本日のメニューは。 の商品レビュー
飲食店の経営は難しい。コロナ禍において、さまざま制限を受けた。東京では、家賃が高い、立地条件がいいほど高い。株の神様の邱永漢さんは、『飲食店は、始めた時から、どう閉めるかを考えることが必要だ』と言った。飲食店がこだわっているものが、なんとなく、昭和なのだ。出前であれば、出前館があ...
飲食店の経営は難しい。コロナ禍において、さまざま制限を受けた。東京では、家賃が高い、立地条件がいいほど高い。株の神様の邱永漢さんは、『飲食店は、始めた時から、どう閉めるかを考えることが必要だ』と言った。飲食店がこだわっているものが、なんとなく、昭和なのだ。出前であれば、出前館があったりする。 5つの短編。「4分間出前大作戦」。中華そば屋。毎日食べても飽きない味のラーメン屋。妻が出前をしていたが、なくなってしまって、出前もできなくなった。中華そば屋の前に、病院があるが、道が整備されて、歩道橋で渡らないといけない。そんな時に、小学生の子供が、入院しているお父さんに、ラーメンを食べさせてやりたいと言って、中華そば屋の店主に頼むが、「美味しさは、4分以内に食べないと美味しくない」と言って、子供たちは、中華そばのどんぶりを借りて、練習する。 その設定がおもしろい。こだわりなのだ。設定をしすぎている。もっと柔軟にすればいいのだが、それをしてしまえば、物語は成り立たない。果たして、子供たちはお父さんにラーメンを食べさせることができるか。 「おむすび狂詩曲」お母さんは、娘の弁当を作るのが好きだ。SNSで「いいね」とされることに、全力を挙げる。結果として、娘が欲しい弁当なんて関係ないのだ。娘は、見た目はいいが、全く、おえっという臭いを放つマズメシを食べることができない。近くで店がオープンする。おむすび屋である。おにぎりではなく、おむすびというのが重要。朝から、そのおむすび屋に娘はいく。塩おむすびが美味しいのだ。そのことを母親に見つかってしまう。 「闘え、マンプク食堂」オヤジは、お客を満腹にさせたい。のれんに「マンプク」と言った文字の暖簾がかかっている。息子が、筋萎縮性側索硬化症で亡くなった。声さえ出ないのに、脳だけ衰えない。若くして、寝たきりの状態になり、結局は食べることもできなくなって、死んだ。そのことが、満腹になって欲しいの願う食道の親父になっている。そこに、痩せているがいっぱい食べる青年がきて、再三度外視して、満腹にするマンプク定食を作る。それも、1000円以内なのだ。その青年は、大食い競争にも出たりする。とにかく満腹と言わせることが、親父にとっては、幸せなのだ。 「或る洋食屋の1日」洋食屋グリル月河。おすすめのメニューは、ビーフシチュー。じっくりと作り込むのだ。ドミグラスソースを50年間作り続けてきた。味を受け継ぐのだ。ドミグラスとは、フランス語で「半分に・煮詰める」という意味だ。しかし、体力が続かない。レシピを受け継ぐものもいなかった。 「ロコ・モーション」脱サラして、キッチンカーで洋食屋をやろうとする。ハワイで食べた「ロコモコ」が美味しかったのだ。しかし、キッチンカーで料理することができない。キッチンがないと売ることができない。それで、ドムグラスソースの閉店した洋食屋を教えられる。そこで、美味しいロコモコ丼が作れることになる。 お客さんが、何を食べたいのか?よりも、自分のこだわりで飲食店を経営しようとする食堂経営者。 食堂のこだわりって、なんだろうか。サイゼリアの正垣泰彦の「美味しいから売れるのではない、売れているから美味しいのだ」という言葉が浮かんだ。著者の食のこだわりが、作る側ばかりのことを考えている限り、閉店するしかないだろうね。食の物語の時代の流れに、追いついていかない。 まぁ。味わいたいのは、ドミグラスソースだけかな。
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ご飯の描写が何よりも全ておいしそうで... 読んでいてお腹が空いてたまりません(^_^;) 短編集ですが、どれもご飯とそれにまつわる人達のハートフルストーリーって感じです。読んでいてとても心が温まりました。 おむすびの話が一番心にささったかな、母親の料理を食べたら「おいしかっ...
ご飯の描写が何よりも全ておいしそうで... 読んでいてお腹が空いてたまりません(^_^;) 短編集ですが、どれもご飯とそれにまつわる人達のハートフルストーリーって感じです。読んでいてとても心が温まりました。 おむすびの話が一番心にささったかな、母親の料理を食べたら「おいしかった」とできるだけ言うようにしようと思いました。
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初読作家さん。 料理にまつわる5つの短編集。 中華そば、おむすび、から揚げ定食、ビーフシチュー、ロコモコ。 空腹時に読むのは要注意(笑) お腹は空くけど、人情たっぷりで心は満たされる。 ご馳走様でした。
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5つの短編はどれもこれもとても良い話でした。 食べ物は、人の生活の一部でありとても大事なもの。 特におむすびの話が良かった。誰でも作れそうなおむすびだけれど、出来上がりは様々。 こだわりのおむすびが無性に食べたくなったし、母娘のやりとりに泣けました!
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食と命がつながっている本。 食事は愛であり幸せであり力であり 優しさであり生きる。なんだな。 大切にしたいと思いました。 美味しいおむすびを結べるようになりたいな。
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五つ(だったかな?)の短編集。どれも読みごたえがあって、お腹がなる。おにぎりの話が特によくて、おにぎりを買いにいった。結構遠かったけど、滋賀県の田舎の元気屋のくりまるおにぎりを買いにいった。本のイメージにぴったりだった。 おいしい!
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食に関する5つの短編集。いくつかの話が繋がっていて、伏線回収が面白い。おむすびを作る時、ほんのり酢を混ぜた手水に両手をつけるのがいいらしい。
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食にまつわる短編で繋がっている構成もあったり全部面白かった。あっという間に読了。表紙のおむすびも美味しそうで食欲をそそるぅ。メシマズ母の話はちょっと考えさせられた。作る側と食べる義務となってる側、自分の反対側の立場になって考えられなくなるけど気付かされた。
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『こだわりの【食】がつなぐ、人のココロ』 【食】にこだわりを持った料理人に関わる人達の人間ドラマを描いた5編の短編集。マズメシ母のお弁当に苦しむ女子高生を描いた「おむすび狂詩曲」を読めば、おむすびが食べたくなること間違いなし!
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飲食店を舞台にした短編集です。 最近こういうテイストの本結構な数出ていますが、この本の店はどれもこれも美味しそうです。個人的には冒頭のおむすび屋さんと、デカ盛りのまんぷく食堂に行ってみたいと思いました。 どの話も結構感動します。
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