希望が死んだ夜に の商品レビュー
とても苦しくて辛かった。 本当に14歳の少女は同級生を殺したのか?? 事件の真相は衝撃だった。 真壁と仲田のコンビが 少しずつ謎を解き明かしていく。 貧しいこと、親が守ってくれないことで起こる様々な出来事 それぞれの登場人物の感情があふれでて ツンとした痛みがわいて 苦し...
とても苦しくて辛かった。 本当に14歳の少女は同級生を殺したのか?? 事件の真相は衝撃だった。 真壁と仲田のコンビが 少しずつ謎を解き明かしていく。 貧しいこと、親が守ってくれないことで起こる様々な出来事 それぞれの登場人物の感情があふれでて ツンとした痛みがわいて 苦しかった。 助けてあげたい。 でも結局何もできない。 最近読んだ 黄色い家、触法少女、そして希望が死んだ夜に。 たまたま選んだ本だけど全て貧しさ、未成年、ネグレクト、虐待など 世界がつながっているようで なぜこの3冊を続けて読むことになったのか 自分が本を選んでいるようで 実は本が本を呼んでいる、そんな力も感じた。
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電子書籍で購入。通勤中、憤り、けれど、私自身も気づけないし何も出来ないんだろうなあというモヤモヤを抱きつつ読んでいました。内容も好みでしたし、後半のスピード感も好きでした!
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子どもの貧困問題について考えさせられた。 親を選ぶことが出来ないのは分かっているが、それでも子どもには最低限の暮らしができるように頑張るべき。貧しくても幸せな家庭はたくさんあるのだから、貧しい分愛情を注いでほしい。人って似たもの同士が仲良くなるように出来ているのかなぁ。 最後に...
子どもの貧困問題について考えさせられた。 親を選ぶことが出来ないのは分かっているが、それでも子どもには最低限の暮らしができるように頑張るべき。貧しくても幸せな家庭はたくさんあるのだから、貧しい分愛情を注いでほしい。人って似たもの同士が仲良くなるように出来ているのかなぁ。 最後に伏線が回収されていくのが面白く、結末が予想外だった。
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仲田シリーズ一作目。 中学生少女が容疑者の殺人事件で、同級生を殺したと自供するものの 動機などは一切、話そうとしない少女。 天祢涼さんの作品はとにかく読みやすくて 表現も分かりやすいので、スムーズに読めました。 すべての真相と真実を知ったとき 衝撃だけじゃなく、こんなに切ない...
仲田シリーズ一作目。 中学生少女が容疑者の殺人事件で、同級生を殺したと自供するものの 動機などは一切、話そうとしない少女。 天祢涼さんの作品はとにかく読みやすくて 表現も分かりやすいので、スムーズに読めました。 すべての真相と真実を知ったとき 衝撃だけじゃなく、こんなに切ない気持ちになったのは 久しぶりだったような気がします。 こういう社会派ミステリーを読むと 物語に入り込みすぎて重い気分になってしまうけど 読んでおくべき、自分に吸収できて良かったと思えます。 今作も自分の中に大事にしまっておきたい作品になりました。
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ミステリながらも、その謎が明かされていくにつれ社会問題についても考えさせられるすごい作品だった。 終わり方も、この問題に答えがないことを暗示しているようでとても良かった。
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あえて書かないことに決めた。 母子家庭を。父子家庭を。世界との差を。 周りからの目を。プライドを。 生活保護の実態と世間からのバッシングを。 この国の抱える貧困問題を。 14才の少女ネガが同じクラスの少女のぞみを殺害した罪で逮捕された。 書き残すのはこのニ人のことだけでいい...
