若い読者に贈る美しい生物学講義 の商品レビュー
生物学を平易な言葉でとても分かりやすく書いてあります。また、イラストがとても可愛いです。2本足のリン酸脂質が可愛くてお気に入りです。別の本で出てきたときに、このイラストで再現されました。
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生物について現在地点のわかってるとことを、やさしく解説してくれる。 進化の話やシンギュラリティの話がおもしろかった。 しかし、先日読んだ熊楠の時代から100年くらいでこんなにわかることが増えてるのが、興味深い。 40億年の生命の歴史を考えていると、少子化問題とか環境問題とか、些...
生物について現在地点のわかってるとことを、やさしく解説してくれる。 進化の話やシンギュラリティの話がおもしろかった。 しかし、先日読んだ熊楠の時代から100年くらいでこんなにわかることが増えてるのが、興味深い。 40億年の生命の歴史を考えていると、少子化問題とか環境問題とか、些末に思えるというか(もちろんヒトの1種類のみが増えすぎてる問題は重大事案だけど)、このパワーバランスも地球の生命体の一方向性に思える不思議。個人の意思でどうにかなるもんでもないのかな、て。栄えるも滅びるも環境次第というか。なるようになるという達観が得られる気がするな。
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水中と陸上で、生物たちの写真を撮るようになって、けっこうな年月が経ちました。 生物たちと向き合うことを繰り返してきましたが、興味は尽きるどころか、ますます深まってきています。 なので、生物や生物学に関する本は、気になるものを読むようにしています。 さいきん読んだ本のおかげで、新...
水中と陸上で、生物たちの写真を撮るようになって、けっこうな年月が経ちました。 生物たちと向き合うことを繰り返してきましたが、興味は尽きるどころか、ますます深まってきています。 なので、生物や生物学に関する本は、気になるものを読むようにしています。 さいきん読んだ本のおかげで、新しい技術の活用によって近年、生物学に新たな知見が見出されていることも知りました。 『超・進化論 生命40億年 地球のルールに迫る』 https://booklog.jp/users/makabe38/archives/1/4065283515 この本は、題名に「美しい」という言葉が入っているのが、気になっていました。 近年の、生物学の世界で研究されていることが学べることを期待して、読むことにしました。 本書は全19章で、構成されています。 序盤第1〜6章は、「生物とは何か」について。 抽象的な定義に加えて、「ではこれは生物なのか」という具体事例も交えて説明されているので、理解を深めることができました。 第7〜10章は地球上の生物、特に植物と動物について。 まず、地球上の生物を動物と植物に二分割することが誤りであることを、教えてもらいました。 そして、動物はなぜ動くのか? どういう構造を持つ生物を動物というのか? という基本的な定義を、学ぶことができました。 第11〜12章は、人類について。 人類は特殊な生物なのか? 二足歩行と直立二足歩行との違いの説明を読んで、理解することができました。 第13章以降は、生物学の分野でさいきん、話題になっている事柄について。 近年の生物学の分野では、細胞複製の再現等、”不老不死”につながる研究が、大きなテーマになっているようですね。 倫理面も考慮し、新たな知見が積み重ねられていることに、希望を感じました。 全体を通じて、動物の基本構造や人類の特殊性など、基本的な事項について、わかりやすく解説している本だと感じました。 そして、どの種が優れているかは、比較する尺度で異なること、原始的な生物/高等な生物という区分はなく、どの種も等しく、40億年かけて進化してきたのだということが、繰り返し書かれているのが印象に残りました。 とはいえ、特に後半のトピックについては、理解が難しい部分もありました。 新たな知見も見出されている分野なので、今後も関係する本を読んで、アップデートしていきたいと思います。 .
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まんべんなく、基礎的な内容の生物学を網羅した本。 発行が2019年ということもあり、コロナ前なのでコロナウイルスや、ウイルスに関する新しい知見などは含まれていない。そういう意味では、最新とはいいがたい内容ではあるが、生物学・科学というものの考え方について、わかりやすくレクチャーさ...
