カエルの小指 a murder of crows

道尾秀介(著者)

• 販売会社／発売会社: 講談社
• 発売年月日: 2019/10/25
• JAN: 9784065173435

商品レビュー

2025/03/05

カラスの親指の続編、といったものの私はカラスの親指を読んでおらず過去にどんな物語があったのかはわからない。もしかしたらカラスの親指を読むとまたこの作品の評価が変わるかもしれない。
ただ、それを抜きにしても物語の構成、登場人物達の掛け合い、伏線の回収、どれも素晴らしく読後には爽やかな気持ちを感じることができた。主人公の武沢、そしてキョウ。二人の過去や二人の行動、思惑、色々なものが交差し、それを脇で固める仲間達の姿もまたとても良い！
読み進めていく中でのあんな出来事やこんな会話、全てに意味があり、ワクワクしながら楽しみながら読書をすることができた。
最近続編から読んでしまうこともたまにある中で、でもこのカエルの小指を読み終わったときに素直に前の作品も、カラスの親指も読みたくなった、そう思わせてくれる作品。

2025/01/05

『カラスの親指』の続編。詐欺師たちの物語だが登場人物も内容も温かい。キャラクターたちの個性や特技も発揮されながら伏線も回収しテンポよく進んでいく。

騙されて、騙されて、驚かされて、「よかった」と思わされた。壮大ながらも複雑すぎない騙しの設定は某コンフィデンスマンの様だ。

2024/07/03

カラスの親指の続編。
再び壮大な仕掛けを始めるが。二重三重に掛けられた仕掛けの果ての真相。文体は軽いのに内容は重たい。前作スカッと騙されたことだけ覚えてたけど、今作はキョウがまだ何か隠していると思いながら読んだせいか、スカッと感少なめだった。