あえて書かないことに決めた。 母子家庭を。父子家庭を。世界との差を。 周りからの目を。プライドを。 生活保護の実態と世間からのバッシングを。 この国の抱える貧困問題を。 14才の少女ネガが同じクラスの少女のぞみを殺害した罪で逮捕された。 書き残すのはこのニ人のことだけでいい。 いや、この二人のことだけにしてあげたい。 「あたしをかわいそうだと思って、声をかけてきたんじゃないの?」 「そんな余裕、あってたまるか。わたしだってかわいそうなんだから。」 二人の少女が並んで歩く姿を想像する。 ネガにとって、全くの別世界にキラキラ輝く存在だと思っていたのぞみは、実は誰よりも近い存在だった。 光と影に見えていた少女達は、同じだった。14才のただ一人の少女だったのだ。 たとえでたらめであったとしても 刑事の前で殺害動機をいくら考えようとも思いつかなかったネガ。 だって彼女のことが大好きだから。 努力する時間をつくることすらままならない毎日の中で、 ネガにとってのぞみという存在がどれほど大切なものだったのか。 わずかでも「満ちる」ということを知った。初めて「幸せ」というものに触れた瞬間は、間違いなくネガを救っていた。 バイト帰りに自販機で買った、生まれて初めての「午後の紅茶」。 空き家の汚いソファに掛けるために、二人で選んだ紫色のカバー。 ディスプレイが指紋だらけになったスマホ。 誰にも気づかれないように、右手で小さく作ったVサイン。 希望だと思っていたものが幻だったなんて そんなふうに思ってほしくはなかった。 相手に希望を抱かせてしまったと後悔するのには、14才という年齢は幼すぎる。 取調室で涙を拭おうともせず 涙と鼻水と涎でぐちゃぐちゃにした顔で刑事を睨みつけながら吐き出されるネガの言葉は、今までのどんなネガのものよりも生きていた。 のぞみと過ごした僅かながらも初めて幸せを味わった時間よりも色濃く、深く、乱暴に、自分自身を痛めつけながら、彼女はまさに今生きているのだと思った。
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泣けた。 2人の友情と希望を打ち砕かれる苦しさと辛い切ない結末に。 とにかく周りの大人がクズばっかりでしんどい、、、完全に経済的DVでしょ…まだまだ子どもの2人はどうしたら良かったんだろう? 「あの子の殺人計画」も虐待児の話だったけど、 ミステリーとしてはこっちの方が流れが自然で好き。今まで読んだ天袮作品の中では(と言ってもそんなにないけど)1番好きかも。 真壁刑事はずっと好きになれなかった!努力してないって。努力するには少しは地盤が固まってないと無理なんだよな。最後はそれに気づいてネガに寄り添ってくれてたけど。常に仲田刑事のことをナチュラルに軽んじてる感じが嫌だった。
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「希望が死んだ 夜みたいに真っ暗な この国で」 作中にも出てくる一文ですが、これがこの本を表す言葉ですね 貧困✖️青春 貧困は親が悪いのか?セーフティネットが緩い国が悪いのか? 簡単に出ないこの問題に翻弄される子供たち 劣悪な環境だからこそ芽生えたネガとのぞみの友情 束の間に...
「希望が死んだ 夜みたいに真っ暗な この国で」 作中にも出てくる一文ですが、これがこの本を表す言葉ですね 貧困✖️青春 貧困は親が悪いのか?セーフティネットが緩い国が悪いのか? 簡単に出ないこの問題に翻弄される子供たち 劣悪な環境だからこそ芽生えたネガとのぞみの友情 束の間に見えた希望と打ち砕く現実に胸が苦しくなります 物語りをハッキリした形で終わらせなかったのも、わたし的には良かった
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すごいズシンときた社会派ミステリー。 のぞみもネガも(実際にはネガは生きているけど)、大人の都合で作られた貧困に振り回されて、殺されたんだと思った。 自分も貧困家庭で育ったので、どうしてもネガに感情移入してしまい、真実が明かされるたびしんどくて、ネガやのぞみを想って憤ってしまった。特にネガの母親の行動や言動が…「仕方ない」を免罪符すんな! この物語はフィクションだけど、絶対にこの問題は日本のどこにでも起こっている。
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あまりにも悲しい事件。 真犯人は小説内の言動から目星がついたものの、動機は読み切らないとわからない。どんだけの闇があるんだ、という話。 平均的な生活をしている人に、日本にどれだけの生活困窮者がいるかわからない、と言われているけど、こう書いてもらうと、どれだけ隠れた貧困があるのか恐...
あまりにも悲しい事件。 真犯人は小説内の言動から目星がついたものの、動機は読み切らないとわからない。どんだけの闇があるんだ、という話。 平均的な生活をしている人に、日本にどれだけの生活困窮者がいるかわからない、と言われているけど、こう書いてもらうと、どれだけ隠れた貧困があるのか恐ろしくなる。 貧困が故に、本来バイトをできないはずの中学生が自らもしくは親の命により深夜労働。おそらく現実の報道でこのニュースを見たら、遊ぶ金欲しさに中学生が勉強もせずに働いていたんだろう…と思ってしまうかもしれない。家庭環境が報道されても、深く考えることもせずに同情だけして終わりかもしれない。
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