不穏な眠り の商品レビュー
今回は少しゾクっとする感じの短編集。 短編の割に、各話登場人物が多く、展開も多いので、葉村シリーズの短編は疲れるから苦手。 ①出所してきた友人の忘形見を連れてくる依頼のはずが… ②年末の幽霊ビルの警備の依頼をこなしたら、そこで新春に遺体が見つかる ③古書店のフェアのために預かって...
今回は少しゾクっとする感じの短編集。 短編の割に、各話登場人物が多く、展開も多いので、葉村シリーズの短編は疲れるから苦手。 ①出所してきた友人の忘形見を連れてくる依頼のはずが… ②年末の幽霊ビルの警備の依頼をこなしたら、そこで新春に遺体が見つかる ③古書店のフェアのために預かってた銃弾痕がついた古本が盗まれたので、探していると? ④民家でみつけた遺体の身元を調査していると、キーワードとして借金が見え隠れ?
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葉村晶シリーズ、短編4話。どれも面白かった。相変わらずの不運もどれも結構な衝撃で葉村晶のタフさに引き込まれて読了。一言一言にジワっとハマる。
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葉村晶シリーズ。事件は入り組んでいるし探偵は相変わらず不運に巻き込まれていくけれど、安定して面白いので何も心配せずに読めた。 調査のなかで想像もできない繋がりが見えてくるのが魅力でいつも驚かされる。 「不穏な眠り」の元凶の母娘を調べるうちに、深い闇が根を張っていることに気づくのがたまらなかった。娘はこういう母の元で育ち、顔の見えてこない大人に育ったのだなぁ。 知らない方が幸せなことが、世の中には沢山あるのかもしれない。
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葉村晶シリーズの最新作。 相変わらず、ついていない。 だけど、このシリーズは読んでしまう。 今作も、短編集でどの作品も面白い。 葉村シリーズで私個人的に好きなのは、全部がハッピーエンドで終わる訳で無い点、現実だってその様な事が沢山あるから、このモヤモヤが、また読みたくなる。
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葉村晶シリーズ。今回は4編の短編集。最初の『水沫隠れの日々』で最後届けた娘と一緒に爆発して、過去この親娘というか、おばさんと遥香の過去の関係がどうだったのかは結局グレーのままで、そこがちょっと消化不良だった。最後の表題作『不穏な眠り』、母親が借金を払えない家族の家に娘を置いてくる、というのはほんとにぞっとした。娘の気持ちは一切無視じゃない。それでそのまま大人になるなんて、普通の神経じゃないというか、娘側もちょっと問題があったのかもしれないし、育ち方のせいでそうなってしまったのかもしれない。とにかく、人間の怖さ、愚かさをつくづく感じる。
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非常に歯切れのいい推理小説。途中、登場人物が多くて脳みそが混乱したが、古本屋兼探偵の葉山と謎をひもといていくのが楽しかった。 必ずしもハッピーエンドにならないのが私的に好きな展開だった。
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体張っても特にリターンない仕事を続ける主人公、ローテンションな感じだけど探偵業好きなんだなあと感じた。事件も毎回面白い方向に進むからどんどん次を読みたくなる。
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短編集。どれも読み応えあり。 聞き込み調査で得た噂話に左右されることなく、噂話をどう解釈するかで紐解いていくところがいい。そういうふうな考え方もできるなと不自然さを感じることなく腑に落ちる。 終わり方もゴリゴリの一件落着って感じはなく、ちょっとした後味の悪さがこの本の魅力となって...
短編集。どれも読み応えあり。 聞き込み調査で得た噂話に左右されることなく、噂話をどう解釈するかで紐解いていくところがいい。そういうふうな考え方もできるなと不自然さを感じることなく腑に落ちる。 終わり方もゴリゴリの一件落着って感じはなく、ちょっとした後味の悪さがこの本の魅力となっているのではないだろうか。
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とても嫌な気持ちになるのに、どうしても何回も読んでしまう。晶のどうしようもない好奇心でガンガン首突っ込んで、1冊で何回死にかけるのかしらって。 フェアの目玉が盗難、居座り女のこと、彼氏の捜索といとこのこと。 短編なのにぐったり。すぐ読めるのにハリーポッター読んだくらいのどっしり感。 晶はずっと不幸だと思っていたけど、思えばずっと好きなことしているので、幸せなのかも。あんまりいじめないでって思うけど、ずっと読みたいシリーズ。
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葉村晶シリーズ。短~中編が4本。 どの話も、短いわりに登場人物多すぎて、複雑だった。 私は迷子になってしまったよ・・・。 そんで、葉村晶のしろくま探偵社の閑古鳥の鳴きっぷりが切ない。 全然探偵仕事できてなくて、警備員のバイトに駆り出されたり、本屋オーナーの使いっぱしりにされた...
葉村晶シリーズ。短~中編が4本。 どの話も、短いわりに登場人物多すぎて、複雑だった。 私は迷子になってしまったよ・・・。 そんで、葉村晶のしろくま探偵社の閑古鳥の鳴きっぷりが切ない。 全然探偵仕事できてなくて、警備員のバイトに駆り出されたり、本屋オーナーの使いっぱしりにされたり・・・不憫すぎる。 今回、晶の日常のほっとするような場面がなくて、読者としてもそれが寂しかった。 表題作「不穏な眠り」では、少しご近所に住む鈴木品子(高齢女性)との交流があって少しホッとしたけど、鈴木品子だって、この後すぐに房総へ引っ越してしまうんだよなぁ。 本屋も休日しか開店しないことになり、探偵業もほぼなく。 晶は普段何をしているの・・・。 現在(2022年9月時点)発刊されている葉村晶の最新作が、この不穏な眠り(2019年12月刊)だ。 次はまたぜひ、長編を読みたい。
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