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デトロイト美術館の奇跡 の商品レビュー

3.7

208件のお客様レビュー

  1. 5つ

    33

  2. 4つ

    89

  3. 3つ

    67

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2021/09/16

デトロイト美術館に起きた奇跡をフィクション交えにストーリーにしたもの。ひとつの絵画の描写が本当に素晴らしく、一枚の絵が人生の中で人に与える勇気や可能性を語らせたらマハさんに叶う作家さんはいないと思う。薄くて直ぐに読み終わりましたが、良かった。もうちょっとボリュームがあったらもっと...

デトロイト美術館に起きた奇跡をフィクション交えにストーリーにしたもの。ひとつの絵画の描写が本当に素晴らしく、一枚の絵が人生の中で人に与える勇気や可能性を語らせたらマハさんに叶う作家さんはいないと思う。薄くて直ぐに読み終わりましたが、良かった。もうちょっとボリュームがあったらもっと良かったと思ってしまう個人的な感想により-2です。

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2020/09/06

自分にとって大切な何かがある人には何かができる。自分が出来ることを行動に移す事。日曜日の朝に読めば美術館に足を運んでみたくなる本。

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2020/08/11
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

デトロイト美術館(DIA)に飾られた絵画マダム・セザンヌ(ポール・セザンヌ作)。青いロングドレスで椅子にたたずむその容姿は、重厚な存在感があり、自信に満ち、さらに優しい雰囲気を醸し出す。舞台はデトロイト。貧しいながらも懸命に暮らす夫フレッドと妻ジェシカ。妻ジェシカがどうしてもDIAに行きたいと夫に伝える。この絵はジェシカと似ている。ジェシカの死後もフレッドはDIAに通い、その絵を通しジェシカと再会を果たす。デトロイトの財政危機、ジェシカの想いがマダム・セザンヌに伝播し、奇跡を巻き起こしたのだろう!

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2020/07/31

アートに興味がなくてもさくっと読める作品。そして、アートに興味がもてるようになる作品。本の中に出てきたアートを自分の目で見たくなる。

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2020/07/28

割と薄めの本なのでさらっと読めた。 薄いけれど、内容はしっかりしています。 デトロイトが財政難に陥り、デトロイト美術館の存続が危機に晒される。 亡き妻との思い出が、あのセザンヌの一枚が…。忘れられないフレッドは、少しでも力になろうと、美術館の関係者に寄付...

割と薄めの本なのでさらっと読めた。 薄いけれど、内容はしっかりしています。 デトロイトが財政難に陥り、デトロイト美術館の存続が危機に晒される。 亡き妻との思い出が、あのセザンヌの一枚が…。忘れられないフレッドは、少しでも力になろうと、美術館の関係者に寄付を申し出る。 果たして美術館の運命は…。 デトロイト美術館はアメリカミシガン州デトロイトにある、アメリカ屈指の規模を誇る美術館。 美大出身なのに、恥ずかしながらこの美術館の存在を知らなかった。 また行ってみたい美術館が増えた。 原田マハさんの本を読むと、美術の勉強にもなって楽しい。

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2020/07/26

 2013年の実話を基にしたフィクション。  デトロイト美術館(DIA)所蔵品売却危機から、作品を守りたいと願い、動いた人たちの物語。  100頁余り、一時間程度で読める簡潔なストーリーの中に人の優しさが凝縮。  今までのマハ作品で一番シンプルに泣けた一冊。

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2020/07/19

この本は美術館とそこの地域の人との繋がりを感じさせた。 美術館は地域の人にとってすごく近い存在でかつかけがえのない存在、まるで友達のような存在であることを意識させられた

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2020/07/12
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

美術だから難しそう、と思ったけど読み終える事ができた。 登場人物が温かくて素敵だった。デトロイト市が破綻してDIAの作品を手放すという話の時は心が痛み(特に作品はまだどこにも移動していないのに遠くにいってしまったように感じている描写)、この気持ちはコロナで売り上げが減って閉店を迫られるニュースで見る人々の姿を見た時と重なった。共通のものを大切にする気持ち、違う人の思いを知ったからこそ分かる自分の本当の思い…作品との出会いが人との出会いを生むって素敵だな。そこには人種も貧富の差もないというフレッドの言葉が響く。このタイミングで読んで良かった作品。

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2020/07/06

 デトロイト市の財政破綻に伴い、市所有の美術館のコレクションが売りに出されるかもしれず、デトロイト美術館は存続の危機に立たされた、という史実を基にした中編小説。  しかし、財政再建がどうのこうのという経済的な問題がメインではなく、あくまでも本書の表紙にもなっているセザンヌの「マダ...

 デトロイト市の財政破綻に伴い、市所有の美術館のコレクションが売りに出されるかもしれず、デトロイト美術館は存続の危機に立たされた、という史実を基にした中編小説。  しかし、財政再建がどうのこうのという経済的な問題がメインではなく、あくまでも本書の表紙にもなっているセザンヌの「マダム・セザンヌ」を巡る人と人との結びつきが柱に置かれている。この絵がどのような経緯でデトロイト美術館にやってきたのか、その絵を見た人々の印象、思いなどが記されている。史実を基にしているからか、あまり創作感がなく、ノンフィクションでは?と思ってしまう。  美術やクラシック音楽などは、やや敷居が高いと思い遠慮してしまうが、本書を読むとそのような感想は抱かなくなる。むしろ、友人に会うような気軽な感じで出向いても構わないのかなと思ってしまう。本来、芸術というのは一部の人間が楽しむだけのものではなく、広く一般に公開されることでこそ価値のあるもののように思う。そこに個人それぞれの思いが込められる、これこそ鑑賞の楽しみではないかと思う。  芸術を意外と身近に感じることができる一冊。

Posted byブクログ

2020/06/22

ノンフィクション寄りの作品と考えると感動した。ただの事実として小説の結果を受け取ると一概に良いとは言い難い問題を扱っていた

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