞作「漂砂のうたう」も読んでみたい。

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2021/11/21

今年初めて知った作家さん。文章が洗練されていて、とても読みやすい。女性作家ならではの視点は時にシニカルで、登場人物の哀切を際立たせている。今後ずっと、読み続けていきたい作家さん。

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2021/10/27

占いにまつわる短編。どれも楽しかった。時代背景がちょっと古く設定されていることもあり、より一層創造力をかきたてられた。

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2021/09/17

占いによって気持ちをリフレッシュする物語が7つ.「頓田町の聞奇館」の口寄せが面白かった.見合いの話を断り続ける知枝が、写真でしか見ただけの飛田和作がどんな人だったのかを知りたいと聞奇に依頼.べらんめえ口調の和作、彼を支える妻の轍の生活状況を知った知枝の心持が変化する過程が楽しめた...

占いによって気持ちをリフレッシュする物語が7つ.「頓田町の聞奇館」の口寄せが面白かった.見合いの話を断り続ける知枝が、写真でしか見ただけの飛田和作がどんな人だったのかを知りたいと聞奇に依頼.べらんめえ口調の和作、彼を支える妻の轍の生活状況を知った知枝の心持が変化する過程が楽しめた.それにしても女性は占いが好きなのか、それでないと気持ちの切り替えができないのか理解に苦しむ.

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2021/09/12

ひまな人から、星座や血液型や生年月日などから占いをされ、ハイハイと聞き流してきて還暦をすぎた私。 占いアレルギー?のせいか、何も残らない本でした。 友達が、占いの館だ、新宿の母だ、辻占いだとお金と時間を捨てていた姿と重なってしまったのかも、しれません。

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2021/09/10

木内さんの作品はいつもその読後感の良さに数日支配されます。今回はイメージイラストを何枚も描いてしまいました。 内容は大正終わり頃の悩みを持つ女性たちの話の短編集。 小さなわだかまりを占ってもらってから毎日のように占いに通ってしまう女性や、なりゆきで他人にアドバイスをしたのが...

木内さんの作品はいつもその読後感の良さに数日支配されます。今回はイメージイラストを何枚も描いてしまいました。 内容は大正終わり頃の悩みを持つ女性たちの話の短編集。 小さなわだかまりを占ってもらってから毎日のように占いに通ってしまう女性や、なりゆきで他人にアドバイスをしたのがきっかけで『視る』ようになる女性など。 そこここに大正の香りを漂わせつつ女性の生き方、考え方を描いた作品集。 占いはしょせん自分に都合の良い言葉を聞きたいだけという事を描いているのだが、そこにオカルトを忍ばせている。 その塩梅がとても見事で、大正という色鮮やかなレトロな感じを醸し出しているように思った。 この本とても好きです。 多分ここ数年のナンバーワン。

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2021/09/03

凄く良かった、図書館でなんの気無しに手に取った本だけど。恋とか自分の有り様に何となく不安感や違和感を感じる女性たちがそれぞれの形で占いみたいな不思議な手段に手を出す様子は、自分も同じような気持ちの流れを辿って同じように手を出したことがある…笑って気持ちになった。丁度20代後半とい...

凄く良かった、図書館でなんの気無しに手に取った本だけど。恋とか自分の有り様に何となく不安感や違和感を感じる女性たちがそれぞれの形で占いみたいな不思議な手段に手を出す様子は、自分も同じような気持ちの流れを辿って同じように手を出したことがある…笑って気持ちになった。丁度20代後半という、何となく本当にモラトリアムが終わりかけて、立場も人との関係性も何となく今までとは大きく変わって且つ定まりつつある中でこの本を読めて良かったと思った。扱っている内容は奇っ怪なもので、鷺行町の朝生屋なんかはめちゃ怖かったけど、全体的にさらりと気持ち良い薄味でそれも良かった。

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