次のテクノロジーで世界はどう変わるのか の商品レビュー
大変勉強になる本であることは間違いない。けれど、例えば4Gと5Gは何が違うの? といった問いに、機能面だけでなく仕組みを本書で理解するのは難しいだろう。いや理解できていないだけか。しかし、著者の経歴(一部上場企業のオーナー一族で留学や国際機関等でのインターンを繰り返し、グーグルへ...
大変勉強になる本であることは間違いない。けれど、例えば4Gと5Gは何が違うの? といった問いに、機能面だけでなく仕組みを本書で理解するのは難しいだろう。いや理解できていないだけか。しかし、著者の経歴(一部上場企業のオーナー一族で留学や国際機関等でのインターンを繰り返し、グーグルへ)はすごいな。
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次世代テクノロジーの3つのトライアングル ・5g ・クラウド・ビッグデータ ・AI データが自分の望むままにカスタマイズされたサービスを提供してくれる社会になる。データを使って顧客をおもてなしする姿勢が、圧倒的に強みになる。 また、ハードウェアを売って終わり、ではなく、売った先...
次世代テクノロジーの3つのトライアングル ・5g ・クラウド・ビッグデータ ・AI データが自分の望むままにカスタマイズされたサービスを提供してくれる社会になる。データを使って顧客をおもてなしする姿勢が、圧倒的に強みになる。 また、ハードウェアを売って終わり、ではなく、売った先でどのようなサービスを提供できるかが企業の強みになり、それを軸に職種が分化していく。 【AI】 AIの発達により、単純な要素だけではなく、「こうかもしれない」という仮説を作る能力がコンピュータにも可能になった。画像解析では、特徴量によって画像に映っている物体を判断しているが、その物体が今まさにどのような状態にあるか、を言語で表すには程遠い。 これからは、AIが何に使えるか?AIによって儲かる分野は何か?を意識していく必要がある。 AIの生命線はデータの蓄積であり、グーグルやアマゾンはクラウドサービスの改善競争を繰り広げている。 グーグルが一歩抜き出ており、世界中の情報を整理し、スマートスピーカーなどの技術に使用している。 画素数が上がることで、AIが認識するものの質と量が高まる。これにより、個人に対するサービスが際限なく拡大していく。 これにより、アマゾンなどが冷蔵庫やベッドから生活のデータを取る代わりに、これらを無料で販売する可能性すら見える。 自動運転技術により、個人運転、タクシー、バス、トラックなどが全て一つのネットワークで最適化され、渋滞のない安い快適なドライブを楽しめる。 倫理観の問題があるが、便利さと倫理観を天秤にかけた際に、どちらが上回るか。 【5G、クラウド】 ①超高速 ②低遅延→遠隔操作の浸透 ③同時接続→全ての物がネットに繋がる時代に 低遅延とAI認識により、ドローン配達、遠隔手術などが実用可能レベルに落とし込まれる。 クラウド技術:写真整理、ウーバー、いずれはOSそのものがクラウド化され、パソコンはただのモニタとキーボードだけになるだろう。 ブロックチェーン:胴元が管理するコスト高と利便性の低さを補うため、参加者全員の信用のもと相互認証し合うシステム。ワインやダイアモンド、アート作品など、「証明」が必要なものに向いている。 テクノロジーの進化とは、ほとんどが失敗作の中、一握りの成功を得るための失敗の連続にある。次にどんなテクノロジーが来るかを予測し、そのテクノロジーを使ったビジネスの開発をしていかねばならない。 【感想】 この本は、これからの世界において、どのようなテクノロジーが人々の生活をどう変化させるのかを、 平易な記述で説明していた。 次の時代のキーワードは3つ、「5G」「AI」「ビッグデータ・クラウド」である。 これらの特徴は、3つがそれぞれ独自の進化を遂げるのではなく一体的となり社会に影響を及ぼすという点だ。 顧客の生活様式を数値化し集約したビッグデータをもとに、AIが顧客の趣味趣向に合わせてコマーシャルを行う。 テレビCMのような画一的で一方的な広告ではなく、見たい人が見たいものに目が行くように企画された広告が打ち出される。 また、これらの大規模なデータをやり取りするのが5Gという高速通信システムであり、 自動運転、ドローンなど、距離的制約を超えたインタラクティブなサービスを支える基盤となる。 もはや上記3つのテクノロジー無しにサービスを作ることすら出来なくなる。 そしてこれからの企業が考えなければならない命題は、テクノロジーの先、つまり「テクノロジーがどんなサービスを提供してくれるのか」を考え、 それに付加価値を生み出すことである。 テクノロジーを身に着けることまでは当然の責務であり、そこから企業と社会に利益をもたらすことができない者から脱落していく社会になるのだ。
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より沢山のデータをより高速に送信・処理・保存するための技術開発が進んでいる。ここでは、5G、クラウド、AIを中心に解説がされ、そこに乗っかる技術として、自動運転やスマートハウスが紹介されていた。本書で足りない話としては、量子コンピュータやセキュリティ関連技術。IT依存度が高まれば...
