天上の葦(下) の商品レビュー
どのような展開になるのか、白狐は誰なのか、と気になり読むペースが上がっていく。 面白かった。 多少戦時中の場面が長い感じがしたが面白かったと思う。 ただ訴えたい事や作者の思想が分かると少し冷めてしまった。一方で戦後の報道界や教育界に置いて左派的な思想、方針が現在でも脈々と引き継が...
どのような展開になるのか、白狐は誰なのか、と気になり読むペースが上がっていく。 面白かった。 多少戦時中の場面が長い感じがしたが面白かったと思う。 ただ訴えたい事や作者の思想が分かると少し冷めてしまった。一方で戦後の報道界や教育界に置いて左派的な思想、方針が現在でも脈々と引き継がれている事が分かる気がした。
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やっぱりこのシリーズ大好き! 戦争の場面は知らないこと知らない言葉が多く 若干読み疲れてしまうものの その場面のおかげで島の人たちの思いなどが すっと入ってきやすい気がした。 3人の逃亡劇や最後の作戦はハラハラして面白かった。
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靴の中の小石のように、小さな違和感を感じた時が大事な分かれ道になるのかもしれない。小説では『小さな火のうちに』と表現されていたが大火事になってしまったら、もはやそれが誰もがおかしいと感じていても誰にも消化することができない。ただ眺めるしかできない状況は、まさに今の時代に起きている出来事と重なる。
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2020/3/14読了。 「犯罪者」の時と同様、途中で「やっぱり上下巻になっていると、この作者の作品は『長い』な〜」とため息をつくこともあったけれど… 少し荒唐無稽なところもあるけれど… 重厚なテーマ、先が読めないストーリー、洒脱な会話、そして息を飲むようなアクション、すべ...
2020/3/14読了。 「犯罪者」の時と同様、途中で「やっぱり上下巻になっていると、この作者の作品は『長い』な〜」とため息をつくこともあったけれど… 少し荒唐無稽なところもあるけれど… 重厚なテーマ、先が読めないストーリー、洒脱な会話、そして息を飲むようなアクション、すべてがうまく噛み合って、とても魅力的な作品になっていると思う。 主人公3人のキャラクターとその深い結びつきによって、なんとか納得できる結末になったのも、個人的にはほっとできて良かった。 緊迫した場面でも、クスッと笑ってしまうような描写もあり、ふっと力を抜けるのも良い。うまい。 いつも大変な事件に巻き込まれてしまう鑓水、相馬、そして修司には、少しゆっくり休んでもらいたいと思うけれど(笑)、 読み終わってこの3人と離れてしまうのは寂しいし、辛い。 どんなに面白いと思った本でも、再読、ということは今までほとんどしたことがないけれど、 今回はまたすぐ、最初から読み直そうかな?と思ったほど、大好きな1冊。 (そして本当に読み直しました) 今現在、コロナが世界中で猛威を振るい、いろいろと難しい時ではあるけれど、この本を読んでいると救われた。 曳舟島の人たちをはじめ、主人公3人に協力してくれた人たちのように、「良心」を持った温かい人たちがいつまでも幸せに暮らせる世の中でありますように。
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日本の歴史は現代史をおざなりにしている。戦争の歴史を見て見ぬふりをしてきたおかげで、この本によって知る歴史がたくさん出てきた。 と言いつつ、戦中の話が苦手なので、だいぶ気持ちは落ち込んでしまったし、下巻の大半を占める部分が回顧録であるのは、太田愛がそれだけ伝えたかったことであり、...
日本の歴史は現代史をおざなりにしている。戦争の歴史を見て見ぬふりをしてきたおかげで、この本によって知る歴史がたくさん出てきた。 と言いつつ、戦中の話が苦手なので、だいぶ気持ちは落ち込んでしまったし、下巻の大半を占める部分が回顧録であるのは、太田愛がそれだけ伝えたかったことであり、今後の日本に対する警告であることがすごく伝わった。 おかげで3人の反撃はテンポも良くて、一気に読んでしまった。
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読み終わるのが惜しいくらいおもしろかった。 いや、正直初めのうちは「白狐がだれかわかるまでが長くない? 今回の鑓水・相馬・修司シリーズ失敗じゃない?」なんて思ってなかなか読み進まなかった。 それが山波の話になってから一気に引き込まれた。 山波と正光の話し合いではわけもなく泣きそうになり、鳥山と溝口が公安に問いただされてるシーンでは、頑張れ頑張れ、と思わずにいられなかった。 太田愛さんがこの本を今書かなければ、と思った気持ちがよくわかる。 日本がこの先間違った道へ再び進みそうになった時、私はそれに気づけるだろうか……。
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最近久しく本屋に足を運んで無かったのですが、何となく寄った本屋で、なんとなく目に入ってきたので購入しました。 久しぶりに読んだ小説でしたが、土日で一気に上下巻を読みました。 元々脚本作家さんが書かれたどういうことで、話のテンポが良いです。 また、戦争と報道という非常に政治....
最近久しく本屋に足を運んで無かったのですが、何となく寄った本屋で、なんとなく目に入ってきたので購入しました。 久しぶりに読んだ小説でしたが、土日で一気に上下巻を読みました。 元々脚本作家さんが書かれたどういうことで、話のテンポが良いです。 また、戦争と報道という非常に政治.社会的に重いテーマでありながら、ドラマチックでエンターメント性が高い作品だと思います。 読んでよかったです。
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主題は「報道の死」 現在の安倍晋三による言論統制と腑抜けなマスゴミへの痛烈な批判がテーマであり、2020年の日本への重大な警告。特に下巻150ページ前後から300ページ過ぎまでの内容は、本来なら学校教育で反省とともに必ず教えなければならない史実であり、今も自民党政権が隠し続けてい...
主題は「報道の死」 現在の安倍晋三による言論統制と腑抜けなマスゴミへの痛烈な批判がテーマであり、2020年の日本への重大な警告。特に下巻150ページ前後から300ページ過ぎまでの内容は、本来なら学校教育で反省とともに必ず教えなければならない史実であり、今も自民党政権が隠し続けているこの国が現実に犯した大きな過ち。幻冬舎では絶対に出版できない本。犬HKや産経、読売などの自民党広報誌の記者やアナウンサーに是非読んで頂きたい。
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上巻のスリル溢れた展開から、瀬戸内海の島へ渡ってからの場面の変化がよかった。ここからは東京空襲の辛い戦時中のことが長々と語られ、辛かった。 なかなか敵の意図がわからなかったが、読み進めていくうちに、かつての人気経済評論家U氏もこうして嵌められたのでは?と考えてしまった。 次のシリーズが読みたい。読み終わって寂しい。
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上下巻、とても内容の濃い小説。 改めて、戦争の怖さと歴史が繰り返えされつつある現代の状況に背筋が凍る思いがしました。 3人の活躍をまたみたいです。
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