デトロイト美術館の奇跡 の商品レビュー
私は絵が好きだが、市が財政破綻したなら、美術館にある高額の名画を売却して債務を補うのは仕方ないと思った。名画を描いた画家たちもきっとわかってくれるだろう、と。でも奇跡は起きるのだ、デトロイト美術館では。もし自分の住んでる市が同じ状況になったら、美術館の作品を守るより市民の生活を守...
私は絵が好きだが、市が財政破綻したなら、美術館にある高額の名画を売却して債務を補うのは仕方ないと思った。名画を描いた画家たちもきっとわかってくれるだろう、と。でも奇跡は起きるのだ、デトロイト美術館では。もし自分の住んでる市が同じ状況になったら、美術館の作品を守るより市民の生活を守る方が優先されてほしいと思うのだ。
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心温まる話だった。 絵の中の人物を友達と言える気持ち、絵とじっくり向き合うこと、素晴らしいことだと思った。
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朝焼けに溶け込む青 思ったのは、祖母に先立たれた自分の祖父もあんな感情を持って毎日過ごしてたのかな、てこと。 生きてると自分の感情でいっぱいいっぱいになるが、確かにあの時祖父は生きていて、自分と同じように感情を感じてたんだな、とふと思った。
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美術館の存続が決まった時、胸に込み上げるものがあった。それぞれの登場人物から伝わる心の温かさに何回か涙腺が緩んだ。
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あっという間に読み終わりました。作品そのものにまつわる物語ではなく、1つの絵画によって繋がった、暖かい人達の物語てした。
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フィクションなんだけど 本当にこういうことが背景にあったから 「奇跡」が起きたのでしょう。 月並みな意見ですが 食べ物が体を満たすために大切なように 心を満たすものだって必要!と思っています。 それは人によって音楽だったり 演劇だったりスポーツだったりする。 で、私は、この本...
フィクションなんだけど 本当にこういうことが背景にあったから 「奇跡」が起きたのでしょう。 月並みな意見ですが 食べ物が体を満たすために大切なように 心を満たすものだって必要!と思っています。 それは人によって音楽だったり 演劇だったりスポーツだったりする。 で、私は、この本の人々と同じく 美術がその大切なもののひとつなので 守ってもらえて良かったです。 友だちみたいに思える絵があるなんて素敵。 その友だちに気軽に会いにいけるのは もっと素敵。 自分なら、どこの美術館のどれだろう?
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読了後に実話を元としていることを知り、より温かみを感じました表紙のセザンヌ「画家の婦人」。長い年月、人を惹きつける何かがあるのかなと想いを馳せながら何度も何度も見返しながら読みました。
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久々にこんな薄い本を読みました。でも内容は、最後の鈴木京香さんとマハさんの対談を含めて、期待にそぐわずぎっしり!セザンヌが妻のオルタンスを描いた作品を愛する3人を主人公にした4つの連作短編。実話を基にしているとのこと。デトロイト市の財政破綻の影響で美術館所蔵のコレクションが売却さ...
久々にこんな薄い本を読みました。でも内容は、最後の鈴木京香さんとマハさんの対談を含めて、期待にそぐわずぎっしり!セザンヌが妻のオルタンスを描いた作品を愛する3人を主人公にした4つの連作短編。実話を基にしているとのこと。デトロイト市の財政破綻の影響で美術館所蔵のコレクションが売却されることになるかも。その状況の中、どうすれば売却を防ぐことができるのか?静かな感動が得られる作品で、全編を通して、美術を愛する人たちの気持ちが伝わり、落ち着いた温かい雰囲気でした。サクッと読めるのも良かったです。
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うっかり実話かと思いましたが、コレクターのタナヒル以外はフィクションでした。でも本当にデトロイトに行ったらフレッドとジェシカに会えそうな気がするのは私だけでしょうか!美術館や博物館や旅行が好きなので、原田先生の様に海外でノマド的な生活は憧れますネ。いつかデトロイト美術館行ってみた...
うっかり実話かと思いましたが、コレクターのタナヒル以外はフィクションでした。でも本当にデトロイトに行ったらフレッドとジェシカに会えそうな気がするのは私だけでしょうか!美術館や博物館や旅行が好きなので、原田先生の様に海外でノマド的な生活は憧れますネ。いつかデトロイト美術館行ってみたいなぁと思わせてくれる内容でした。次は何を読もうかな...
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・アートには国境はないし、言葉も必要ない。 ・この世に生まれおちた作品は、愛してくれる人さえいれば護られ、引き継がれてゆく。 (対談より) 物語の中での言葉、対談の中でのマハさんの言葉、 どれをとってもマハさんのアートに対する溢れんばかりの愛情が手に取るように紡がれています。 短...
・アートには国境はないし、言葉も必要ない。 ・この世に生まれおちた作品は、愛してくれる人さえいれば護られ、引き継がれてゆく。 (対談より) 物語の中での言葉、対談の中でのマハさんの言葉、 どれをとってもマハさんのアートに対する溢れんばかりの愛情が手に取るように紡がれています。 短い物語だったけど、人の温かさ、その人と人とを繋いでくれるアートという存在。それを1番大事に想ってらっしゃるマハさんの熱い情熱が訴えられているような作品でした。素晴らしかったです。
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