カエルの小指 a murder of crows の商品レビュー

道尾秀介(著者)

2020/07/21

この「疾走感」が物語の醍醐味だった。実演販売士で主人公のタケの下に、中学生のキョウが弟子入りする。キョウの母親を死から救ったのがタケ。ナガミネという男に騙されキョウの前で飛び降り自殺を図ったという、母の凄惨な過去を知り、（前作の）ゆかいな仲間たちとともに復讐を誓う。が、タケとキョウはお互いを嵌める。結局、キョウはタケに騙され、タケはキョウに騙された。キョウはタケへの尊敬により復讐は中途半端に終わるが、キョウ（叶）の今後の未知の人生の橋渡しになったに違いない。チーム・タケのクレバーな戦略は唯一無二だった

2020/07/17

どんどん展開が変わっていって、最後はとっても未来に繋がる感じでめちゃくちゃ面白かった！
前作を読んでないので…前作読んでからまたこっちも読もうと思う。
結構みんな重いもの背負ってるのに、読み手にものすごい重い気分にさせないのが凄い。そして最後でめちゃくちゃ幸せな気分にさせてくれるのが凄すぎる。

2020/07/14

「カラスの親指」続編

詐欺師から足を洗い、実演販売士として真っ当に生きる道を選んだ主人公、武沢竹夫
あるとき謎めいた中学生に出会ったことで、彼の生活が一変する

そして、かつての仲間、まひろ、やひろ、貫太郎が再集結し、ど派手な大仕掛けを計画する

何度も、あっ、という場面があり、中だるみは一切なく、最後までテンポ良く笑いありホロリと人情味の溢れた作品

また次の作品が楽しみ

2020/06/28

冒頭の墓参シーンを読んだあと、何気なく巻末の著者作品を見て「…しまった…続編かい……」(^_^;)　まぁ、前作を読んでなくても楽しめましたけども。騙し騙されどんでん返す展開は面白いんですが、なんというか……犯罪行為をしつつの人情話ってとこが居心地悪いというか。とりあえず、前作予約してみるか。☆3.5

2020/06/15

読後の爽快感が良かった。読んでる間も、次の展開が気になりサクサク読み進んでしまった。伏線回収もすごい。

前作のカラスから読もうと思ったけど、図書館に無くてこちらから読んだ。前作の内容が分かっていないからこそ、その部分もあいまって一層ミステリアスなものになっていた。前作を読む楽しみが増えた。

2020/06/10

期待して、読み初めたので…

ひっくり返す感をもっと期待して。
おりましたぁ。

前作読み返せねば。

2020/06/10

「カラスの親指」の続編。スーパーでの実演販売士を生業にする武沢にとある中学生が話しかけたことから物語は動き出す。前作から十数年が経った設定で、主要キャラクターも30〜50代になり、ずいぶん落ち着いた印象を受けるが、その分次世代の中学生、小学生の活躍が面白い。

中盤の展開がもたついた印象を受けるが、ラストにかけていくつものどんでん返しが待っていたので、最後まで楽しく読めた。

2020/06/09

映画にもなった「カラスの親指」の続編。
カラスの親指が凄く面白かったので期待しながら読みました。初めの方は、どうしても前作と比べてしまいちょっと物足りなさがあったのですが、読み進めると前作同様のどんでん返しの連続で楽しめました。
道尾秀介らしい、単なる推理物ではなく、哀しい境遇の子供のストーリーが描かれつつ、最後は希望を持たせる中々良い話しでした。

2020/06/18

カラスの親指、読んだはずなのにまったく覚えていない。
しかし面白かったー。
解決した！と思ったら2転、3転するところはさすがである。

2020/11/16

前作カラスの親指から10数年。年が経過し、彼らはそれぞれの生活をしています。実演販売士として働く武沢のもとに突如現れた中学生キョウ。彼女の話を聞き、武沢は仲間とともに彼女に協力することに。相変わらず彼らの特技を利用した違法な数々には舌を巻きます。悪い人の手にかかったら、こういう特技は大変な犯罪に利用されるんだろうなあ…そんなことを思いながらも一気に読み進め、期待通りに仕掛けられていたことを楽しみ、そしてそれは想像の上を行き…道尾さんの凄さを再認識することになりました。前作を再読して良かった。堪能しました。