より沢山のデータをより高速に送信・処理・保存するための技術開発が進んでいる。ここでは、5G、クラウド、AIを中心に解説がされ、そこに乗っかる技術として、自動運転やスマートハウスが紹介されていた。本書で足りない話としては、量子コンピュータやセキュリティ関連技術。IT依存度が高まれば、サイバーテロのリスクも高まる。デジタル通貨の実現も、セキュリティ対策次第だろう。次は、セキュリティの本を読んでみたい。
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AI、4G、クラウドを関連づけて考えた事は無かったので本書を読んで色々と府に落ちた。 1、2章は飛ばして読んでいいかも。 何でもビッグデータによってAIが自分に必要なものを勧めてくれる未来も便利だが、自分でも全く興味が無かった世界を広げてくれる偶然や出会いも必要なんじゃないかと思...
AI、4G、クラウドを関連づけて考えた事は無かったので本書を読んで色々と府に落ちた。 1、2章は飛ばして読んでいいかも。 何でもビッグデータによってAIが自分に必要なものを勧めてくれる未来も便利だが、自分でも全く興味が無かった世界を広げてくれる偶然や出会いも必要なんじゃないかと思ったり。
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AIにできること、5Gになってできることが読みやすく整理されている。 そして、そこからの人間の発想が大切であるとの論旨は至極全う。これを誤り、結果次のテクノロジーが、人間の発想と比較して過剰な性能を提供するような事態がついに来るような気もする。そんな事態は人間に何ももたらさないの...
AIにできること、5Gになってできることが読みやすく整理されている。 そして、そこからの人間の発想が大切であるとの論旨は至極全う。これを誤り、結果次のテクノロジーが、人間の発想と比較して過剰な性能を提供するような事態がついに来るような気もする。そんな事態は人間に何ももたらさないのでは?この本には無いけど、スマートダストとか。止めてもいいのに。 次世代テクノロジーとの対峙の仕方は、『イノベーションのジレンマ』とセットで理解していく必要があるのかも。
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【考えるは無限大】 凄まじい勢いで成長しているのがテクノロジーの世界です。 他の分野でこのように成長著しい分野はありません。 統計的なものは劇的変わるでしょう。 データもサンプルから判断するのではなく、母数はすべてになります。 つまり、現実(すべての事象)を見て様々な切り口でデ...