まんべんなく、基礎的な内容の生物学を網羅した本。 発行が2019年ということもあり、コロナ前なのでコロナウイルスや、ウイルスに関する新しい知見などは含まれていない。そういう意味では、最新とはいいがたい内容ではあるが、生物学・科学というものの考え方について、わかりやすくレクチャーされている良書であるように思う。 またAIについての基礎項目も挙げられていて、下手なAI論の本よりもわかりやすく説明されているのが面白い。 特に『シンギュラリティ』は、言葉だけがひとり歩きしている場面を良く見聞きするが、このあたりもかみ砕いて説明されているため、とてもわかりやすい。 全体として目新しいものはないが、タイトル通り美しく整頓されているので、読みやすく理解しやすい本だと思う。 残念なのは、やはり遊びの部分が時折差し挟まれるイラストのみというところだろうが……生物学・科学はもっと猥雑であっても良いような気がしている。
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・一回通読。進化論はいかに進化したかと一部重複あるものの、新たな知識をいくつも得ることができた。そして相変わらず読みやすいし楽しい。例え方が巧みなのかな。 ・細胞膜の構造、散逸構造、後口動物、花粉症や癌の仕組み、など勉強になった ・生命の起源、系統樹、細胞内共生、近縁種間交雑、あ...
・一回通読。進化論はいかに進化したかと一部重複あるものの、新たな知識をいくつも得ることができた。そして相変わらず読みやすいし楽しい。例え方が巧みなのかな。 ・細胞膜の構造、散逸構造、後口動物、花粉症や癌の仕組み、など勉強になった ・生命の起源、系統樹、細胞内共生、近縁種間交雑、あたりを深掘りして知りたくなった
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人類の進化、特に人類の脳の大きさが縮小している点について、興味深く読ませていただいた。著者の他の進化論や、「創造の自然史の痕跡」などビクトリア朝の論争などの話を読みたい。
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高校生物の授業をかわいいイラストと分かりやすい言葉で教えてくれます。 著者の更科さんのスタンスというか、書き方が素敵でした。 最初に科学とはなんぞやから入り、科学の解き方を説きます。そして宇宙や地球や生物の話から、段々と具体的にしていき、花粉やガンの話にまで落とし込む。 節々に「...
高校生物の授業をかわいいイラストと分かりやすい言葉で教えてくれます。 著者の更科さんのスタンスというか、書き方が素敵でした。 最初に科学とはなんぞやから入り、科学の解き方を説きます。そして宇宙や地球や生物の話から、段々と具体的にしていき、花粉やガンの話にまで落とし込む。 節々に「分かることもあれば分からないこともある。断定できることもそうでないこともある。」的な中立な伝え方をしてくれる。多様性を説くからこそ、読書をどちらにも偏らせない伝え方だなと思った。 先生の授業を一度聴いてみたいです。
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物性研の所内者、柏地区共通事務センター職員の方のみ借りることができます。 東大OPACには登録されていません。 貸出:物性研図書室にある借用証へ記入してください 返却:物性研図書室へ返却してください
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大変分かりやすい。噂通りの良書。それぞれの生物がそれぞれ進化、即ち、変化する環境に応じて変化して生き延びてきた、ということ。よって、生物に高等、下等はない。なんとなくヒトが進化のトップのように思い上がってるけど大間違い。多様性を喪失させて周囲の生物、環境、そして自らをも弱体化させ...
大変分かりやすい。噂通りの良書。それぞれの生物がそれぞれ進化、即ち、変化する環境に応じて変化して生き延びてきた、ということ。よって、生物に高等、下等はない。なんとなくヒトが進化のトップのように思い上がってるけど大間違い。多様性を喪失させて周囲の生物、環境、そして自らをも弱体化させている。なるほど。再認識。
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がんの仕組み、IPS細胞とは何か、植物が上に水を運べる仕組みなど、生物学の知識を広く知れた。IPS細胞の実用化に向けた課題なども知れるとなお良かった。
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