風神雷神 Juppiter,Aeolus(上) の商品レビュー
本当にあったのか、そうでないのか、それを描くのが本当に上手いなぁと思います。 何年か前に京都で開かれた琳派展に行ったので、俵屋宗達という名前は聞いたことがあったし、風神雷神屏風図も好きなので、とても興味深く読むことができました。
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俵屋宗達や狩野永徳などの絵師を題材にした歴史小説。上巻では、表紙を飾る俵屋宗達筆 風神雷神図屏風は出てこず、狩野永徳筆 洛中洛外図屏風や天正遣欧少年使節を中心に話が展開されている。著者はかなり日本の美術品に詳しく、洛中洛外図の作画の様子や、安土城内での永徳、宗達ら絵師と信長とのや...
俵屋宗達や狩野永徳などの絵師を題材にした歴史小説。上巻では、表紙を飾る俵屋宗達筆 風神雷神図屏風は出てこず、狩野永徳筆 洛中洛外図屏風や天正遣欧少年使節を中心に話が展開されている。著者はかなり日本の美術品に詳しく、洛中洛外図の作画の様子や、安土城内での永徳、宗達ら絵師と信長とのやりとりなどが細かく描写されており、興味深く読み進められた。奇抜な発想ながら、引き込まれる物語となっている。下巻の展開を楽しみたい。 「(狩野永徳を評し)天下一の絵師はすぐれた人物でもあるのだ」p217
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てっきり俵屋宗達の研究者が、西洋の風神雷神を巡って冒険するのかと思ったが、宗達と使節団の歴史物語だった。当時の日本の様子ってこんな感じだったんかなって思った。
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宗達のキャラクターがよくて 面白い。 どんどん読み進められる。 永徳と一緒に絵を描くところは 描写がすごくよかった。 大人びたりっぱな感じも 少年ぽさを感じる場面もあり 心境を探るように読んだ。
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上巻のが面白かったなあ 宗達が信長や狩野派と出会って、緊張感のあるやりとりが良かった 2022.1.31追記 歴史と船好きの夫が、私の好きな原田マハさんの本を楽しそうに読んでいる。嬉しい。購入して良かった。
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史実とノンフィクションが上手く物語りになってるので途中に史実確認しながら読むため、時間が掛かるが、面白い。俵屋宗達の少年時代の未知な部分がいい感じ、
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
京都国立博物館の学芸員・望月彩は、幼い頃から俵屋宗達の作品に魅せられ、生涯の研究テーマと思い定めていた。 ある日、マカオ博物館の学芸員、レイモンド・ウォンから、極秘のうちに「ある作品」を見に来て欲しいと名指しで誘いを受けた彩は、宗達につながる何かがあるとの直感に導かれ、マカオに向かった。 そこで彩が目にしたのは、宗達の代表作『風神雷神図』との類似点を備えた西洋絵画と、作品の来歴を語ると思われる古文書だった… 冒頭の現代のエピソードから、物語は一気に、信長がキリシタンを受け入れ、西洋の文化・技術を貪欲に求めていた時代へ。 そして、天才少年絵師・宗達と、遣欧少年使節団の原マルティノたちは、宣教師たちとともに命をかけてローマへの旅に出る。 本作もまた、原田マハのアートと人への愛があふれる傑作になりそう! 感想は下巻で。
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フィクションではあるものの、天正遣欧使節の目的が宣教師達が本国から支援金を集める為だとか、俵屋宗達が同行した理由がローマの洛中洛外図を模写する為であったのがとても面白い。 原田マハの序盤現代のキュレーターが絵画の謎を発見→絵画の作者の時代回想へ、のパターンは何回観てもオモロい。
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冒頭に出てくる謎の絵の正体に辿り着くための物語。宗達がとても魅力的で、彼が出てきてからページをめくる速度がぐんと上がった。下巻も楽しみ!
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俵屋宗達と天正遣欧使節団という組み合わせの物語。夢と冒険に満ちてます。日本史の専門の人からは、どんな接点があるのって言われたけれど、まるで史実のようにイキイキと語られるのは、原田マハさんのストーリーテリング力以外のなにものでもありません。現代の謎解き風で始まるプロローグも、これか...
俵屋宗達と天正遣欧使節団という組み合わせの物語。夢と冒険に満ちてます。日本史の専門の人からは、どんな接点があるのって言われたけれど、まるで史実のようにイキイキと語られるのは、原田マハさんのストーリーテリング力以外のなにものでもありません。現代の謎解き風で始まるプロローグも、これから始まる映画のトレーラーを見ているようで、気持ちを掻き立てられました。
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