騒がしい楽園 の商品レビュー

中山七里(著者)

2020/05/23

子どもの声は騒音で幼稚園にも保育園にも入れない待機児童がいて
そんな中で園児が被害にあう、問題は重い。

しかし、
なんだか乗り切れずに終わってしまった。
多分私はこの幼稚園には入れない。
からかな。

それに自宅から近くとはいえ塾から5歳児一人で帰らせる？
夜だぞ！夜！19時！おいおい！
どこの国のお話ですか・・・てか私が時代遅れなんだろうか。
5歳児が1人で出歩くなんて
それはもう「サザエさん」の世界！
あの小さい子に一人でお使いさせるテレビ番組（私はキライ）だって
あんなに大人が周りで見守っているではないか！

単純にうちの子がダメダメだったのか。。。
というところが気になって
だめだった。

2020/03/19

幼稚園を舞台に、現代の社会問題も交えて描かれたミステリ。今回の主役であるデジタルウーマン・神尾舞子は「闘う君の唄を」にも登場していた彼女。あの時は好感を持てない、というかやや苦手に感じるキャラでしたが（真っ当ではあったけれど取っつきにくかったんですよねえ）。冷静で論理的な中にも、やはり誰にでもあるような弱さも垣間見えて。非常に応援したいキャラクターになっていました。論理を突きつけ皮肉で返すところなんて、痛快ですらありました。
幼稚園に対する嫌がらせから始まった、あまりに痛ましい事件。その渦中に立たされる舞子の姿は本当に痛々しくって。彼女の責任であることなんてほぼないと思うのですが。嫌だなあ、こういうふうに誰かを生贄にしてしまいたい風潮って！　読んでいてほんとうに苛々します。でも現実でもこういうものなのかも……。

2020/03/17

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見えない魔の手から子どもたちを守ることができるのか?埼玉県の片田舎から都内の幼稚園に赴任してきた幼稚園教諭・神尾舞子。待機児童問題、騒音クレーマー、親同士の確執…様々な問題を抱える中、幼稚園の生き物が何者かに殺される事件が立て続けに発生する。やがて事態は最悪の方向へ―。12ヶ月連続刊行企画第1弾!
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都内の幼稚園が舞台。モンスターペアレントはここにもいるし、田舎の幼稚園よりも周辺住民からの風当たりは強い。母親同士の上下関係や、子ども同士の関係性の微妙さ、加えて待機児童問題など、配慮しなければならないことは様々あるが、それどころではない忌まわしい問題が起こるのである。警察はなかなか本腰を入れてくれないように見えるが、事態はどんどんエスカレートし、とうとう園児にまで被害が及ぶ。ここで警察もやっと本格的に捜査を始める。園長の事なかれ主義に憤り、園外の出来事にどこまで責任を負えばいいのかに悩み、子どもたちの受けるショックに胸が痛み、大人の身勝手に怒りを覚える。何より真犯人の自分のことしか考えない幼さに愕然とさせられる。いろんな感情が渦巻く一冊だった。

2020/03/10

最新の作は幼稚園の先生「三浦しをん」ばりのお仕事シリーズと言っていいのだろうか、いやお仕事推理小説かな、そのせいか著者の数々のスターたちが出てこない。それと余りにも多作すぎるのか謎解きもやや単純だ、ちょっとお仕事しすぎじゃないかなあ、それでもそれなりに楽しませてくれるのは流石と言うべきか。

2020/03/09

『闘う君の唄を』の続編…　といっていいのかな。幼児教育という舞台は共通するけれど。
メインのミステリ部分は分かりやすいので、テーマは幼児教育の歪さか。そこまで深くはないけれど、深掘りされても嫌気が差すだけかもしれないから、エンタメとしてはこのくらいがいいのだろう。舞子だけだと重苦しくなるところだが、同僚の池波の飄々とした態度のおかげでうまくバランスが取れている。

2020/03/08

埼玉県から都内の幼稚園に赴任してきた主人公・神尾舞子。待機児童問題や近隣住人との騒音問題、親同士の確執など、対子どもよりそちらの方が大変そうな毎日を送る舞子。さらに動物の惨殺事件がエスカレートしていき、さらに園児の一人が殺される。
作品の中に社会問題を題材にしたものも多く、今回もそんな作品。園児を殺した犯人は全く予想外の人物だった、その動機がなんとも納得しがたく、そんな理由で僅か５才の子が殺されたなんて…と憤りを感じつつ、ラストの園児とのやり取りに希望を見いだせた気がする。

2020/03/01

幼稚園教諭の神尾。田舎から東京の幼稚園に転勤。今までの幼稚園とは違い、騒音、待機児童、親達…いくつもの問題があり着任より頭を悩ませる。そんな中、幼稚園の生き物が殺され、さらには児童が殺されてしまう。
中山さんだけに期待してしまうのか、あっけなかったな。幼稚園をめぐる問題を映し出しているんだけれどね。物語の中でもどれも解決していないし。特に強く印象の残るものはなく。登場人物も光るものはなく。犯人もわかってしまうし、盛り上がりに欠ける。デビュー10周年連続刊行企画、第一弾ということなので次に期待だ。

2020/02/19

世田谷の若葉幼稚園に赴任してきた舞子。赴任した早々幼稚園の飼っていて動物達が次々と殺されていく。そして最悪の事態となり…容疑者が多すぎて、犯人が誰か予想しながら読み進めましたが、ラストやられた！まさかそう来たかと。タイトルは最後まで読むと納得でした。

2020/02/11

埼玉県の片田舎から都内の幼稚園へ転任してきた神尾舞子と池波智樹。

騒音や待機児童など様々な問題を抱える中、幼稚園の生き物が何者かに惨殺される事件が立て続けに起き、やがて事態は最悪の方向へ――。

むーん、登場人物のキャラなんかはいいんだけど、犯人がな〜……登場したときから胡散臭くて、案の定ってのはどうなのか？ｗｗｗ

中山七里デビュー10周年12ヶ月連続刊行企画、第一弾だそうで……ｗｗｗ

2020/02/08

埼玉県の片田舎から都内の幼稚園に赴任してきた幼稚園教諭・神尾舞子。待機児童、親同士の確執など様々な問題を抱える中、動物の惨殺事件が立て続けに発生。やがて、事態は最悪の方向へ。

「５歳児がこんな風にしゃべるか？」という会話の不自然さへの疑問はともかく、あまりにステレオタイプな登場人物像、犯行の動機の薄っぺらさなど、これまで楽しませてもらった中山七里作品と比べるとイマイチだった。
（Ⅽ）