ぷくぷく の商品レビュー

森沢明夫(著者)

2024/10/08

すぐに読み終わった。
金魚目線での物語。
私も犬がいるけど、ちゃんと気持ちや言いたいことは伝わってるよ、って思う。(犬と金魚はちがうけど、、)

2024/08/05

読み始めて少ししてから意外な主人公にびっくりした。他にも、え？そうなの？という意外な展開もあってびっくりした。
読み進めるにつれて主人公が可哀想に感じてきて、早く報われてくれ〜頑張れ〜とそわそわしながら読み進めていた。生き物を大事にしたいと思った。
主人公の見ている景色の表現がとても綺麗で、私も普段の見慣れた風景を新鮮な気持ちで見てみようと思う。

2024/07/04

都会で一人暮らしをしている恋に臆病なイズミ。「キミはボクの友達だよね？今この瞬間、広い、広い、空からのプレゼントに気づいて、分けあっている仲間だから。」綺麗な景色を一緒に見たいと思うのが友達、恋人、家族のような大事な人なんだと思う。チーコも素敵なママさんに育てられたから素敵な友達だ。「違いと嫌いはイコールじゃない」「心は傷つかない。ただ磨かれるだけ」「考えれば、考えるほどに鬱々とした時間が長くなる時はぼんやりしていよう」「自由な世界にいることがどれほど幸せなことか」みんなに春が訪れてよかった。ぷくぷく

2024/06/04

お祭りの金魚すくいでお持ち帰りされた金魚のユキちゃんと、お持ち帰りをしたイズミのお話。

ユキちゃん目線がほとんどですが、たまにイズミ目線も入り。

テーマは、違う＝嫌いじゃない。だと思います。

金魚のユキちゃんも、ほかの金魚とは違う部分があって嫌な思いをした記憶があり。

イズミも、他の人と違う部分があって、それで嫌な思いをしたり。

でも、見る人が変わればそれは長所にもなるわけで。

それにしても、太陽くんの正体には驚きました。(あ、そういうこと？的な)

2023/12/11

私にしては重めの作品が続くので、中休みにと、久しぶりに森沢さんに手を出しました。
金魚を語り手に、その飼い主である一人暮らしの女の子・イズミの臆病な恋を描いた作品。
感想を一言で言えば「悪達者」ですね。
「こう書けば読者は感動するだろう」という事だけを念頭に書かれた作品という気がします。トリックを仕掛け、不必要なエピソードを挟み込み、妙に行間を開けて。普通に書けば十分に短編に収まりそうな内容です。
一般には高評価。私がスレてしまったのかな。

2023/08/22

良い本を読み終わった後は、本を閉じた時に、「ほぉーう」となる。まさにこの本は、そんな本だなぁ。金魚のゆきちゃんは夏祭りのときに、チーコと来ていたイズミに金魚すくいで出会って以来、ずっと一緒に住んでいる。ユキちゃんは頭の上が白い。ユキちゃんにとっては、みんなと違う自分の欠点であるが、イズミはそんな白い頭をしているユキちゃんが可愛いと感じ、今はイズミの家の金魚鉢にいる。イズミの恋の行方も気になる所だが、この本の中に出てくる自分を温かくしてくれる言葉にほっとする。大好きな本だなぁ。私も太陽さんのような人に出会いたいな笑　出てくる登場人物、イズミ、チーコ、黒猫、太陽さん、茶トラ、コーヒースタンドの店員、そしてハル。
久しぶりに何度でも読みたくなる本に出会ったな。幸せ♡

2023/02/22

動物の視点で物語がすすんでいく作品は今までにいくつか読みましたが、金魚は初めてかな

違うけど、このイズミさんとなんか自分を重ねてしまった
チーコがイズミに言った言葉で、ほぼ同じ様なことを私も友達に言われたことがある

あれから時は経ち、そんなことやっぱあるわけないって思いながら過ごしてきたけど
あるかもしれない
そう、思い始めてきたこの頃

2023/02/18

読んでいる間は、ゆったりと静かな時間が流れるような作品でした。
金魚のユキちゃんから見た世界や、ユキちゃんの想いが丁寧に描かれていました。

2023/02/17

金魚の視点からのお話。

違いと嫌いはイコールじゃない。

心って、傷つかないんだって。ただ磨かれるだけ。やすりがけと一緒で、磨かれてるときは削られて痛むけど、でも、ごしごしやっているうちに最後はぴかぴかにひかるでしょ？
だから、いじめられたわたしの心も、ずっと痛かったけど、そのおかげで誰よりもぴかぴかに輝くよって。

2023/02/15

タイトル「ぷくぷく」の意味は読み始めてすぐに解る。

都内で一人暮らしをしているイズミと共に暮らす「ユキ」
苦手なファンタジー小説かと思い読み進めると、リアルな現実世界が露わになって行く。

誰しも生きていれば色々な事があって思い通りにならない事ばかりだけれど
自分の置かれた環境を嘆かなくても「時間薬」だけは皆に平等にある。

「ユキ」の目を通して人生の大切な事を再認識させてくれる。
そしてイズミの親友・チーコから紡がれる言葉の一つ一つが優しい。

終盤に向けてちょっとした驚きが隠されていたり2つの嬉しいサプライズがあったり幸せな読後感。