【考えるは無限大】 凄まじい勢いで成長しているのがテクノロジーの世界です。 他の分野でこのように成長著しい分野はありません。 統計的なものは劇的変わるでしょう。 データもサンプルから判断するのではなく、母数はすべてになります。 つまり、現実(すべての事象)を見て様々な切り口でデータを並べるだけになります。 存在する空間すべてをデータに変えてしまうのです。 プライバシーはないと考えるのが正しいかもしれません。 すべてをさらけ出し本当に望むものをレコメンドしてもらう。これがいいのでしょう。 人はデジタルという無限に広がる宇宙空間を創り上げました。データとして無限大に入れ込むことができます。 人々は日々、膨大なデータをつくっています。毎日、ベッドに寝てじっとしているわけではないのです。 人と話をする。ネットで検索をする。朝ご飯を食べる。テレビを見る。通勤する。仕事をする。メールを作成する。コーヒーを飲む。おやつを食べる。本を読む。動画を見る。料理をつくる。ジムで体を鍛える。スマホを見るなどすべてをデータとして蓄積するのです。 すごいものが見えてくるでしょう。 物語のデータを膨大に集めれば、AIである程度、ストーリーを作ることも可能になるでしょう。 アニメなどはヒットするとよくスピンオフ作品がつくられますが、はじめからすべての人物の物語が用意されていて、今回は〇〇君を主人公にした物語を公開するというようなこともできるでしょう。自動的に派生作品がどんどんつくられていく感じです。 どこまで広がるのでしょうか? どこまでも広がるのでしょう。
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5G、人工知能、クラウドの3点により、これからのビジネスは大きく変わる。なぜなら通信速度の高度化、により大量のデータを処理することが可能に、その結果人工知能の精度が上がり、より一層優れたサービスを受けることができる。たえとば製造業で言えば、ハードはもはやただの箱となり、どのような...
5G、人工知能、クラウドの3点により、これからのビジネスは大きく変わる。なぜなら通信速度の高度化、により大量のデータを処理することが可能に、その結果人工知能の精度が上がり、より一層優れたサービスを受けることができる。たえとば製造業で言えば、ハードはもはやただの箱となり、どのようなソフトをアップデートして客を喜ばせるかが重要となってくる。スマホやパソコンも容量とかはクラウドがあって5Gがあれば必要性はなくなる。つまりハードは無料で売ってサービスで儲けるのような企業が増えてくる。となるとそれらのハード製品を専売で売っている企業はもはや存在できない。企業の話では製造業に未来がないように思えてしまうが、新たなサービスが増えるに伴いエンジニアとしては仕事が減るとは思えない。したがって自動車や自社に固持せず、どの製造業でも通用するスキルを身につけることが必要不可欠と考える。
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「ネットコラムをかき集めたスクラップブック」 筆者の仮説とそこそこ新しいトレンドをエビデンスを端折って、つらつらと書き記したありがちな新書。 データが重要で、ハードではなくソフトで稼ぐコングロマリットがビジネスの中心になるという仮説に立って、5G、AI、クラウド・ブロックチェ...
「ネットコラムをかき集めたスクラップブック」 筆者の仮説とそこそこ新しいトレンドをエビデンスを端折って、つらつらと書き記したありがちな新書。 データが重要で、ハードではなくソフトで稼ぐコングロマリットがビジネスの中心になるという仮説に立って、5G、AI、クラウド・ブロックチェーンが作る世界がどんなものかを見せてくれる。そういう意味では、簡単で読みやすくデジタル社会を学べる1冊にはなっている。
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最新のテクノロジー事情について分かりやすくまとめた本。 最初の第1章は著者のきらびやかな経歴がメインで、 ここが著者の自慢に聞こえてしまう感は否めないが、 そこを我慢して進むと、本題のテクノロジーの話になる。 自分のようにテクノロジー初心者の自分には、学びになる箇所も多々あった...
最新のテクノロジー事情について分かりやすくまとめた本。 最初の第1章は著者のきらびやかな経歴がメインで、 ここが著者の自慢に聞こえてしまう感は否めないが、 そこを我慢して進むと、本題のテクノロジーの話になる。 自分のようにテクノロジー初心者の自分には、学びになる箇所も多々あったが、 プロからすると結構当たり前の内容かもしれない。 もっと、著者なりの未来構想があればよりよかったと思うが、 本という体裁からかその部分はやや保守的かもしれない。 (ぶっとんだ著者オリジナルの意見・予見があるわけではない。) 新書なので、すぐ読める。そこは良い点。 こういったエントリー系の本を何冊か読めば、 ある程度の基礎知識は身に付くと思う。
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